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【つらい】高IQ者はどんな苦悩をもつのか元メンサ会員が説明する【社会問題】

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はいどうも、カワウソだよ。

この間、AbemaTVにて、IQ138の方の苦悩が紹介されていた。

僕は知らなかったのだけど、新宿・ゴールデン街には、高知能の人が集まってお互い悩みを打ち明けるバーがあるそうだ。僕も新宿に訪れる機会があれば行ってみたい。

さて、知能が高い、ざっくりいうと「頭がいい」ということに繋がりそうだけれど、それが必ずしも成功するとは限らない。むしろ、周りから「バカ」扱いされるケースも少なくない。

今回は、上の動画を踏まえつつ、自分の経験とも照らし合わせて、なぜ高IQの人が生きづらさを抱くのか、そしてそれはどういうものなのか説明していこう。

 

真面目にやっていても怒られる

高知能者は学校に合わない

まず、真面目にやっても怒られる、ということが挙げられる。

不真面目故に怒られるというのは筋が通っているところがあるだろう。しかし、本人は至って真面目にやっているつもりでも、それがきっかけで怒られる、ふざけていると思われるケースがある。

僕自身、これを経験したことがある。中学の理科の授業で、電子てんびんを使うことがあった。で、複数の薬剤を同時に計量する事になった。ここで、僕が独特の行動をとった。

すべての薬剤を、上に上に重ねて量った。当時、真ん中に置かなければ多少計測誤差が生まれるとおもっての行動だった。

当然、教師には怒られた。「そこ、ふざけてんじゃねえぞ」と大声で言われたのは今でも覚えている。時々トラウマのようにフラッシュバックするので、なんとかして忘れたい記憶だ。

 

後から客観的に振り返るとだいぶイタく見える。しかし、当時は中二病とかでもなく、当時は大真面目にやったつもりだった。冗談は好きだったが、学校の授業を妨害することは嫌だった。その「嫌」な行動をとってしまっていた。

もちろん、理科の実験である以上、教師は大声で叱るべきだろう。でないと生命にかかわる場合がある。しかし、普段授業でふざけない生徒が変なことをしている場合、おふざけでやったわけではない可能性があるのも事実だ。もしもこの記事を読んでいる学校の先生がいらっしゃれば、このことを頭に入れてほしい。

 

この当時の僕がそうかどうかはわからないが、知能が高い人の中には、最適解を出そうとして一見ふざけた行動をとる人がいる。それが「協調性がない」「空気を読まない」と扱われていることもあり、それ故に「自分は頭が悪いのではないか」と萎縮してしまうおそれもある。『思考の整理学』の言葉を借りて書けば、自力で飛ばないグライダー的な生徒ばかり評価し、自力で飛ぶ飛行機を劣等生扱いしている。

これまでは「模範の大量生産」こそ評価されただろうけど、これからは自分で考える、飛行機タイプの生徒を飛ばすことも大事なのではないかな。

 

今の日本こそ「高知能」への適切な対処を!

才能を発揮させることはコスパが最強

思うに、今の日本こそ、知能が高い人への対処を改善する必要がある

というのも、今の日本に、金銭的支援はあまり期待できないからだ。

何か仕事や研究のパフォーマンスを上げる際、一番いい方法は金銭的支援だろう。特に研究においては、そもそもやる気がどれだけあってもお金がなければ先へ進めないことはごまんとある。どれだけ優秀な人を集めても、お金がなければ月に行けるロボットは作れない。

日本政府にはぜひとも科学研究費を速やかに倍増してほしいところだけれど、民間企業はすぐにそうというわけにもいかない。正直なところ、政府だけでなく企業もケチだ。

では、金銭的負担をかけることなく業績を上げることはどうかというと、これが可能なのである。その方法こそ、この記事で触れていること、知能の高い人の対処を改めることだ。

上の動画でも言及されているように、IQ138の人がバカだと思ったり、あるいはそう思われている社会だ。IQの高低によらず、本来は極めて能力の高いはずの人が、それを活かしきれていないということを意味する。こんな状態では、いくら金を積もうが実質的な成長は見込めない。

逆に、一見無能な人を、例えば「事務作業が苦手なだけで、とてつもないアイデアを次々と思いつく」と見抜き、企画の部署に配属させると、その会社の成績はあがる。そうなれば会社が儲かり、結果的に給料もあがる。そうなれば、更に成長が見込めるだろう。

ダイヤの原石という言葉は、アイドルや歌手の専売特許ではない。知能を含む、すべての才能において有効だ。

そして、それを見抜いて最大限に活かせる環境を作れば、上記したような「天才の好循環」が起こるかもしれない。そうすれば、会社、ゆくゆくは日本社会全体の成長につながる。

協調性がない人、事務作業が苦手な人などを排除せず、別の観点から見てみること。これこそが、日本が復活するきっかけになるのではないかと思うよ。

今回はここまでだよ。高知能の人も、そうでない人も、才能を活かせる社会の実現を願っているよ。

 

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