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いかがでしたかブログが量産される裏事情を経験者がお話します。


はいどうも、カワウソだよ。

ネットにはいろいろな芸能記事があるけれど、『役に立たない』記事が多い。

どういう意味かというと、例えば以下のようなものだ。

 

タイトル 歌手・米津玄師の出身地は?身長は?彼女は?学歴がすごかった!

 

本文

(前略)

米津玄師さんの彼女について調べてみましたが、みつかりませんでした。

今後おめでたい報告があることを望んでいます!

 

いかがでしょうか。

米津玄師さんの収入や彼女についてまとめてみました。

今後米津さんに幸せなことがあるといいですね!

 

 

皆さんも一度は見たことあるのではないだろうか。

このように、ある芸能人・有名人についての情報をまとめたかのようなタイトルで、しかしいざ読んでみると、一部の情報については「調べたけど見つからなかった」と書いているような記事がたくさんある。

調べてわかったことだけタイトルに書けよと思うね。いわゆる『タイトル詐欺』というものの一種でもあるね。

こういう記事は、最後に『いかがでしたか?』でくくられることが多いために『いかがでしたかブログ』と呼ばれることがある。

 

しかし、なぜそういう『タイトル詐欺』ともいえるような、中身のないブログ記事が量産されるのだろうか。

今回は、実際にそのような『いかがでしたかブログ』を書いたことのある身として、そういう質の低いブログが量産されている裏事情を書いていくことにするよ。

 

 

『いかがでしたか』記事の作り方

『いかがでしたか』が読まれるための戦略

 

まず、いかがでしたかブログがなぜ表示されるのだろうか。

理由は結構簡単で、グーグルに「お、この記事はいいな。よし、上位表示しよう」と判断されるからだ。

 

グーグルなどの検索エンジンにはSEOというものがあって、記事の内容や量を計算して、表示順位を決めるんだ。

その計算方法は複雑、というか年に何回か変更されている(僕をふくめ一般の人はどうすれば上位に表示されるか正しいことはわからない)。

でもとりあえず、「みんなが読みそうな内容の記事は読まれる」というのが基本的な原則だ。

 

では、『みんなが読みそうな内容』とはなにか。

その一つが、『刺激的なモノ』だ。

有名人であれば「彼女(彼氏)」「年収」「性格悪い」「黒歴史」といったコトだろう。

女性についての記事であれば「カップ」「水着」なども興味をそそる内容だ。

 

で、『いかがでしたか』ブログの作成者は、「よし、米津玄師の年収に関する記事を書こう。あと黒歴史と、彼女についてと……」という風に、みんなが検索しそうなことを片っ端から記事の内容・タイトルに入れる。

より多くの人に読んでもらうために、タイトルにそういうワードをすべて詰め込んで「米津玄師に彼女はいる?年収がすごい!」という感じのタイトルになるんだ。

 

 

『いかがでしたか』記事の内容が極めて薄い理由

いかがでしたかは運営者とライターが異なる

 

とはいえ、いかがでしたかブログでも内容があれば役に立つといえるのだけれど、いかがでしたかブログの中には(というか多くが)内容がスカスカだ。

でも、内容が薄いのにもちゃんと理由がある。

以下、その理由を説明しよう。

 

第一に、いかがでしたかブログは運営者とライターが異なる場合が多いんだ

キュレーションサイトというのがある。

プラットフォームだけ与えて、記事はライターに書かせるというサイトだ。

 

有名なモノとしてはNaverまとめがある。

あのまとめは、Naver社員が全記事をまとめているわけではないね。

あれは、ライターにお金を払って記事を書かせ(まとめさせ)ている

 

いわゆる『まとめ記事』のほとんどすべてはキュレーションサイトなのだろうけれど、まとめだけではなく、文章作成を依頼するサイトもある。

一からライターさんが自分で記事を作るんだね。

ここでまともな運営者のもとでライター業ができるのならいいのだけれど、いかがでしたブログはそうはいかない。

とういうのも、いかがでしたかブログはたいてい、タイトルや見出しが運営者に決められた状態で記事を作成しなければいけないんだ

 

どういうことか、再度米津玄師さんの例を用いて説明しよう。

キュレーションサイトの運営者は、「タイトル『米津玄師の出身地は?年収は?彼女は?黒歴史も記載!』で書いてください」とライターに依頼する。(正確には見出しまで決まっていることが多い)

ライターは、それに応えようと『米津玄師 年収』などで検索する。

しかし、実際本人が年収を公表しているわけではないのでわかるはずもない。

しかし、「米津玄師の年収は?」とタイトルで書いている以上何も書かないわけにはいかない。書かなければ運営者に怒られる。

そのため、「調べたけどわかりませんでした。」と書かざるを得なくなる。

 

いかがでしたかブログの運営者は、「こういう情報を提示できれば売れるだろう」と思ってタイトル・見出しを書いているだけであって、実際にその答えが見つかるかどうかまでは調べていない。

だから答えが見つからないことが多く、結果ライターが「調べたけれど見つかりませんでした。今後の活躍に期待ですね」と書かざるを得なくなる。

実際は中身がスッカスカなのだけれど、「黒歴史」とか「年収」とかの言葉がタイトルにはいっているから多くの人が(騙されて)読んでしまう。

これが、『いかがでしたか』ブログの裏事情だ。

 

