
2019年3月20日、伊沢拓司さんが東大王を卒業しました。
芸能人チームに10連勝すれば修学旅行の権利を獲得できるという勝負で、見事勝利。
最後の早押しクイズでは、伊沢さん一人で、全員(うち辰巳・富永は2回解答)を14人抜きするという、まさに有終の美で勝利したよ。
そんな伊沢拓司さん、現在東大大学院生だよ。(2019年3月卒業)
今回はそんな伊沢拓司さんについて、勉強法・QuizKnockの現在などについて紹介していくよ。
また、大学院卒業後、東大王も卒業することが発表されている。
今回は、そのあたりについてもしらべてみるよ。
ちなみに、他の東大王については下に載せている記事で纏めているよ。
こっちもぜひ読んでね。↓↓
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伊沢拓司のプロフィール

茨城県出身
まず、彼の簡単なプロフィールからみていこう。
伊沢拓司さんは、茨城県出身。たまに埼玉県出身と思われることがあるけれど、伊沢拓司氏本人が茨城産まれだと明言しているから勘違いしないようにしよう。
明日は #東大王 です。テーマは47都道府県。
茨城生まれ埼玉育ち、微妙に関東近郊なので出題されづらい……自分で作ったコレ、傾向と対策になったのか!?明日は19時からTBSを!魅力度最下位?それでも最高な我らの茨城県クイズ | https://t.co/C5lgG7AvW4 pic.twitter.com/7H8ysDdAVY
— 伊沢拓司 (@tax_i_) 2017年7月29日
しかし経歴を見ると、伊沢さんは小学校の時点で東京の学校に通っている。
出身小学校は私立暁星小学校。入学倍率が4倍という結構な進学校(参考・小学校受験の難易度は?首都圏私立ランキング・トップ10)だ。
そこから、東大合格者数日本一でおなじみ、開成中学・開成高校に進学。この際、高校生クイズが「知の甲子園」と呼ばれる期間になり、第30回・31回大会に出場・優勝した。
ちなみに翌年32回大会では水上颯さんらが出場し、史上初の3連覇を達成しているよ。
伊沢拓司の勉強法
受験勉強開始は高2の冬
そして東大経済学部に進学。
開成中学・高校で暮らしている人からすれば、ある程度受験も楽勝かもしれない。
しかし、ずっと勉強一本だったわけではない。
むしろ、ずっとクイズばかりやってきたという。
そのため、学習指導要領すべてを網羅するのではなく、東大合格のために何をすべきかを分析し、捨てる箇所は捨てるという選択をした。
僕がクイズに興味を持ち始めたのが、中学1年で部活に入った時からなんですけど、そこから結構クイズ一本でやってきて、勉強をほとんどしていなかったんです。高校2年生の冬くらいに受験勉強を始めたので、現状で負けているからには、「もう逆転でしか勝てないな」と。そうなった時に、志望校を東大に絞って「じゃあ、東大に行く時に何が必要なのか」というのを全部逆算して、勉強の内容を決めました。例えば、東大文系の数学だとベクトルの分野が出題されたことが30年以上なかったので、ベクトルの勉強は一切しない、とか。センター試験のベクトルは、統計を勉強することで代替する、とか。そういう対策をどんどんしていって。切り捨てるところは切り捨てて、残った部分を大事にするという勉強法をとっていましたね。
東大文系の受験で出題されないから、ベクトルの勉強を一切しない。センター試験でも、ベクトルの代わりに統計を選ぶ。
一般的にセンター数学で統計を選ぶ人は少ないだろうけれど、東大合格のために、徹底してベクトルを避けるという道を選んだんだね。
ちなみに、伊沢拓司さんは、教科の中でも数学が苦手だ。
その苦手な数学の克服においても、伊沢さんは独特の勉強法をしている。
数学がすごく苦手でした。他の教科と比べても特に数学は積み重ねが大事で、ひらめきで解けるものではなくて……僕は勉強をサボり続けていたので、まず基礎の部分ができてなかったんですよね(笑)。基礎がないから、上にものが乗らない状態で、しかもそれを分かっていながらタッチするのが嫌で、夏まで放置していました。やり始めると絶望するに決まってるから(笑)。
でもさすがに限界を感じたので、とりあえず高校1年生の教科書からやり直して、4カ月くらいは東大の入試問題には触れずに、基礎問題だけをやっていました。それで基礎問題を解き終わったのが3年生の11月か12月で、そこから応用問題をやって、という風に進めました。
