はいどうも、カワウソだよ。
2017年11月5日、トランプ米大統領が来日したよ。
それをうけて各テレビが報道するけれど、どこのメディアも正直報道といえるレベルの報道をしていなかったと言わざるを得ないよ。
しかも、同じような内容だったんだ。
放送法によってテレビの中立性が義務付けられていることも関係して仕方ない部分もあるのかもしれないけど、とはいえ、同じようなことを言っているのならば、テレビ局は1つで十分なんじゃないかな。
政治関連のニュースを見るたびにいつもそのチープさを感じるよ。
そして、そういうメディアの在り方に批判的なのは僕だけではない。
茂木健一郎氏もTwitterでこう発信しているよ。
アメリカ「ロシア疑惑が自分の足元に及ぶのが心配で、アジア歴訪にも力が入らないのでは」
日本「トランプ大統領、伊勢海老やステーキを堪能! 見てください! このうれしそうな笑顔!」
僕は茂木健一郎さんと政治的なポジションは異なるところもある。
しかし、マスコミに対して批判的なところは共通している。
というか、マスコミはいろんなイデオロギーの人から非難されている。
右翼的な人からは国を売るテレビといわれ、左翼系の人からは政権寄りだと言われる。
そういうのを揶揄して『マスゴミ』なんて言われることも多々あるね。
今回は、テレビが親日か反日か、政権寄りか反政権かはいったんおいといた上で、いかにテレビニュースを中心としたマスコミがひどい『マスゴミ』か、考えていこう。
マスコミに出るコメンテーターは専門性が薄い
門外漢を視聴率のためだけに出すマスコミ
ニュースやワイドショー、特番など見て思うことがあるよ。
それは、ニュースやワイドショーでよくコメンテーターとして呼ばれる『専門家』が正直ビミョーだということだ。
言葉を変えていうなら、そういうコメンテーター専門家の専門性が見えないんだ。
具体例をあげると、森永卓郎氏。
彼は経済の専門家だね。
逆に、経済の絡んでいない問題に関しては、僕たちと変わらない、素人だ。
少なくとも、経済の知識ほどは持っていないと考えられるね。
だとすれば、彼をコメンテーターとして出すにおいては、経済のニュースでコメンテーターとして出すのが妥当だろう。
にも関わらず、テレビ番組では、森永氏にあまり経済の絡まないであろう問題、例えば自衛隊基地問題、について語らせている。
ほかにも、広範囲に手を出しすぎて、専門がわからないコメンテーターはいるよ。
やくみつるさんもその一人で、ゲームの専門家でもなんでもないのに、いかにもゲーム専門家であるかのように、ひたすらゲーム廃止論を訴え続けてる漫画家もコメントしたり、流行語大賞の審査員をしたりしているね。
正直なところ、知名度だけ有名な人を専門外のところこんなに出すマスコミはいかがなものかと思っているよ。
例えば政治の話について、やくみつるさんに話させるよりも、
大学教授などをよんで、より専門性の高い考えをお茶の間に伝えるのがマスコミの本来の役目ではないかな。
正直、そういう『まっとうな報道』が日本のマスコミはできていないのではないかとおもうよ。
日本のマスコミは均質的だ
視聴率のために『野党的』になるマスコミ
そして、日本のテレビニュースは均質的に見えるよ。より辛辣に言うと、めちゃくちゃ浅いとしか言いようがないよ。
速報や大災害・大事件を、キー局が同時刻に報道するのは仕方ないけれど、そうでない場合も、同じような報道をしているね。
例えば、いわゆる共謀罪について、マスコミはどれだけ伝えただろうか。
新聞はまだましだ。放送法のような法律がないため、自社のイデオロギーを含んだ形ながら事細かに説明できる。
(本来ならそういう各社の主張の存在に気付くためにも、保守的な新聞とリベラル的な新聞との両方を読むのが好ましいのだけれど)
しかしテレビはどうも違う。
新聞で印象に残るのは第一面の政治的ニュースだろうが、テレビで取り扱われるのは政治家の失言だ。
大臣の失言や暴言のニュースの割合が、新聞と比べて多いように思うよ。(NHKは比較的政治的ニュースも報道しているとおもうけれど)
逆に、そのせいで、大事な政策がなんとなくおざなりにされているような気がするよ。
それはなんでだろうか。
答えは簡単で、政策を報道するよりも失言などの不祥事を報道した方が売れるからだね。
これはアメリカのトランプ大統領自身もそれは意識しているようで、
『ニューヨークタイムズに金を払わなくても、向こうがお金をかけて私を報道してくれる』という旨の発言もしていたよ。
それに乗って、というか乗せられたんだね。
日本の大臣に対しても、政策よりも失言を攻撃することが多い。
発言に対しては、専門知識がなくても簡単に批判できるし、視聴率もとれるから楽だろうけど、
それだったら、いくつもの民放が同じニュースを取り扱う意味がわからない。
そのせいで、日本メディアの不気味な点のように感じるよ。
マスコミよ、武器をもとう
政治的中立性を保ちつつ独自性を持つことは可能だ
とはいえ、放送法によって、テレビマスコミは政治的中立性をたもたなければいけない。
大手新聞のように、独自の色を付けることは禁じられているんだね。
しかし、政治的中立性をたもちながらも、各テレビ局が特徴的になることは十分可能だと思う。
それが、専門性だ。
大学で学部ごとに専門が違うように、外交に重点を置いた局、産業に軸を持って報道する局があってもいいんじゃないかな。
小さいテレビ局にはそういうのもあるだろうけど、主要局でそういうことがあってもいい。
そうすれば、『経済のAテレビ』『政治家の人間性に定評のあるB局』『大臣の食事風景で和みたいからC放送』とわかりやすくなるだろうしね。
ちなみに、マスコミにこういう専門性を持たせると、フェイクニュースも減ると思われる。
捏造の原因は主に3つ。
① プレッシャーにかられた
② 疑われない自信があった
③ 単なる愉快犯
このうち、扱う分野を特化することで、『他局の扱わないニュースを何が何でも!』というプレッシャーがなくなる。すなわち、①がなくなるんだ。
この①は、神戸製鋼のデータ偽装や、スタップ細胞論文を起こした原因と言われているよ。
では、②の『疑われない自信があった』についてはどうか。
一昔前だったら②によるデマはまかり通っていただろう。
でも、今はネットがある。
変なことを報道しようなら、たちまち炎上する。
今はまだ、高齢者のネット人口が少ないけれど、10年、20年経てば、全ての世代でネット普及率が高くなる。
そうなると、より捏造報道の危険性が高まり、不正を流せなくなるんじゃないかな。
以上の理由より、政治的中立性をキープしながらも、マスコミがマスゴミ化しない方法はあると考えるよ。
まとめると、
日本の報道番組には専門家以外のコメンテーターがでることが多く、またテレビ局自体も、流すニュースに専門性がない。主要局に、より専門性の高いニュースを扱うといいのではないか
以上だよ。
テレビそのものの扱い方については、こちらを読んでね(^●ω●^)
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