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ブロガーの炎上商法が「浅い」理由

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はい、どうも。ヤマダカワウソだよ。

今回も頑張っていこう。

 

さて、世の中には「炎上商法」という商法があるね。

辞書的な意味としては、「わざと読者の感情を刺激することで拡散を狙い、読者を増やしてお金を儲ける」商法だね。

より具体的に説明すると

 

①感情を刺激するような発言を故意的にする

②怒り狂ったアンチが「こいつひどいですよ!」とツイッターやフェイスブックで拡散する

③それを見た人がブログを読み、「たしかにひどい」とリツイートなどで拡散を加速させる

④そのうちの一定割合は不意にブログ内の広告をクリックしてしまい、結果その広告収入がブロガーに入る

 

という手順だね。

「俺は絶対に広告なんぞ踏まない!」って人もいるだろうけど、そうでない、ついクリックしてしまう人もいるだろう。

あるいは、クリックしなくても記事を読むだけで広告主に収入が入るようなアフィリエイトサイトもある。

どちらにせよ、もしあなたが炎上商法が嫌いならば、炎上している記事、特に炎上をねらっている、あるいは炎上の常連ブロガーの記事は読まない方がいいね。

 

僕は、そういった商法をしているブログは、相手に収入が入るという以外の理由でも、あまり読むべきではないと思っているよ。

それが、「炎上商法ブロガーの意見はたいてい浅い」というものだ。

今回はその点について考えていこう。

 

1.ブロガーの炎上商法は「浅い」

1.1.「金もうけ」目的が露骨だと深い考えはできない

まずはこの点。炎上ブロガーは概して単純化された理念にもとづいて行動している。

彼らの目的は一つ、「金もうけ」だ。

もちろん、芸能人を除けば、ブロガーがブログを続ける理由の一つに金もうけは必ず入る。

これは悪いことでは決してない。社会人の9割はそうだろう。すでに金を持っている人でないと、この目的なしに働くことは不可能といっていい。

 

しかし、炎上ブロガーはその部分が露骨であり、かつそれを第一目的にした記事を書く

炎上商法では「怒らせる」ことを目的としている。ということは、見た人をより激しく怒らせれば怒らせるほどいい。

その結果、彼らは「こういう表現をすれば読者は怒るな」ということを考え、どういう記事をかけば読者が怒るかという視点で記事を書く。

その結果、何か意見を書くとき、「どちらが正しいか」ではなく、「どちらがより炎上するか(=儲かるか)」に基づいて判断する。

 

だから、彼らの意見は宛てにならない、僕はそう思うよ。

1.2.炎上商法は「言葉の盲点」を利用している

そしてもう一つ。炎上ブロガーの論理が概して単純だという点が問題だ。

このブログでも何度かお世話になっているイケダハヤトさんの例を参考にしよう。

彼は炎上ブロガーといっていいだろう。なにせ、自分自身そういう本を出しているのだからね。


なぜ僕は「炎上」を恐れないのか 年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術 (光文社新書)

もちろん彼がブロガーとして大変稼いでいるというのには反論しない。今では年500万どころか月100万以上稼いでいるそうだから、その点は尊敬に値するよ。

しかし、彼の意見に従う必要は必ずしもない。というか、彼の意見に対しては、こちら側が慎重に考える必要がある。

というのも、イケダハヤトの代表作、まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく (幻冬舎新書)にさえ穴があるからだ。

たしかに、彼自身は高知県で稼いでいるし、「地方は稼げない」と訴えることはしない。

 

しかし、「地方は稼げる」と「東京は稼げない」は別の話だよね。

あるいは論理的に考えれば、「地方で稼げる」と「地方では消耗しない」というつながりは全くない。

事実、初めての地において言えば、田舎よりも都会の方が受け入れてくれる。

 

論理的に考えれば、東京から地方に移転する必要は全くない。

もちろん東京で失敗した人にとって、地方でリスタートするのはとても歓迎すべきことだけど、東京で消耗している実感を抱いていないのであればわざわざ環境を変える必要はない。あるいは変えるにしても、東京圏内で環境を変えてもいいだろう。

