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人権を軽く扱いすぎている。元プロゲーマーの『身長165cm~』発言について

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はいどうも、カワウソだよ。

先日、とある有名プロゲーマーの方が、「165cmない男とAカップの女に人権はない」という発言をし、炎上した。この方は大企業のスポンサーがついていたが、それも解除となったようだ。

さて、この件をもとに思うのだけれど、『人権』という言葉が軽く扱われすぎているように思う。

これについて考えていこう。

 

ノリで『人権』を使う界隈はある

実際見聞きしている身として思うこと

まず、人権をノリで使う界隈は存在する。このゲーマーの方を擁護する意図はないが、彼女が特別態度が悪いということを断言することはできない。

プロゲーマーの業界はよく知らないから言及は控えるが、例えば声優・歌手のコンサートで、「S席とれなかった。人権を失った」というようなツイートはライブの度に見かける。

ただ、こういうのが即悪だとは思わない。そういうツイートしている人とライブであったこともあるけれど、彼らが特別性格が悪いというわけでもない。これは人によって意見が分かれるところだろうけれど、身内で使う分には構わないと僕は思っている。

とはいえ、人権という言葉が本来とても『重い』言葉であることは間違いない。これがないことは死を意味する。

重い言葉を軽く使うからこそ面白さがあるのだろうけれど、重いものではある。

当たり前だけど、もともと軽い気持ちでこの言葉を使わなければ当然起こらなかったことだ。

これからは、少なくとも企業がスポンサーについているような人は、本来重い言葉を軽い意味で使わないほうがいいのではないか。

 

ファンからもヘイトを集めていた可能性

また、この騒動をいろいろ調べていて、見逃している点があったことに気づいた。それは、ファンの見方だ。ファンに支えられて活動している以上、ファンがどう思ったかが重要だ。

ある芸能人や有名人が炎上した場合、その炎上の妥当性によらず、ファンは擁護する。擁護とまではいかずとも、厳しい状況の時にこそ支援するのが本当のファンというものだろう。

で、どうだったかというと、少なくとも僕が調べた限り、擁護しているファンは多くはない。YouTubeで検索しても、擁護する人がまあいない。

こういう時、少しでも納得するというか、ほんの少しでも共感するところがあれば、擁護する人が出てくる。あの大炎上したゆたぼんさんも、日本の学校教育に納得がいっていない脳科学者などが擁護した。

しかし、そういう人はあまり現れていない。むしろ、「彼女は前からこういうひどいことは言っていた」という旨の投稿をいくつか確認した。

 

察するに、この元プロゲーマーは、以前からファンを挑発する言動をしており、敵対心を抱かれていたようだ。

今回の人権発言がなかったとしても、おそらく遠くないうちに炎上する可能性が十分あったと思われる。

ファンさえ楽しませておけば炎上しないという訳でもない。しかし、少なからず今回の事件に関しては、自業自得とまではいかずとも、十分予測できたものではなかっただろうか。

「今はこういう時代だ」と考えるのは重要

世間は論破できない

中には、この元プロゲーマーの発言を擁護する意見もあるようだ。例えば、「人権が無いといわれた側は、直接彼女から物理的な被害を受けたわけではない。一方この人はクビになった。むしろ被害者だ」というような意見を拝見した。あるいは、「そんな冗談も通じなくなったのお前ら?」という発言を、自身のラジオ番組でしたユーチューバーもいた。

ただ、一ついうことがある。

世間を論破ないし説得することは非常に難しい。

個人個人を説得することは可能かもしれない。しかし、これが何千何万人単位となると難しい。今回の件は当てはまらないが、フェイクニュースを質すために本人の口から説明しても、なかなか信じない人もいる。芸能人の熱愛報道なんかそうだ。

そして、スポンサーがついている場合、そのスポンサーは世間を気にする。そうでないと不買運動につながりかねないから、「イメージの悪化」という曖昧な理由で契約解除となる。

現に、今回問題になったゲーマーとは違うが、口が悪い有名ゲーム実況者やユーチューバーはいる。そして多くの場合、こういうひとたちにスポンサーはついていない。特定の企業からスポンサーを受けていなくても、YouTubeなどで配信する限り広告はつくし、生計を立てることができる。プロゲーマーとしてやっていけていた実力があるならば、契約解除となった後もそういう道を選ぶことはできるんじゃないだろうか。

したがって、彼女がスポンサーにされた仕打ちを人権侵害というのも、また人権を軽く扱っていることになるのではないか。

 

世間というのは、説得できないから怖い。

とある女性タレントが、既婚者である音楽家と付き合い、騒動となったことがある。彼女は相手が既婚者だと知らなかった、いわば被害者的な側面もあるのだけれど、バッシングはひどく、あれから何年も経った今なおテレビでの仕事はあまりない。

世間は常に合理的に動くわけではない。どう動くかわからない以上、まずい言葉は言わないようにするのが無難なのかもしれないね。

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