もうひたすら暗記でしたね。問題をいっぱい解くだけではなく、1つ例題を解いたら“どう解いたのか”のプロセスを頭の中に入れる。電車の中でも、問題を見て、どう解くかを考えて、解答を見て確認して……というのを繰り返していました。数学でよく言われる“手を動かして論理を紡いでいくもの”という考え方は捨てて、論理の構成を暗記していくこのやり方が自分には合っていたと思います。
ザ・テレビジョン 伊沢拓司から見る「東大王」の魅力とは? 受験生必見の勉強法も
基礎的な問題を解き終わったのが高3の11月。
基礎が抜け落ちていたということで、高1の教科書からやりなおしたんだね。
そして、解答の論理構成を暗記する。
この方法で、入試の数学を乗り切った。
一見邪道の勉強法だけれど、結果として東大に合格しているのだから、正しい勉強法だと言えるのではないかな。
大学院で理転する
卒業後、現在は、東大院農学生命科学研究科に所属しているよ(2019年3月に卒業予定)。華麗なる経歴だね。
学部時代は経済学部に所属していたのに、大学院では農業を学んでいるね。
端的に言えば、理転したということになる。
ただし経済学部では数学も勉強するから完全に文理逆転というわけではないよ。
それでも珍しいタイプな気もするね。
どうも、経済学部に在籍していたとき、農学部の経済学研究室というところに進学していたそうだよ。
農学部の経済学研究室に進学したので、実はつながりがあるのです!
— 伊沢拓司 (@tax_i_) 2017年7月18日
経済といっても色々あるけれど、農業の経済というのは、マスメディアなどで取り扱われることは少ないよね。
人気だからとういう理由ではなく、自分の進みたい学問を学んでいるということがよくわかるね。
伊沢拓司・大学院卒業後の進路について
MBSのテレビ番組『ちちんぷいぷい』にて、伊沢拓司さんの将来について新たな情報が出ましたので記述いたします。
本人の発言によると
・まず博士課程の道にはには進まないそうです。
農業からみた経の中でもTPPについて研究調査していたそうですが、TPPが解消・改変されたことによりこれまでしていた研究があまり役立つものでなくなったのが一因だそうです。
また、大学院卒業後は、QuizKnockを本業とし、クイズ作家としても活動される様子。
卒業後もクイズ番組には出られるようです。
テレビ画面から伊沢拓司の名が消えることはまだなさそうなので、ひとまず安心だね。
追記)
2019年1月放送の東大王にて、伊沢拓司さんは3月をもって大学院を卒業すること、またそれに伴い東大王チームからも離れることを発表しました。
#東大王 今週もご覧くださりありがとうございました!
長丁場、苦しい試合が続きましたが、みんなパワーを見せて辛勝でした。ありがとうございます。そして、3月での「東大王チーム卒業」を発表いたしました。私ゴトですみません。
いい意味で気にせず、いままで通り一歩一歩です。また応援ぜひ! pic.twitter.com/w35209MyJG— 伊沢拓司 (@tax_i_) 2019年1月9日
伊沢さんの卒業、発表されましたね。卒業は確かに悲しいですが、新しい世界の門出でもあります。是非笑顔で送り出してあげてください。
僕たちはきっちり連勝して、はなむけに修学旅行を送らなくちゃね。— 水上颯 (@sou_mizukami) 2019年1月9日
ただし、上記したようにクイズ番組には出続けるそうですので、なんらかの形で東大王に出演することは考えられます。
伊沢拓司、東大王に再出場
(追記)
伊沢拓司さんは東大大学院博士課程中退・東大王メンバー卒業後、再び東大王に出場しているよ。
といっても、もう東大生ではないので東大王チームとしては出場していない。
逆に、なんと芸能人チームに参加している。
毎回、芸能人チームが得点を取るごとに、伊沢さん登用のチャンスをかけてカードを引くようになっている。そのカードは3枚中1枚が当たりで、あたりが出れば、決勝戦で伊沢さんを芸能人チームとして出場させることができる。
芸能人チームメンバーとしても、たとえば2019年7月10日放送回のように、十分チームに貢献しているように思うよ。
東大王としての伊沢拓司から、芸能人としての伊沢拓司さんを、これからもまた楽しむことは十分可能のようだね。
Youtuber・伊沢拓司
日本一博識なユーチューバー
さて、そんな博識な彼が今何をしているか。
youtuberなんだ!
