はいどうも、カワウソだよ。
「IQテスト メンサ」とGoogle検索すると、vonvonというサイトが出すIQテストなるものが上位に表示される。
https://jp.vonvon.me/quiz/215
その題名がなんと「[IQ テスト] MENSA会員ならたった4分で解ける問題」というから驚きだ。
メンサ会員の立場からすれば結構あおっているように見えなくもない。勝手な推測だけど、実際の会員が4分で解いたんだろう。
今回は、元メンサ会員の僕がこの問題を解いてみて、満点正解はできるか、あるいは本当に4分でできるか検証していくよ。
元メンサ会員がvonvonのIQテストをやってみた結果
4分もかからず「アインシュタインですか?」と言われる
いきなりだけど、実際にやってみた結果を書くね。
テストは自分のパソコンでやり、時間計測はiPhoneでやったよ。
問題は全部で8問。内容は、ネットのIQテストでよくある「?に当てはまる図形を答えよ」系の問題だけでなく、暗号を分析したり、数列の法則を考える問題など、問題数のわりには多種多様だった。
で、実際にやってみた結果……。
「もしかしてアインシュタインでは?」と評価された。正解数は出ないようだけど、「あなたのIQを測るにはより高いレベルのテストが必要」と書いている。満点か、1問ミス程度だと思われる。
ちなみに、かかった時間は44.4秒。4分ではなかったが、偶然にも「4」という数字が関連していたよ。なんとなく縁起が悪いね。
vonvonのIQテスト受験感想
謎解き好きは「考えたら負け」
はっきり言おう。この問題はほぼ反射で解けた。
といっても、別に僕がめっちゃIQ高いというわけではない。IQ150くらいの人でももう少し時間がかかるかもしれない。
では、なぜ解けたのか。量をこなしているからだ。正直申し上げると、知能ではなくて知識で解いた。
このvonvonの問題を頻繁に解いたわけではないけれど、Twitterで時々謎解きの問題が流れてくる。あるいは、ARealMeという別のサイトのIQテストはやったことがある。
そういうのを解いていくうちに、ネットのIQテストの思考パターンが読めてくるんだ。そして、今回うけたvonvonのテストもその例から外れていない。
そのパターンに当てはまるかを探すだけだから大したことない。ケアレスミスだけ気を付ければ満点も十分狙える問題だ。
いわば、センター数学と同じだ。あれは考えて解く問題ではないけれど(おそらく共通テストの数学も似たものだと思う)、それと同じで、「あ、これはこのパターンね」というのが一瞬でわかる。おそらく、謎解き王子の松丸さんが挑戦したら30秒もかからないだろう。
いずれにしても、謎解きとかIQテストに興味のある人であれば、IQの高低にかかわらず高得点が取れると思うよ。
IQテストは「速く解く」ものか
IQテストには2パターンある
ここからは、IQテストは速くとくものなのかどうか考えていこう。
どうも、知能検査には2種類あるようだ。
1つは、「比較的簡単な問題を短時間で解く問題」。キャッテルなんかもそこに入るし、国際IQレジストリーも、回答時間をスコアに反映しているから部分的にはこのタイプに属する。今回のvonvonのテストには時間制限はなかったけれど、「たった4分で解ける~」みたいなタイトルがついている以上、問題制作者はわりと回答時間を気にしているんじゃないだろうか。
続いて、「難しい問題を長時間かけて解く問題」。ハイレンジテストという、IQ140とか150とかの人が苦戦するような問題はこういうのが多い。僕が昨年受験したCAMSは36問を3時間かけて解くし、中には「最低15時間は考えてください」と注意書きされているものもある。
ちなみに、僕が得意なのは前者のようだ。
CAMSが実施している簡易測定テスト(HIQA)というのがあって、こちらは60分で30問を解く。僕はこれで最高点(IQ147以上)を獲得した。
その一方で、3時間36問のCAMSでのスコアは138.9だった。これは、簡易検査で最高点を出した人の中では最低点だ。
くわしくは公式のウェブサイトで確認してほしい。
「CAMS」と「HIQA-WEB簡易検査」とのスコア相関(ご報告)
この2つのテスト結果には関係があって、CAMS(横軸)で160以上を出している人は全員、HIQA(縦軸)では147以上をたたき出している。
僕以外で、HIQAでハイスコアを取った人は、みなCAMSでも140以上のスコアを出しているようだ。
ほかの人と比べると、僕は(短時間でいっぱい解く)HIQAでは高得点が取れるが、(長時間かけて難問を解く)CAMSではいまいちということがおわかりいただけただろう。
そんな僕自身が損する考えなのだけれど、僕は「長時間&難問」のIQテストの方が、なんというか「ホンモノ」感があると思う。
短時間でいっぱい解くタイプは、逆に言えば「時間をかければもっと解ける」問題ということだ。
一方の長時間で少数の問題を解くタイプは、たとえ無限に考えたとしても、解けない人には解けない。
思考力を問うのであれば、後者の方がより正確な「知能」がわかるだろう。キャッテルとかの、短時間型のテストは思考力ではなくて情報処理能力に近い。
であれば、やはり僕は、「長時間かけて少数の難問を解く」IQテストの方が、よりIQテストとしてふさわしいと思うよ。
今回はここまでだよ(^●ω●^)
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