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歴史能力検定2級日本史に2か月で合格する、意識低い人のための勉強法【理系でも受かる】

更新日:

(はいどうも、カワウソだよ。

2020年11月末に受験した歴史能力検定。別に歴史を極めたいわけではないけれど、通訳案内士試験一次試験の「日本歴史」の科目を免除とするために受験したよ。

そして翌年1月20日、通知が届いた。無事、合格だったよ。

ちなみに、合格ラインは50点満点中30点なのだけれど、僕の点数は32点。なんと、3問間違えていれば不合格というかなりギリギリのところで合格したよ。

今回は、合格して振り返る、歴史能力検定(2級日本史)の難易度や、その勉強法について考えていくよ。

 

(追記)歴史能力検定についてのYoutube動画も作りました。見てくださると幸いです。

https://youtu.be/_qnGD6iY4WA

 

歴史能力検定2級日本史の難易度

日本史Bで平均点+αでOK

まず、歴史能力検定日本史2級の難易度についてみていこう。

結論から言うと、共通テストで平均点(60点ちょっと)取る実力があれば、十分合格できる。それくらいのレベルだ。

実際、令和3年度共通テスト日本史Bを解いた結果、66点だった。これは、平均点(63.5点)とほぼ同じくらいだ。

ちなみに、共通テストでは資料読解の力があれば知識がほぼなくても解ける問題がある。僕もそれで何とか点を取った。しかし、2020年歴史能力検定2級日本史ではそういう問題はなかった。

 

僕は「もう一度読む 山川日本史」を使って勉強したのだけれど、これがどうも、一般的な日本史Bの教科書よりも少し記述が薄いようなんだ。

今年の共通テストの日本史Bでは「大阪事件」の内容を問う問題が出た。この大阪事件、東京書籍の教科書で確認したところ、太字で掲載されていた。結構重要単語ということだろう。

しかし一方で、「もう一度読む」には、その単語が載っていなかった。共通テストで内容を出題される程度に大きな事件が紹介されていなかったんだ。

しかし、そんな(大学入試を基準とした場合)普通の教科書に劣る「もう一度読む~」だけれど、歴史能力検定日本史2級においては、これを読むだけで十分だったよ。

 

この試験で80点、90点を狙うとなると、そこそこハードだろう。時間も必要だ。

しかし、60点を越え、70点くらいを目標にするのであれば、市販の教科書をきちんと読んでおけば十分対応できるレベルのように思うよ。

 

通訳案内士試験受験者は受けた方がお得

また、僕は通訳案内士試験の科目免除のために受験した。そして実感した。

通訳案内士試験を受ける人は、歴史能力検定を受けて損はないと。

というのも、通訳案内士試験の「日本歴史」の科目はえげつないんだ。難易度の落差も大きいし、そもそも学校の教科書を持ち込んでもおそらく解けない問題さえある。2018年あたりは、中学までの歴史知識だけでも合格できるくらい易しかったのだけれど、それ以降は本当にひどい。「次のうち、国宝はどれか」とか「(福島県の白地図がだされて)会津若松市はどこか」とか、そういう問題を「歴史」の問題として出している年もあって、もうなんというか対処のしようがない。僕自身2度落ちた。

それと比べると、歴史能力検定の2級日本史は、毎年難易度に大きなばらつきはないようだ。受験された方のブログを読む限り、「この年は大幅に難化した」というようなことはなさそうだ。今回も、合格率は前年よりあがったものの、大幅に易化したというわけでもなさそうだ。そして、僕はギリギリではあるものの一発で合格した。

難易度の安定性を見る限り、通訳案内士試験の日本歴史をそのまま受験するのは結構リスキーだと思う。なんせ、年によっては、大学入試で出したら間違いなく悪問認定されるような問題ばかりになるんだ。

それと比べて、歴史能力検定2級日本史は、ある程度難易度も安定しているし、そもそも難易度が低い。教科書に載ってあることをやり通せば十分合格できる。

その点を考えると、通訳案内士試験を受験する人は、歴史能力検定の2級日本史を受験した方が間違いなく良いと思うよ。

(ただし、歴史能力検定の申し込み締め切りは10月末。その年の通訳案内士試験の一次試験結果が発表される直前だ。申し込みの際は注意しよう。)

 

 

歴史能力検定2級日本史の勉強法について

「高得点を取る勉強法」と「合格する勉強法」は違う

では、2級日本史の合格法を考えていこう。

ここで前提としたいのだけれど、このテストは6割取ればいい。公式サイトがそう書いているのだから、基本的には合格基準点は60点だろう。これが70点になることは、よほど易化したと確認されない限りは起こりえない。

