はいどうも、カワウソだよ。
よく耳にする情報で、『天才は発達障害だった』という主張がある。
単なる主張ではなくて、医者や研究者の著書にも、そういう旨のものがあるようだ。
実際、例えばサヴァン症候群といって、総合的な知能指数はすごく低いが、特定の分野に関しては超天才というケースもある(一瞬で特定の年月日の曜日が言える、など)
しかし、その逆は成り立たないことにも、目を向けなければいけない。
すなわち、『天才は発達障害』は多くのケースでありうるけれど、『発達障害は天才だ』というのが当てはまるケースは、残念ながらそう多くない。
今回は、この『発達障害だからといって天才とは限らない』という点に関して考えていこう。
「発達障害を言い訳にするな!」とか「発達障害は甘え」という言葉の裏には「みんな我慢してるのに・・・」という言葉が隠されている。
つまり、定型の人達も我慢しているから「障害を理由にお前だけ抜け駆けしやがって」という気持ちになるのだろう。
なので一億総我慢大会をやめるのが根本的解決。— ヌーヌー@発達定食やってます+HSP+ゲイ (@nununaniwa) February 23, 2020
『天才ならば発達障害である』は結構当てはまる
まず、天才は発達障害だという主張について考えていこう。
僕は、この主張に関してはおおむね正しいと考えている。
まず、実際に偉人、特にその才能が評価される『天才』タイプの偉人は、なにかしらヤバイエピソードを持っていることが普通だ。
天才と発達障害という本の中では、アインシュタインから芥川龍之介まで、さまざまな分野における『天才』を分析し、彼らが発達障害であった可能性を示唆している。
もちろん、すべての天才と呼ばれるひとが発達障害だというのは乱暴すぎるだろうけれど、天才作家や天才科学者についてウィキペディアで検索すると、コミュニケーションがおかしかったり、まったく計算ができなかったりと、ADHD、アスペルガー症候群、学習障害あたりの発達障害の性質に当てはまるエピソードが数多く存在する。
少なくとも、天才における発達障碍者の割合は、一般人における発達障碍者の割合よりも高いことが予想されるよ。
高IQ者も発達障害者が多い
また、天才というレベルではないが、例えばIQが上位2%の人しか入れないとされるMENSAもまた、発達障害の人が多いと思われる。
実際何人かのメンサ会員と交流してわかったことなのだけれど、おそらく会員の3割くらいは軽度から中度の発達障害を抱えていると思う。
実際、ADHDやアスペルガー症候群を自認する人もいたしね(僕自身もまた、アスペルガー症候群のメンサ会員だ)。
あるいは、研究者の間では、東大生の4人に1人はアスペルガー症候群なのではないかといわれているそうだ。
(アスペルガー症候群の真実…東大など高学歴な人に多い説は本当か?専門家が解説より)
歴史に名を遺す天才レベルではなくとも、やはり何等かの能力に優れた人は発達障害である可能性は高いようだね。
『発達障害なら天才である』はあまり当てはまらない
発達障害はあくまでも『障害』だ
しかし、この逆、『発達障害であれば天才の可能性が高い』というのは正しいとは言えない。
もしそうであれば、世の中の発達障害の人の多くが苦しみ続けることはないだろう。
現実は厳しい。発達障害だからといってそれが天才の証だというわけではない。
確かに、例えばADHDの過集中によって、結果的にとてつもないものを仕上げるというケースはありうる。その場合は天才だ。
しかし、その過集中が、芸術や科学・文学でないところに向いてしまえば、その人は天才にはなれない。
発達障害には、『障害』という名前がついている。これは、できない部分だけで判断していることを表している。
何かがめちゃくちゃできるから発達障害なのではなくて、何かができないでいるから発達障害なんだ。ここを間違えてはいけない。
あくまでも、発達障害の天才性は副次的、サブなものであって、メインではない。
このことを、当事者・関係者の方には認識してほしいよ。
今回はここまでだよ。
もっともっと、発達障害についての理解が広まるといいな(^●ω●^)
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