Youtuberといってもいろいろあるね。最近では彼以外にも高学歴YouTuberというべき人は増えてきている。
はなおさん(阪大大学院)なんかはそうだね。
はなおさんは伊沢さんとコラボ動画を取っているよ。
https://www.youtube.com/watch?v=FqiQgXHb6lE%MCEPASTEBIN%
正確にいうと、QuizKnockというクイズ組織の編集長をやっていて、その動画でほぼ毎回伊沢さんがでているよ。
(ちなみに、上の動画サムネのように、伊沢さんは耳に手を当ててクイズの問題を聞くことが良くある。
これは、クイズ漫画 ナナマルサンバツのヒロインの癖でもあるよ。
もしかすると、彼女のモデルの一人が伊沢さんなのかもしれないね。)
動画ではやはり、基本的にはクイズ・勉強系の動画が多いよ。
そのクイズも、ただのクイズではなく、バラエティ的な面白さを感じるよ。
特に有名なものは、伊沢拓司さん本人も出演しているTBSの番組『東大王』のパロデイ(リスペクト企画)、東大主だよ。
また、東大王が放送された当日に、QuizKnockにて、解説生放送をしている。
番組のちょっとした裏話が聞けて、面白いよ。
大学院も暇というわけではないだろうし、その頭脳をもってして、超効率的に時間を活用しているんじゃないかな。
ちなみに、このQuixKnockを始めたのは動画編集者ふくらPの影響だそうだよ。
ふくらさんが、ユーチューバーが好きで、それで「クイズとYouTubeを組み合わせたら面白いことができるんじゃないか」と思ったそうだよ。
しかし、最初は伊沢さんに反対された。
しかし、伊沢さん以外のメンバー全員が賛成し、今のQuizKnockに至っている、というわけだよ。
伊沢さん曰く、「自分が反対した企画はたいていうまくいく」そうだよ。
(参考サイト:東大生クイズ王・伊沢拓司率いるQuizKnock。YouTubeでウケるヒントはテレビ番組? )
ちなみに、このふくらP。
2019年の『頭脳王』で問題作成に参加した。
頭脳王の録画みてたら最後のスタッフロールに「福良拳」って書いてあったんですけど!もしかしてふくらP! #頭脳王 #クイズノック #QuizKnock
— かぷりこ✪ (@k_koura3) 2019年2月17日
実際、QuizKnockで出されたのと類似している問題も出題されたよ。
問題作成に関して、かなりの実力者ということが推測されるね。
QuizKnockがチャンネル登録者数が100万人越え突破
2019年11月24日、QuizKnockのチャンネル登録者数が100万人を突破しました!