ぶっちゃけ、合格率もそう低くはない。僕が受けた2020年度試験では、31%だった。3人に1人弱は合格する。英検2級の合格率が25%程度だそうだから、それよりも易しい。いわば、勉強すれば合格する資格ということだ。

 

その点を考えると、ネットで公開されている2級日本史勉強法の多くは「やり過ぎ」のように思える。

もちろん、それが悪いわけではない。むしろ、歴史が好きな人、歴史を得意であることを証明したい人は、この試験で80点、90点取った方がいい。この試験はそれほどまでに簡単なんだ。

しかし、通訳案内士試験や高認試験の科目免除のためだけに受ける人にとって、80点、90点の勉強法はあまり大きな価値を持たない。それが、時間やコストのかかるものであればなおさらだ。僕も受験したことがあるけれど、通訳案内士試験は、一次試験では日本史に加えて、外国語や日本地理、一般常識(日本遺産など)、通訳案内士の業務に関する問題が出題される。その中でも日本地理・一般常識はかなり細かいところが問われる。こちらの勉強も、早いうちにはじめたほうがいい。

現時点で、歴史能力検定2級日本史の勉強法をブログ等で公開している人は少ないし、そのほとんどが「高得点を取る勉強法」だ。それらは、「私は問題集や参考書を5冊買いました」など、複数の参考書・問題集をやりこむ方法のようだ。中には2か月の勉強で受かった人もいたのだけれど、「これだけの量を2か月でこなしたの!?」と、正直半信半疑だった。

繰り返すけれど、高得点を取る勉強法が悪いわけでは決してない。

だけど、そういう勉強法ばかりあふれると、この検定のハードルが必要以上に高くなってしまう。勉強が苦手な人がやろうとすると、途中で消化不良を起こして結局できずじまいになってしまうおそれがある。

「高得点を取る勉強法」は、万人が受かるような勉強法とは異なるんだ。

それをなくして、本来の高さに戻すためにも、これから説明する「意識の低い歴史勉強法」を皆さんに紹介していくよ。

 

(以下、もともと有料noteで書いていたことを一部編集して公開します。公開停止されたため、問題があると自身で判定した部分については修正を入れています。もとは以下です・ます調で書いていて口調が普段のブログと異なりますが、修正が面倒くさいのでほとんど変えていません。)

 

歴史能力検定2級日本史に「合格」するための勉強法

1種類の教科書+修正液ペン1本以外で十分受かる

2級の日本史は、教科書を読み込めば受かる。このことを改めて書いていきましょう。

これはすなわち、参考書や問題集は不要ということを意味します。

結論から言うと、高校の日本史の教科書をしっかりやれば合格できます。

 

無ければ買いましょう。僕は「もう一度よむ山川の日本史」を買いました。これだけで60点、すなわち合格点は超えることができます。

ちなみに、後日一般的な教科書を読んで判明したことですが、「もう一度読む~」の内容は一般的な教科書よりかなり薄いです。一般的な教科書に載ってあるようなことが、私の買ったテキストには載っていいない。2021年度の共通テストの日本史Bに「大阪事件」という事件の内容を問う問題があったのですが、「もう一度~」には載っておらず、かつ東京書籍の教科書では太字で書かれていました。

すなわち、「もう一度よむ山川の日本史」だけでは、センターで満点を取ることとは不可能です。

広告を貼っておいてなんですが、高校で日本史Bを選択している人は、新たに買わず、当時の教科書を引っ張り出した方がいいと思います。

まあ、それでも歴史能力検定2級日本史には受かるレベルの用語は書かれていました。歴史が嫌で嫌でしょうがない、あるいは覚える作業を最低限にとどめておきたいという人は、「もう一度~」を読んでもいいと思います。

 

でも、一つお願いがあります。どんな教科書であれ、教科書を「徹底的に」読んでください。僕もそこそこやりこんだつもりでしたが、実際のところ、もっとちゃんとやっていれば解けていた問題があり、これを正解していれば35点、7割は確実でした。

では、山川の日本史をつかって、どう徹底的に勉強するか。

驚くなかれ。鉛筆、シャーペン、ボールペン、こういったものは一切いりません。

その代わり、修正液ペンをご用意ください。修正テープでもいいですが、結構壊れやすいので注意しましょう。私も勉強中に2個壊しました。安物買いの銭失いとは言いますが、まさにそれを実感します。手の器用さに自身のない方は、修正液ペンを使いましょう。

