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オタクが「一般市民」よりも迷惑行為に気をつけなければいけない理由

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2018年5月、無事に小倉唯 2ndライブ 「Platinum Airline☆」 ~Tomorrow Town~ が終演したよ。

最高のライブだったね。

でも、今回に限らず、ライブの後にはほぼ毎回Twitterで話題となるものがある。

ファンによる迷惑行為だよ。

声優やアニメファンであれば理解しているだろうけれど、こういう迷惑行為をしているオタクは全体のごく一部だ。

しかし、そのほんの一部の行動がその他大勢の名誉を棄損するんだ

今回は、その点を考えていこう。

 

ファンが増えると出てくる厄介者

駅でサイリウムを振る厄介者

 

Tomorrow Land の後、会場である飛田給駅でUOを振っていた人がいたよ。

その行為が、別のファンに撮影・投稿されちょっとした騒ぎになった。

 

 

赤いサイリウムだと電車が急停止しかねないし、そうでなくても、普通のサイリウムよりも光の強いUOを駅で焚くのは他の駅利用者に迷惑だよね。

前回の公演ではライブ内でイエッタイガーを叫ぶという「ライブ内での迷惑行為」を取り上げたけよ。

なぜイェッタイガー・家虎が迷惑で厄介だと言われ、禁止されるのか。

 

もしライブの中で何か騒ぎを起こしても、それを直接目にするのはファンと歌手、あとはスタッフくらいだろう。

しかし、これが駅など公共の施設での迷惑行為となると、そうでない一般の人の目にも触れてしまう。

そうなると、「これだからオタクは」とひとくくりにされても仕方ないのではないかと思うよ。

 

歌手が人気になると厄介も増える

 

経験則として、迷惑行為者の数はその対象の人気が一定以上になったときに増加するよ。

つまり、ファンの数が増えると厄介行動数はそれ以上に増える、ファン数が10倍になれば報告される迷惑行為は10倍以上になるんじゃないかと考えているよ。

 

有名なのは、「ラブライバー」かな。

ラブライブ!自体は2010年に企画が開始され、最初のアニメは2013年1月。思ったよりも前から放送されていたアニメだ。

 

でも、ラブライバーの行動が問題視され始めたのは2014年、2期が放送されたころから大々的に取り上げられている。

下記のまとめでも、2014~2015年ころの迷惑行為がまとめられている。

ラブライバーがやらかした迷惑行為、犯罪事件、騒動の数々【ラブライブ!】

 

こういう風に、初期ではなく、ある程度ファン数が多くなってきてからオタクの迷惑行為が問題視されている。

 

これは2つ理由が考えられる。

ひとつは単に「ラブライブ!」の知名度が上がったこと。2010年ころラブライブ!を知っている人が少なかったため、ラブライバーという言葉も広くは知られなかったこと。

もう一つは、人数が増えるにしたがって、厄介者のグループができること。一人ではできなかった過激な行為も、複数人でやればできる、あるいはそういったグループ同士で交流する結果、過激さが加速していくのではないか、そう考えるよ。

 

マイノリティは駆られる

なぜラブライバーは駆られたのか

とはいえ、「ラブライバー」としてまとめられるのはあまりにも単純すぎるというのもある。

 

例えばサッカーの暴動。サッカーファンの大規模な暴動が世界各地で起こっている

サッカーで暴動が起きる理由

 

しかし、どうも「ラブライバー」と「サッカーファン」の扱いは違いすぎる。

「ラブライバー」はそれ自体がネガティブな意味でつかわれることがあるけれど、「サッカーファン」にその意味合いはない。

「迷惑行為を起こすのは一部だけ」という認識があるかないかがその違いとなっている。ラブライバーはあたかもそのグループ全員が犯罪者予備軍であるかのようなあつかいを受けたこともあるね。サッカーサポーター全員がそんな扱いを受けたことは少ないだろうに。

 

で、この違いは何かを考えたとき、自分の接触頻度が大きくかかわっているんじゃないかと考えたよ。

例えば、僕は四国出身の東京都民だけど、東京都民や埼玉県民に対してどう思っているかと聞かれたら、どうも思っていないよ。都民が冷たいと思ったことは少ない。消耗していると感じたことは一度もない。まあいろんな人がいるよねと思っているよ。東西線に朝8時に乗っていたころは地獄だったけれど、今は引っ越しもしたしラッシュ時に乗車することも少ないから満員電車といってもそう苦痛になることはない。

