はいどうも、カワウソだよ。
数検1級に合格したよ。
スタンプで隠すのめんどい&ズレるのが心配なので、拡大したのを載せます#数検 #数検1級 pic.twitter.com/hFz5gNlLH4
— カワウソ🦦IQとブログと外国語 (@english_otter) April 30, 2021
二次試験に合格してから2年、なかなかいいタイミングがなくて受験さえしていいなかった。そしてこの春一次試験を受験し、無事合格したよ。
とりあえずこの記事を書いている時点では合格証書みたいなのは届いていなくて、ネットで合否結果だけわかっている状態だよ。
今回は、この合格に即して今後どうするかについて書いていくよ。
数検1級は役立たない
就職や昇進などの実質的なメリットはなし
まず、数検に関して。
漢検、英検と並んで、三大検定とされているようだ。学生時代、2級や3級を受験した人もいるだろう。
あるいは、時々小学生が1級に合格したことがニュースになることもある。
ただ、そんな数検、合格したところで、実社会におけるメリットはあんまりない。
実際、問題の難易度・知識自体はは大学1~2年生レベルだし、大学院入試や国家公務員試験(総合職)の技術系の入試の方がはるかに高レベルの数学力を必要とする。僕は大学の物理系の学科に在籍していたのだけれど、その学期末試験やレポートのほうがはるかに高度な数学力を必要とした。
英検1級の合格者がよく「1級でも全然話せない」ということがあるけれど、数検もそれと同じ。数検1級に合格したからと言って、大学の高度な数学ができるというわけではないんだ。
そういう試験と比べると、数検1級が大学理系学部で学ぶ数学に勝るのは、せいぜいその範囲の広さくらいだろう(統計分野は理系学部では必修科目ではない。整数分野も、数学科などを除けば高校以来勉強しない)。
受験する人が少ないからなんとなくすごく見えるのだけど、実際のレベルとしてはそこまで高くない。となると、そんな資格を取ったところで生活の役に立つわけではない。おそらく、転職や昇進に著しく有効というわけではないだろう。
逆に言うと、数検1級を役立てるには、一般的な職業「以外」を奴必要があるんだ。
数検1級をどう「役立てていく」か
数学を動画で教える
そこで思いついた。動画配信者、いわゆるユーチューバーになるということを。
いきなり何を言っているのだという人もいるかもしれない。でも、数検を活かせる場所を考えたとき、最も合理的なのがこのYouTubeという場所なのではないかという結論に達した。
もちろん、今やっているブログでやるのもいいのだけれど、どうせならこのアクセス数を増やすために別のメディアを使うのも一つの手だと思う。
現在はテレビなどでも活躍する伊沢拓司さん率いる会社・QuizKnockも、最初はウェブサイトだけで勝負していたがうまくいかなかった。そこでふくらさんが当時編集長だった伊沢さんにYouTubeデビューを勧めたが、伊沢さんは「今やっているのがうまくいっていないのに新しいことなんてできない」と反対したそうだ。
しかしいざやってみると大あたり。今ではチャンネル登録者数100万を超える。
彼らと同じように、ユーチューブとウェブサイトをつなげるという手法もアリだなと考えているよ。
そして何より、自分で数式を書いている姿を見せることができる。これはブログではなかなか難しいことだ。
これは大学生時代、電磁気学の先生が言ったことなんだけれど、板書はただうつすだけではなく、それが書かれる過程を見ることにも意義があるという。ノートの取り方もそれに関係しているのだろうけれど、「数式を書く順番」の時間的情報がわかるという点で、ただの文字情報では得られないものを得ることができるかもしれない。
それで、数学が苦手な人が一人でも減ってくれたら幸いだ。
「数学の勉強の需要」は意外と多いが……
ちなみにだけど、数学の需要は思ったより多い。
ツイッターのフォロワーの中でも、大人になって勉強を再開した人が何人かいる。
ただ一つ難点がある。
それは、その需要というのが、数検でいうと『3級』レベルだということだ。
もちろん、バカにしているわけでは決してない。日本だと学生の7割は文系だし、2級レベルに満たない人は大勢いるだろう。となると、その辺の需要が高いのは当然のことだし、ビジネスとして動画を作るのであれば2級とか3級レベルの視聴者を狙った動画を作るのが最も好ましい。
ただ、自分の供給したいものとは少しずれている。その折り合いをどうつけるかが考え物だよ。
1級・準1級レベルの数学力を持っている人は、1級レベルの数学の解説動画は見るけれど、3級レベルの動画は見ない。
一方、3級レベルの数学力の持ち主は、3級、準2級の動画は見るけれど、1級レベルの動画は見ない。
そして、おそらく年齢層も違う。数検1級の解説動画の視聴層は高校・大学生だと思われる一方で、3級はリカレント教育や生涯学習を意気込む30代、40代の層からの需要もそこそこある。
そういった諸問題にどう対処していくか、探りながら動画投稿を進めていくよ。
投稿日、まさかの未定
そして、本来ならこの記事を書いた翌日、5月1日、あるいは当日(4月30日)に最初の動画を投稿する予定だった。
しかし、緊急事態宣言が発令された。これに伴い、借りようと思っていた会議室が一時的に閉鎖されることになった。めちゃくちゃショックだ。
部屋で撮るというのも考えたけど、うちにホワイトボードはない。顔を出さず、ノートに書く手元だけ映した動画だとちょっと物足りない気もする。
というわけで、今後いつ投稿開始するか、まったくもって決まっていないよ。幸先悪い感じがするよ。
とはいえ、近いうちに投稿はする予定だから、どうか暖かい目で見守ってくれると嬉しいよ(^●ω●^)
追記・数学系YouTuberを挫折した
無事にYouTubeのチャンネルを作り、開始から3か月ほどでチャンネル登録者数が100人を超えたよ。
ただ、数学系ユーチューバーとしての道は半ばあきらめかけている。
どういうことか、説明しよう。
まず、はじめのうちは、数検1級や、公務員試験技術系の問題の解説をしていた。数学をはじめとする、いろんな勉強関連の動画を投稿していた。
ただ、ある日を境に、動画の内容が緩やかに変わっていった。動画を投稿して数か月後、念願の英検1級にも合格したんだ。
これ以前から、英語関連の動画も投稿していたんだけど、この日を期に、動画のタイトルに「英検1級合格者が解説!」と書くことができるようになった。そして、そう書いた英語系動画はたいてい視聴回数がよかった。
それからもしばらくは数学の動画を(投稿頻度は少なくなったとはいえ)投稿していた。
しかし、数学の動画はなかなか視聴されないということに気づいたんだ。
正直、数学の解説動画は作るのが楽だ。特に、アドリブが苦手な僕からすると、事前に解き方や注意点を用意周到に考えることができるのはむしろ幸せだといえる。何なら、理論上は顔出しの必要もない。
しかし、いかんせん、視聴されない。改めて、パスラボさんのすごさを実感した。
数学、それも、大学受験でない数学の動画を見る人はかなり限られている。そのことを実感する日々だよ。
ただ、やはり楽だし、自分の好きなことではある。不定期的に、数学の動画も投稿しようと思っているよ。
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