日本のユーチューバーの中でチャンネル登録者数が100万を超えるのは170組ほどしかありません(2019年11月時点。ユーチュラにユーザー登録し、登録者数を公表しているもののみカウント)
QuizKnockの一ファンとして、これからも楽しい動画を作り続けていかれることを心から願望しています。
(私自身は、早稲田大学の山本 祥彰さんが一番好きです)
芸能人、伊沢拓司
さらに、東大王に限らず伊沢拓司さんはいろいろなクイズ番組に出ているね。
それに関係してか、彼は芸能事務所に所属している。
事務所名はワタナベエンターテインメント。
事務所のHPにはプロフィールも掲載されていたよ。
ちなみに、伊沢さんの高校時代の師である林修さんも、ワタナベエンターテインメントだよ。(二人とも文化人枠)
この2人によって、ワタナベエンターテインメントの平均偏差値が大きく上がっているんだね。
天才の水上颯、超秀才の伊沢拓司
水上との違いはここにある
さて、そんな伊沢拓司さんの動画から推察できることがある。説明がすごくわかりやすいんだ。
ただ直感的に答えるのではなく、伊沢さんは非常に明確な論拠をもって回答している。
東大王を見ててもこの傾向はあるんだけど、伊沢拓司という人物はとにかく説明が上手い。
そして、目の前の画面からヒントとなるものをくまなく探そうとしている。
その点が特に顕著に表れているのが、早書きバトルだ。
このゲームではただ正解するだけでなくて、上位3位に入らないと得点できないんだけれど、伊沢拓司さんはこれがとんでもなく強い。
東大王の1~3位エントリー率は
鶴崎修功 30.3%
水上颯 42.7%
鈴木光 43.8%
そして伊沢拓司 61.6%
(2018/10/24放送回公開・前回(10/17放送分)までの統計)
芸能人チームと東大王チーム合わせて16人ほどが参加するこのゲームで、およそ6割の割合で正解&上位3人に入るのは、さすが伊沢さんだね。
こういう、意外なことから巧みに論理を展開して答えにたどり着く、シャーロック・ホームズと共通するところがあるよ。
水上さんは、東大王をみている限り、そういうタイプではないね。
どちらかというと直感的な回答をする。
「たしかに、『デだから、多分デンマークだなと思いました』とか言ってたね」
水上さんのすごいところは、その直感が当たることなんだ。
つまり、多角的に、いろんな観点から考える能力が高いんだと思うよ。
アインシュタインが、普段は計算ミスをするのに複雑な計算に限って正しい回答をするのに
『鼻が効くんだ』
と答えたそうだけど、水上さんはそのタイプのように見えるよ。
与えられた情報から、論理と知識を活かして推測する秀才タイプの伊沢拓司さんと、
一度にいくつもの見方で考える天才タイプの水上颯さん
二人の協力プレーが今後も楽しみだね。
なぜ伊沢拓司は強いのか
父の教え
東大王の中でも、圧倒的な知識量を誇る伊沢拓司さん。
では、なぜ彼はそんなにも強いのだろうか。
そのヒントとなるのが、産経新聞の記事に載っていたよ。
【父の教え】クイズの“東大王”伊沢拓司さん 「絶対」はない…広い視野で
伊沢さんの父親の名前は隆司(たかし)さん。
そんな隆司さん、毎晩のように伊沢さんにジョークをいっていたという。
「難しい言葉や政治ネタが盛り込まれた、子供相手に容赦のないジョークでした。ラジオ番組『ジェットストリーム』のCDを流しながら、『夜の静寂(しじま)の~』と番組の決まり文句を父がまねたとき、『しじま』を知らない僕は小笠原諸島の父島のことかと思って。『なんで父島なの』と父に聞くと、『しじまというのはね…』と教えてくれました。こんなやりとりを通じ、僕の語彙が増えていった気がします」
産経新聞 【父の教え】クイズの“東大王”伊沢拓司さん 「絶対」はない…広い視野で
そして、そんなお父さんのある言葉が、伊沢さんの心に残っている。
サッカー少年の伊沢さんはW杯日韓大会に夢中だった。日本代表がベルギーに失点を喫した場面で「今のは川口(能活(よしかつ))だったら、絶対、止められたよ」と言った伊沢さんを、隆司さんは「絶対という言葉を軽々しく使うな」と叱った。
産経新聞 【父の教え】クイズの“東大王”伊沢拓司さん 「絶対」はない…広い視野で
絶対はない。
その隆司さんの言葉を受けて、伊沢さんは「絶対いける!」というようなことばを口にしなくなった。
それが、彼をクイズ王へと導いたのだそうだよ。
今回はここまでだよ。
これからも、伊沢さんのますますの活躍を期待するよ(^●ω●^)
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