はいどうも、カワウソだよ。
日本では、勉強や会議は座ってするものだというイメージが根強く残っている。
その一方で、有名企業をはじめ、スタンディングデスクなどを使い、立って会議を行っている会社も増えてきているそうだ。
座っていると眠くなる人はいるけれど、立っている中で寝てしまう人はそういないだろう。眠気覚ましにうってつけなのだろう。
で、このスタンディングデスク、会議だけではなく、どうも勉強においても効果的だという論文が発表されている。
英語など語学勉強法では「立って音読」が最も効率的な勉強法の一つとして挙げられているけれど、立って勉強することの効果が科学的に実証されているようだね。
今回は、立って勉強することのメリットに関して、掘り下げていくよ。
立って勉強すると頭がよくなる
とある実験で、実験者はボランティアの参加者にストループテストを行った。
これは、文字の色を答えるテストで、例えば、赤色で「赤」と書かれている場合と、青色で「赤」と書かれている場合とでどのくらい反応時間に差があったかを計測したテストだ。
川島教授の脳トレにも、似たような問題があったね。
で、そのテストを座って実施すると、120ミリ秒の差が出た。一方、立った状態でテストすると、差は100ミリ秒にまで縮まった。
(参考URL https://forbesjapan.com/articles/detail/18135)
ここから言えることは、
座った状態よりも立った状態の方が、情報処理の能力が向上するということだ。端的に言って、立った状態は座っている状態よりも頭がよくなる。
実際、成績も向上することがわかっているよ。
スタンディングデスクの使用で、神経認知テストの成績が7〜14%向上するというんだ。
(関連URL https://wired.jp/2016/01/19/standing-desks-cognitive-function/)
座りっぱなしの状態と比べると、スタンディングデスクで脳の活動は1割前後向上するようだね。
『適度なストレス』が脳を活性化させる
フォーブスの記事では、立ってテストした方が成績が上がったことに対してこのように説明している。
このような結果が得られる理由としてはまず、私たちにとっては立っている方が「負担が大きい」ことが挙げられる。身体的にきついと感じられるだけでなく、脳が管理すべき事柄も増えるためだ。脳は筋肉のわずかな収縮をコントロールしながら、体重のバランスを取らなくてはならない。立っているときに受けるその他の複数の小さな負担は、脳の認知機能に対するストレスを高めることになると考えられる。
ただ、圧倒されてしまうほどの大きさではなく、管理可能な小さなストレスが私たちの認知能力を高めることは、過去の研究からすでに明らかにされている。
新たな研究結果が示すのは、立っていることが私たちの脳の情報処理能力を引き上げるのにちょうど適切なレベルのストレスになっているということだ。わずかに増すそのストレスが、私たちの注意力を高め、その時点で行っている作業への集中力を高めると見られる。https://forbesjapan.com/articles/detail/18135
ストレスと聞くと、よくないイメージがあるけれど、実際はそうとは限らず、むしろ適度であればよい影響をもたらす可能性もあるんだね。
体を動かすことの方が大事
立ったところで動かなければ無意味
とはいえ、「よし、じゃあイスを一切使わないでおこう」という発想もまた、科学的には正しくない。
他の結果だと、イス・机の組み合わせと、それに代わる代替手段(スタンディングデスクなど)で座る時間を30分~2時間ほど減らした場合とでは、成績に差は確認できなかったと結論つけられている。
(参考URL https://wired.jp/2016/03/24/standing-can-also-be-bad-for-you/)
また、オランダの研究では、立ち続けて仕事をすると、静脈瘤のリスクが高まるという結果も出されている
(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1740939/)
メンタリストのDaiGo氏含め、「学校からイスを取り外せ」とまで言っている人がいるようだけれど、これらの結果を踏まえると、ダイゴの主張は科学的には偏った主張なのではないかな。
彼らの全員が全員そうであるとは思っていないけれど、中には、スタンディングデスクを買わせて儲けを出すために、わざと効果がはっきり検証されていない「立って勉強」「立って仕事」の効果しか書いていない人もいるのではないかとさえ思ってしまうよ。
上で挙げたオランダの研究者は、「仕事の環境を変えて、運動する機会を与える、たとえば、プリンターを机から離したりした方がいい」と考えている。また、それができないのなら、エレベーターをのかわりに階段を使う等すればいいとも書いてある。
座りっぱなしも確かに良くないけれど、だからといっていきなりスタンディングデスクを買うというのは賢い選択ではないかもしれないね。
それよりも、普段から運動を心がけたり、あるいは仕事においても、座って30分仕事したら今度は30分たって仕事をする、可能ならその次は胡坐で…のように、絶えず姿勢を変えて仕事や勉強をする方が、よほどいいようだね。
今回はここまでだよ。
スタンディングデスクを買わずとも、普段の行動次第で健康な生活を送ることは十分可能だということを頭に入れておこうね(^●ω●^)
コチラもオススメ!
メンサテストに確実に合格する対策法を元MENSA会員が考えてみる