 

あるいは、キングコング西野氏の炎上でも、「3億円借金する用意がある」を「3億円借金した」とミスリードさせるブログをつづって炎上した。

こういう例のように、炎上の中には、本当は当たり障りのないようなこと、全然深刻でないようなことを、言葉の綾でうまく大げさに言っているものが少なからずあるんだね。

 

2.炎上商法は一度やると抜け出せない

ではなぜこんな商法がまかり通っているのか

主たる理由は一つ。

他の選択肢の喪失」だ。

炎上商法によって集まった読者は、基本的に熱狂的な信者になるか、強烈なアンチになるか、両極化する。

では、炎上したその後読者を増やすにはどうすればいいだろうか。

 

まず信者について。

信者がなぜ信者となったのか。それは炎上の内容が刺激的だったからだと考えられる。刺激がつよいというのが炎上の特徴だしね。

しかし、人間というのは一度強い刺激を受けたら、さらなる刺激を求める生物だ。それはギャンブル依存症という言葉があることからもお分かりだね。

 

つまり、信者にとってそういったブログはいわばギャンブルのようなもの。彼らをキープするためには定期的に強い刺激を与えないといけない。

だから、一度炎上商法で大勢のファンを得た人は、そこから普通のブログにシフトチェンジすればファンが「刺激が足りない」として離れてしまう

だから彼らに刺激を与える意味で、炎上商法を続けなければならない。

 

もう一つ。アンチに対して。

アンチも実は信者と同じところがある。

より強い刺激にしか反応しなくなるというところだ。

 

同じようなパターンで炎上を狙っても、いつか「またいつものか」と相手にされなくなる。

したがって、より多くの読者を増やすためには、加速度的に炎上を入れておかねばならない。

その結果として、ますます炎上狙いになってしまう。

 

むしろ炎上ブロガー側からすれば、知らず知らずのうちに強迫観念になっているのかもしれないね。

結論として、ファンをきーぴするため、そしてアンチにも読んでもらうためにも、炎上商法でひとたび味をしめた人は、繰り返し、そして過激さを増した炎上商法を続けなければならないんだね。

3.炎上商法にどう対応するか

3.1.炎上商法は「金以外」のすべてを失う

まず、よく炎上ブロガーが言う言葉を紹介しよう。

炎上は楽しい」ということだ。

もちろん、人の価値観にとやかく言う筋合いはない。

しかしこれは「人を怒らせて稼ぐのは楽しい」ということだ。

中野信子氏も著書で炎上ブロガーについて触れていて、炎上ブロガーにもサイコパスは潜んでいる可能性は高いと書いているよ。

 

あるいは、ブロガーではないものの、炎上商法をしたYouTuber H氏が住所・本名・素顔・経歴すべてばれたこともあったね。

H氏自身、そういう商法をしていたら大きなリスクを背負うことくらいわかっていたと思うけれど、「やめてください」とツイッターで依頼していた、つまりそういったリスクへの対策が甘かったといえる。

 

確かに炎上商法は、短期的に見ればいい金もうけの手段だろう。

しかし、金以外についてはどうだろうか?

倫理性や個人情報の安全性・また自らの心身の安全に対しても、失うものは少なくない。

もし、炎上商法で儲けようとするならば、それはやめておくべきだと言っておくよ。

 

3.1.キレてもバカは相手にするな

 

今度は読者の方。

彼らが炎上商法をする目的は、僕たちが相手にするからだ。

 

つまり、僕たちが相手にしなければ、向こうにとっては失敗になる。

本当の意味で相手を困らせたいのなら、罵詈雑言をいうのではなく、全力で無視すること。「どうせ相手はおバカさんなのだから」という、半ば上から目線、半ば慈悲の心で無視することだよ。

 

 

まとめると

炎上商法ブロガーの論は浅く、読んだところで得るものは少ない。

どうせためにならないのだから、読者は無視しよう。

 

 

今回はここまでだよ。

これをよんでいる人の生命が、炎上ブロガーに消耗されないことを願っているよ(^●ω●^)

 


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