では、修正液ペンを使ってどう勉強するか。すごく簡単です。名称のついているできごと、人物、書籍名など、出てきた単語を白で塗りつぶしてください。

ただ、塗りつぶしたら意味わからなくなるようなものは、塗りつぶさないでください。例えば、「大正時代を代表する●●(作家)は××(書籍名)を書き、人気となった」みたいなのは、●●と××のどちらかがわからなければ特定できません。その場合は、●●と××のどちらかを塗りつぶしましょう。傾向からすると、人物を漢字で書く問題が出ることが多いので、迷ったら人物を塗るのをオススメします。

塗り終えたら、あとは教科書を読むだけです。塗ったたとこに何が書いてあったか思い出しながら読みましょう。

先ほど述べたことですが、塗るのは徹底的にやってください。特に、「もう一度読む山川の日本史」は注意です。この教科書は、ただ読むことを想定しているようで、一切太字がありません。普通の教科書だと重要な人物や出来事は太字で書かれるものですが、「もう一度読む」はそういう作りになっていません。たまに、歴史用語なのか一般的な日本語なのかわからない時があります。

そんな「もう一度読む」を頼りに勉強すると、それだけしっかり注意して塗りつぶしたはずでも、塗りつぶし忘れた単語があることに気付きます。

僕は、試験が終わり採点をするまで、試験に出たとある動乱が教科書に載っていることに気付きませんでした。確認すると、教科書にはちゃんと載ってあるにもかかわらず、白塗りをしていませんでした。

あと、なんとなく知っている単語も塗りつぶしておきましょう。平安貴族に「彰子」と「定子」という二人の女性がいます。一方は紫式部が、一方は清少納言が家庭教師をつとめました。

こういうのが出ます。しかも、エピソードは知っていても意識的に勉強していないと本番でどっちがどっちかわからなくなります。

不思議なもので、こういった、塗りつぶしを忘れたところが試験に出ます。「あ、この戦いぬりつぶしてなかった」「こんな人物載っていたんだ」と気づいたら速攻で塗りつぶしましょう。

「こんなのでないだろう」と思っていたところが出ます。幕末から明治にかけてのとある技術者の名前が問われました。それも、マークではなくて書き問題です。山川の日本史にも載っていましたが、一か所さらっと書いているだけでした(後で東京書籍の教科書でも確認しましたが、下の小さいコラムにちょこっと載っていました)。

そのような、教科書に「さらっと」しか書いていないところが出ます。ちなみに、上で書いた語句もさらっとしか書かれていません。「こんなの出たらえげつないな」と思ったら、マークしましょう。たぶんそのうち出ます。おそらく川上音二郎とか、福地源一郎とかが出ます。私立文系を受験された人からすれば懐かしいかもしれませんが、僕は初めましての人ばかりでした。

一度文字を塗りつぶしたら、思い出すにも、答え合わせできないじゃないかという意見があります。ごもっともです。ですが、それも1500円あれば解決します。もう一冊、同じ教科書を買いましょう。もう一冊買えば、答えはそこに書いています。

私は山川の日本史を買いましたが、おそらく、検定に通ってるものなら他の教科書でも大丈夫だと思います。とりあえず、割と有名どころだと思ったので買ってみました。ちなみにですが、大久保にある教科書販売店で確認したところ、普通の日本史の教科書は900円くらいでした。近くに教科書販売店がある地域の人は、普通の教科書を買った方がお得です。

教科書をより丁寧に勉強していれば、あと3点取れました。これで35点、7割正解です。山川日本史これ一冊(正しくは二冊ですね)で、十分合格点は取れるんです。

ちなみにですが、日本史の教科書は戦後が薄いです。山川の教科書はそうでしたし、おそらくほかの出版社の教科書も同じでしょう。

おそらく確定していないことが多かったり、政治的中立性を保つのが難しかったりするのでしょう。平成がわずか4ページです。私が買ったものには、最新の政権は麻生政権でした。

そういう、戦後以降の薄さを補うために、「山川の戦後史」を買おうかと思いました。ただ、終わってみれば、その必要はなかったかなと思います。2020年度試験にも戦後の問題は出ましたが、わずかです。三角大福とその時期を覚えていれば解けるような問題ですね。教科書でも十分対応できるかなと思っています。

 

(追記)