それに対して、例えば、高知県に住んでいて東京に年に10回も行かない、東京の情報は過去の経験と周りの情報のみ、という人にとっては、田舎こそ至高で、東京で働いている人は自らの精神を消耗しているに過ぎないと考えている人もいるかもしれないね。あくまで仮定の話だよ。

 

それと同じように、例えばアニメや声優の趣味がない人の多くはラブライバーと接触する機会が少ない。だからツイッターやマスコミのニュースだけで判断してしまう。その結果、「ラブライバーはやばいやつ」という偏見を生んでしまう。

でも、もしその人にサッカーファンの友人が何人かいて、彼らあるいは彼女らが温厚であれば、「サッカーのファンはやばい」という偏見はおこりづらい。

 

この仮説は、80年代には「ラブライバー」ではなく「オタク」が非難の対象だったことからもわかる。

コミックマーケットでは、「ネクラのあつまり」とか「ここに15万人の性犯罪者がいる」とかいわれていた。

 

その当時と比べると、アニメを好きな人数は増え、したがってアニメ好きでない人がオタクと接する頻度も増えた。それによりオタクへの偏見は(少なくとも80年代と比較すれば)減少しているんじゃないかな。

で、オタクに対するステレオタイプが効かなくなった結果、オタクをより細分化した「ラブライバー」というグループが非難の対象となった。

同じように、現在「小倉県民」は日本全国に2万人もいないだろう(CD『白く咲く花』の売り上げ枚数より推定)。オタクならいさ知らず、オタクでない人からすると小倉県民との接触回数は極めて少ない。

よって、小倉県民の一人が何か事件を起こすと、小倉県民は全員迷惑行為を起こす存在なんだと勘違いする。少なくとも、無意識のうちにそういうレイシズムを抱く人は出てくる。

したがって、全体からすれば「マイノリティ」に属しているオタクは、そういう偏見を持たれやすい。ぼくはそう思っているよ。

イメージは操作できる

とはいえ、少数派が必ずたたかれて多数派が必ず正義だとか、すべてがすべて勝てば官軍だというわけではないよ。

全体から見てマイノリティであっても、一部を切り取ればマジョリティかもしれない。

 

その例が、政権支持率だよ。

 

テレビ朝日の世論調査では、2018年4月22日の安倍政権支持率は29%

一方他の調査機関で同じ時期に行われた調査を見ると、産経・FNNでは38%,共同通信では39%,読売新聞では39%,NHKの世論調査は38%。

他の調査での支持率が軒並み38~39%にもかかわらず、テレビ朝日の調査だけ他の調査と比べて10%程支持率が低い。

 

同じように、新聞があるグループに対してネガティブな偏向報道をすれば、たとえそれがマジョリティーであったとしても、全体の10%くらいの人は悪いステレオタイプを抱いてしまうんじゃないかな。

 

平穏に生きる方法

僕たちができる対処法は多分ない

さて、ではオタクが過剰偏見を抱かれないようにするにはどうすればいいか。

正直なところ、オタクに対する偏見を解消する効果的な方法はないと考えているよ。

 

どれだけ少数派といっても、日本全国かき集めれば数万人いる。

それらのうちわずか1%が過激派だったとしても、数百人もいる。

しかし、その数百人がヤバイことをすると、「何百人もの●●ファンがこんな迷惑行為を!」と報道されてしまう。

その全国の数百人を発見し取り締まることは、なかなか厳しいことじゃないかな。

 

唯一できることがあるとすれば、その害悪な1%にならないよう意識し、注意できるなら注意することだろうと思うよ。

 

逆に自分の抱く偏見も意識する

 

そして逆に、偏見を抱かれる側が別の偏見を持っていることもある。

例えば、在日外国人への偏見や、高齢者へのステレオタイプをもっていないだろうか。

もちろん、彼ら彼女らの中には法の穴をかいくぐったり若年者を家畜扱いする人もいる。

 

でもだからといってこちらが偏見を抱いて接しては彼ら彼女らとおんなじになってしまう。

だから、こう考えよう。

悪いのは世代や人種ではない。目の前にたまたまゴミがいるだけなんだ

そういうヘイトは、世代や人種といったグループじゃなくって、いま接している相手に対してのみに抱く。

もちろんそれよりいい方法はあるだろうけれど、目の前の人物を不必要に一般化してグループへの偏見を招くよりはよほどいいんじゃないかな。

 

今回はここまでだよ。

自分に何ができるか、かんがえてみようね(^●ω●^)


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