はいどうも、カワウソだよ。
世の中には「勉強なんて意味ない」という人が一定数いる。
少なくとも、そう信じたい人は多いのではないかな。
これは、一般の人だけではなく、成功しているといわれている人の中にもそう考えている人はいるようだ。
この前とある社長と対談する機会があったんだけれど、「自分が300冊本を読むのには時間がかかるけれど、300冊読んでいる人に知識を聞けば10秒で終わる」とか、「5秒の対談は50000字におよぶ」とか、そういう言葉を言っていたよ。
しかし、統計的に見ると、こういった主張は必ずしも正しとは限らない。
この人は、あくまでも自分の『経験則』をもとに言っているのだろうけれど、統計という『事実』をもとに考えると、少なくとも国際規模では、勉強量が成功の度合いに比例するのではないかなとおもうよ。
そして、グローバル化が進むにあたって、日本の企業においても、この傾向はつよまると思っているよ。
今回は、なぜ、とりわけ日本において勉強することが最強なのか、かんがえていこう。
日本人は世界一勉強しない国民だ
日本人大学生の勉強量は世界最下位
まず、本題に入る前に、『日本人の性格』について考えてみよう。
日本人として思い浮かぶステレオタイプを挙げて見てほしいよ。
もしかすると、「日本人は勤勉」というステレオタイプを持っている人もいるかもしれない。
あるいは、受験戦争・お受験などから、「勉強熱心」と思っている人もいるかもしれない。
しかし、この『日本人は勤勉で勉強熱心』というステレオタイプは完全に間違いであるんだ。
むしろ、日本人はかなり怠惰だということを示していくよ。
勤勉という言葉は、「仕事や勉学に熱心であること」という意味だ。
仕事に関しては今は置いておいて、今回は勉学に関しての熱心さに重点をあてていこう。
その点を考えると、日本人は世界一勤勉でない民族だといえそうだ。
例えば、大学生の勉強時間。
文部科学省のデータによると、日本人の大学生が、授業以外で勉強する時間は週に平均7.1時間で、調査国中最下位。
これは、フランスやドイツの学生の半分ほどでしかない。
ノルウェーやイタリアなどのように、週20時間以上勉強する国もあることを考えると、いかに日本の学生が勉強していないかわかるね。
日本の社会人も勉強しない
しかし、勉強嫌いなのは大学生だけではない。
日本では、社会人も勉強しないんだ。
25歳を過ぎて、大学に入学する人の割合は全体のわずか4.6%でOECDで最下位。
ドイツでは46.3%、アメリカでは30.1%ということと比較すると、日本が如何に大人になってから勉強しないかということがよくわかる。
(参考URL https://newspicks.com/news/2647674/body/)
大人になって新しい知識を学ぼうとしたり、あるいは学びなおしたりしないから、「学校で習ったことは社会で一回も使わない」とか不遜なことを堂々と言えるのかもしれないね。
日本では少しの勉強が大きなチャンスになる
日本が将来先進国から外れるとか言われているけれど、このような事実を知ると、まあ当然だろうという思いがあるね。
勉強しない、すなわち新しい知識や技能を得る人が少ない、あるいは勉強させてくれる環境が整っていないのであれば、優秀な海外の会社と競えるはずもない。
しかし、もしこれを読んでいる皆さんが優秀な学生、あるいは優秀な社会人であれば、この、『日本人は勉強しない』という事実をチャンスにできる。
というのも、他の人より少しだけ勉強すれば、大きく他を引き離せることを意味するからだ。
さっきも述べたように、日本人大学生の平均勉強量は週7.1時間。1日約1時間という計算になる。
もしこの国で、1日2時間勉強したらどうなるだろう。
この1日2時間という勉強時間は、ドイツやフランスでは『平均的』とされる。ということは、とびぬけて優秀な学生とは言えない。
しかし、日本においては、『平均の2倍勉強する学生』となる。1日たった1時間勉強時間をふやすだけでだ。
となれば、多少物分かりの悪い人であっても、優秀な成績を得ることができる。あるいは、その勉強時間を、自己研鑽としての勉強に費やせば、社会にでてから大きく差を付けられるだろう。
つまり、日本は国民が勉強しないだからこそ、ちょっとの勉強で大きく他を引き離せることができる、チャンスの大きい国家とも考えられるんだね。
『成功する人は人に任せる』の大嘘
孫正義もジョブズも勉強した
ある程度成功した人の中には、『勉強より行動』派の人がいる。
なまじ社長だから、一見正しいよね。
しかし、単なる社長ではなく、国家や世界を変えるような人、例えば、孫正義やスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツをみてみると、むしろ社会で成功する人は自ら勉強しているということがわかるのではないかな。
孫正義さんと働いてきた三木雄信さんの著書によると、孫正義さんは、自ら多変量解析という統計の分野を、(三木さんとともに)勉強しに行ったという。
スティーブ・ジョブズが、大学を中退したあとも、カリグラフィー(書体を美しく見せるための方法)の授業を受けたというのは有名だね。それが後々、マッキントッシュで美しいタイポグラフィを実現させたことにつながってくる。
他にも、ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグも読書好きで知られている。
確かに行動も大事だけれど、有名な起業家やCEOは、勉強の大切さを知り、また自ら学んでいる人が多いようだね。
これからは勉強がモノを言う時代
世界で見れば、大富豪は高学歴
どうして日本では、「勉強しても金にはならない」という人がいるのだろうか。
僕が推測するに、金持ちに高学歴が少ないというのも、ひとつの理由ではないかな。
例えば、日本の長者番付ランキングをみてみると、東京大学出身者で最もお金持ちなのが笠原健治(mixi創立者)の31位だ。
それより上のランクに大学中退者や高卒の人もいる。
これだけ見れば、大富豪=一流大卒とは限らないね。
しかし、それは日本の大学限定だ。
現に、日本一の富豪・孫正義さんの卒業しているカリフォルニア大学バークレー校は世界大学ランキング2019で15位だ(東京大学は42位)し、楽天の三木谷浩二さんはハーバードのMBAを取得している。
さらに、世界の富豪を見ると
ジェフ・ベゾス はプリンストン大学卒業
ビルゲイツやザッカーバーグはハーバード大学中退
など、有名大学出身者が多い
(ただし、投資家のウォーレン・バフェットは高校卒業)
さらに言えば、こうした富豪は経営学部や商学部の出身ではない。
すなわち、商業以外の勉強をしてきた人たちということになる。
このように、国際的に見れば、むしろ大学で勉強した人の方が金持ちになる。
もし日本がアメリカの大学を参考にして大学改革を行えば、数十年後には、日本でも名門大学出身者が長者番付ランキングを独占するかもしれないね。
今回はここまでだよ。
金持ちになる、あるいは、そうでなくても何か成功したいなら、勉強をしよう(^●ω●^)
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