早稲田大学の日本史を9割合格した方の動画を見て気づいたのですが、教科書を2つ買う必要さえありませんでした。

修正マーカーの代わりに、緑色のペンで塗ればいいだけの話です。それと赤シートさえあれば、いつでも重要語句を隠すことができる。

試験勉強中は気づきませんでしたが、よく考えたらまさにその通りです。

これから勉強を始める方は、修正ペンではなく緑のマーカーと赤シートを用意しましょう。

なお、この後の話に出てくる「修正ペン」はすべて「緑マーカー」に変換して読んでください。

 

歴史能力検定に受かる教科書読解術

無事最後の単元まで固有名詞を塗り終えたら、勉強開始です(もちろん、途中で始めても問題ないです。むしろ、途中で始めないと時間が足りません)。ただし、先ほど書いたように、塗り忘れを見つけたらそのたび塗りましょう。

これ以上塗るところがないというとこまでいったとします。その場合、めちゃくちゃ塗られているページと、あまり塗られていないページとがあります。同じページの中にも、上半分はきれいなままで、下半分はめっちゃ白塗りされていることがあるかもしれません。

歴史が得意な方にとっては当たり前のことでしょうが、白塗りされた部分はもちろんのこと、ほとんど白塗りされていないきれいなページも当然大切です。

実際、試験問題の3割くらいは、固有名詞があまり関係ないところで出ます。

この場合、どうすればいいか。覚えましょう。

覚えるといっても、固有名詞を丸暗記するのとはわけが違います。どちらかというと、把握することに近いです。「足利義満が勘合貿易を開始したのはこのあたりの時期なんだな」というのを、いわば頭の中で復習しながら読み進めていきます。教科書を、自分の言葉に翻訳して頭に入れるような感覚でしょうか。

これをすると、どんな利点があるか。「古い順に並べ替えよ」の問題に強くなります。

「次の3つの出来事を、古い順に並べ替えなさい」という問題が、歴史能力検定日本史では出題されます。共通テストでも出ましたね。ここで、白塗りされていない部分を含めた教科書の把握が役に立ちます。

 

教科書では、「AののちにBが起こった。一時Cがあり危機的な状況だったが、結局Dとなった」という文章がいくつかあります。山川以外の教科書もおそらくこのような記述が散見されるとおもいます。

で、ここでABCDの順序が出題されます。少なくとも歴史能力検定において出題される並び替えは、それぞれが密接にかかわっており、教科書では連ねて書かれているような出来事の並び替えがほとんどです。

ちなみに、この「古い順に並べよ」問題、教科書を何度も読むことで得意分野になります。

というのも、何度も読んでいるうちに、「この単語は右ページの上のほうにあったな」とか「この単語の下に、この出来事があったよな」というのを視覚的になんとなく覚えるからです。

すごく雑な覚え方ですし、はっきり言って邪道でしょう。予備校の先生に怒られそうです。

しかし、この、視覚に頼った暗記をしておけば、「桜田門外と坂下門外、どっちが先だったっけ」とはなりません。

某予備校のCMだったと思いますが、「我々の目標は平均点ではない、満点だ」というセリフがあります。確か英語の先生だったと記憶しています。

それをもじって言いますが、我々の目標は満点ではありません。合格点です。6割取れたら十分なんです。

歴史能力試験の日本史2級に受かる、これだけを目標とするのであれば、この「意識低い」勉強法で十分なのです。

 

年号の暗記は必要か

歴史の試験というと、年号の暗記というイメージがあります。「なくよウグイス平安京」とか、小学校の頃習いました。実際、大学入試だと出題されるでしょう。

ただ、歴史能力検定2級日本史に限って言うと、年号の暗記は不要です。少なくとも、すべての年号を覚える必要はないと思います。中学校の歴史でならう程度に超メジャーな出来事の年号は覚えてもいいでしょうが、そうではない、例えば寧波の戦いなんかの年号は覚える必要はないと思います。

2020年度の試験から考えるに、江戸までは何世紀の前後半、幕末以降でも、何十年代かを覚えていればなんとかなる問題がほとんどです。

1問だけ、それだけではどうしようもない問題がありました。ただ、それの対策としても、すべての年代を覚える必要はありません。中学の歴史でも習ったような出来事の年号だけ覚えておきましょう。それで充分です。

一見細かい年号を覚える必要があるものでも、工夫次第である程度対処はできます。

そういう問題が出ても、あきらめてはいけません。問われている年がどういう年だったかを考えれば解ける問題です。

 