(注意

実際のライター業では、字数が3000字以上だったり、特定のワードを5回以上使うなどのルールが課されています。

今回は読みやすさを重視して、こういった内容は省略しています。)

 

 

いかがでしたかブログの給料は安い

ちなみに言うと、いかがでしたかブログの給料は死ぬほど安い

ぼくがライター業をしたサイトでは、1記事300円だった。

また、ある大手キュレーションサイトでも1記事500円だという。

仮に1ヶ月10記事書くとしても月給3000~5000円だ。ライターは稼ぐためには何本も記事を書かなければならない。

 

一方で、ライターが書いた記事は、何か月、何年もアクセスを稼ぎ、運営者の収入源となる。

いかがでしたかブログは概して広告の量も多い(記事の内容によらずアダルト広告など、クリック・タップしてしまいがちな広告が多い)ので、それらを考慮すると、記事1件当たりから得る報酬は、ライターよりも運営者の方が何十倍も多いと推定される。

 

また、大規模なキュレーションサイトでは、ライターは何十何百もいる。それによって記事が毎日何百と量産される。

さらに言えば、ブログの運営は少数で実行可能だ。

1億以上のアクセスを得た漫画村でさえ、運営者が何十人もいたという話は聞かない。

それを踏まえると、いかがでしたかブログの運営者はライターの何百倍という儲けを得ている

 

ほんのちょっと運営者が我慢するだけで、ライターの収入が2倍になり、より質の高い記事ができると思うのだけれど、そういう発想はないみたいだね。

 

いかがでしたかブログからは何も得られない

パクる上に情報元を明かさない

 

卵が先か鶏が先か的な問題なのだけれど、いかがでしたブログには中身がない以上に厄介なことがある。

ネットからそのままパクっていたり、とにかくライターとしてのモラルが低い記事を見かけることが多々としてある。

 

これは、いかがでしたかブログのライターの給料に関係しているところがある

先ほど書いたように、いかがでしたかブログライターの給料は得てして低い。

 

となると、有能なライターはそもそもそういういかがでしたかブログのライター業をやらない。

いかがでしたかブログの応募に集まるのは、小遣い程度に何かやってみようとしている素人だけだ。

だから、ライターとしてのモラルなどをきちんと学んでいない人が執筆する。

 

モラルを学んでいないというのは一般的なブロガーもそうだろうけれど、ブロガーはいろんなサイト(上でのべたSEO関連の記事など)を見て、「パクリサイトは評価が上がらない」ということを学ぶ。

あるいは、パクっているのがばれたら炎上して、そこから学ぶ人も多い。

何か参考にする際も、URLや参考文献を書くなどする。

 

これは、責任のあるライターも同じだ。基本的なモラルやSEO理論は勉強したうえで仕事に挑んでいる。

 

しかし、いかがでしたかブログにおけるライターはそうではない。

モラルも知識も何もない。

だから、パクる。他の記事をなんの罪悪感もなく盗用するんだ。

 

もちろん、キュレーションサイトには(少なくとも大手のサイトでは)ライター向けのマニュアルは存在するし、独自の剽窃チャックサイトを用意しているところもある。

しかし、そのチェックも完璧ではない。あるいは、チェックする前に投稿されるケースもある。

 

そのため、別の人のブログとほとんどあるいは全く同一の文章が記事に書かれていることがあるんだ。

事実、僕自身剽窃の被害を受けた一人で、大手キュレーションサイトKに、当ブログの記事とほとんど同じ内容の文章を書かれたことがある。(現在Kの記事は幸いにも変更されています)

 

それでいて、いかがでしたかブログは引用元を一切書かない。

僕がライターとして初めて文章を書いたとき、運営者からこういわれた。

引用元は書かなくて結構ですよ。

論文や書籍では必ず引用元を書くので、これには驚いた。

 

どうも、引用元をリンクとして入れると、その引用された記事の表示順位が上がるようなんだ。

(参考サイト:SEOラボ

自分の記事を少しでも上位に表示させようとする人にとって、被リンクはむしろ負の効果といえる。

だから、サイトのリンクはなるべく貼らない。貼るとしても、ツイートだったりコトバンクだったりと、自分のサイトが損害を受けないものに限定している。

だから、その情報がどれだけの信ぴょう性なのかもわからない。

 

となると、いかがでしたかブログからは何も得られるものはないのではないかな。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は『いかがでしたかブログ』についてまとめてみました!

いかがでしたかブログの運営者の収入など、一部は推測の話です。

ですが、ほとんど働かなくても稼げるという意味で「夢のある仕事だなあ」と思ったかたもいるのではないでしょうか。

 

これからもさらに、『いかがでしたかブログ』の情報をご紹介していきます。

 

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Published by english-otter

早稲田大学先進理工学部卒。クイズ番組が好き。 社会問題も興味あり。計算も好き。要はたいがい好き。 好きな人は小倉唯。男性は伊沢拓司。 twitter @english_otter Naverなどまとめサイト・キュレーションサイトへの無断転載は禁止しておりますのでご了承ください

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