例えば、「1973年より後に起こったことを選べ」という問題があったとします。実際、これに近い問題が出ました。

その場合、問題の「1973年」の部分を「沖縄返還の翌年」と言い換えましょう。沖縄返還の年は中学の歴史教科書にも書かれているので覚えておきましょう。気持ちですが、ちょっととっつきやすくなりました。

で、その後どうするか。個人的には、総理大臣を軸にするといいと思っています。実感ですが、明治以降はこれで対処できます。総理大臣は顔写真が教科書に載せられていることがおおいですし、彼らのビジュアルと結びつけることで、単なる数字よりも覚えやすいです。

 

日中平和友好条約締結(1978年)」という選択肢があったとしましょう。福田武夫内閣の時に起こったことです。このことは「もう一度読む」にも書いています。

福田政権は、佐藤→田中→三木ときてその後です。いくら日本の総理がすぐ変わるからといって(2012年以降の安倍政権が長かったため、この実感もわかないかもしれませんが)、二人とも2年近い首相経験があります。福田政権も2年近くあります。

ここから、福田政権下で起こった日中平和友好条約は1973年よりも幾年か後だということが推測でき、無事正解にたどり着くことができます。

 

ちなみに、この問題に関してですが、別の解き方もあります。

一般的に、共同宣言や共同声明よりも、平和条約を結ぶ方が面倒です。現代史や現代情勢にも関わっていますが、例えば、日ソ共同宣言は1956年に署名されましたが、日ソ平和条約は締結されていません。その後、ソビエトが崩壊した後も、ロシアと日本との間にはいまだに平和条約が結ばれていません。

南北共同声明は1972年に行われています。これを知らなくても、南北首脳会談は覚えている人が多いでしょう。その後、2018年に板門店宣言が発表されたのは記憶に新しいです。しかし、まだ二国間に平和条約は結ばれていません。

平和条約を結ぶのは、他の共同宣言や協定よりはるかに交渉が必要とされます。ほかの国の事情をあまり知らないのですが、共同声明から6年で平和条約を結んだ日中の事情はかなり早いのではないかと思っています。

こういう、いわば現代史に基づく考え方は、高齢になればなるほど身についてきます。経験に基づく知識です。若い人で、記憶力に自信のある人は年号を覚えるスタンダードな勉強法でもいいでしょう。ただ、ある程度の年齢を越すと、どうしても丸暗記の能力に限界が来ます。ただしその分、より多くのニュースを体験します。それに基づいて、知恵も生まれてきます。その知恵や経験を活かせば、必ずしも年代の暗記は必要ない。歴史能力検定はそういう検定です。

私はまだ20代半ばですが、他の人よりも記憶力が悪く、学生時代も苦労しました。丸暗記は苦手でしたが、まったく別の知識との関連を探すことで何とかして一定以上の正解率を出すという技術を身に着けました。丸暗記が難しくなったという方は、ぜひお試しください。

歴史が苦手な人は「低得点合格」を狙おう

ここまで読んでくださりありがとうございます。ただやはり、もっと安心したいという人もいらっしゃると思います。60点が合格基準の試験で64点だった人間いうのはあまりにも低すぎる。こんな点数をとった人の勉強法なんて誰が読むんだ、そう思います。

ただ一つ、「低得点」合格者だから言えることがあります。

それは、高得点を取った人の勉強法が必ずうまくいくとは限らないということです。

高得点者が高い得点を取るのは、いろいろ理由があります。その中で、こと歴史能力検定の、他の方の勉強法に共通してみられるのは「時間をかけている」ことです。

何度も書きますが、歴史能力検定は、しっかりやれば受かる試験です。そのため、「しっかりやる」勉強法は王道です。

 

ですが、それがまねできない人がいます。あるいは、それをしたがらない人がいます。私は後者でした。なかなか勉強に着手できないタイプの人間でした。

そういう人にとって、高得点で合格した人の勉強法をまねるには、ちょっと時間が足りなさすぎる。

そのため、ギリギリで合格するのを狙った方がいいです。70点で合格しても、98点で合格しても、同じ合格には変わりありません。であれば、短い勉強時間で合格にたどり着くのも、一つの手でしょう。

短い勉強時間で合格するにはどうすればいいか。自分自身が、勉強を始めた時期が遅かったために編み出した方法です。そして挑んだ2020年度試験。結果は無事合格でした。

一度、勉強時間がたりなくて苦い思いをした方、なかなか日本史の勉強に身が入らない方は、ぜひ検討してみてください。

読んでくださったこと、再度感謝申し上げます(^●ω●^)。

 

 

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