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【ひどい】自動車運転免許の学科試験の重大な問題点

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

自動車運転免許について、不定期的に話題になる。というのも、かなり学力の高い人が落ちることがあるんだ。

有名なのは、ベテランちさん。灘から東大理科三類に合格。家庭教師としては灘中志望の教え子に自由を説いていることでも知られる。

そんなベテランちさん、勉強の素質がめちゃくちゃ高いはずだけれど、運転免許の学科試験に落ちた。

 

彼とは違うが、京大の院で成績もすべて最高ランクの人も落ちたらしい(とあるツイートより。現在それは鍵アカウントになっており観閲できない。)

当然確率論として、成績優秀だからといって免許に受かるとは限らないのだけれど、やはり感覚としては不思議だ。東大の理科三類が全国屈指の頭脳を持つ人ばかりが受験して、それで合格倍率が3倍とかだ。運転免許は受けて半分以上が受かる、倍率で言えば2倍未満だ。それも、学歴がなくても受験可能だ。合格者の2割が灘出身とか、そういうのもない。

どうも、いろいろ見ていくうちに、どうも免許の学科試験の方にも問題があるのではないかと思うようになったよ。

今回は、一度学科試験に落ちた自分自身への言い訳の意味も込めて、免許の学科試験の問題点についてかんがえていくよ。

 

 

学科試験は理解していなくても解ける

理解力よりも丸暗記力が問われる

まず、なぜ免許試験に問題があると思うのか。

僕は、とあるYouTube動画を見てそう思った。

それが以下の動画だ。

例えば、「原付は50km/h以上で走ってはならない」という問題が×で、その解説に「30km/h以上で走ってはいけないから」とある。

これは、論理的にはおかしい。「50km/h以上」は「30km/h以上」に含まれているのだから、その解説に則れば答えは〇でなければいけない。どうも、「解説と全く同じか否か」で○×を決めているようなのだけれど、それであれば問題がおかしい。

教習所でバイトをしていたリコさんの経験によると、そういう問題はたまにしか出ないというのだけれど、その「たまに」でる変な問題のせいで減点してしまうと大変痛手だ。というのも、100点満点中90点以上取らないと合格できないんだ。

こういう問題のせいで、本来問題ない人が失点し、不合格になるのであれば、理不尽というしかないね。ベテランちさんも、もしかしたらこういうおかしな問題で失点しらのかもしれないね。

(追記)

この問題について、コメントをいただきました。

原付二種に関しては60km/h未満なら走行可能なのだそうで、だとすれば知識の面で解説が間違っているということになります。

論理的におかしな試験は、むしろ交通安全を脅かす恐れがある

また、この動画のコメントにもあるのだけれど、例えば原付で60km/hで走っている人が「私は50km/以上で走っているのであって、30km/h以上で走っているわけではない。だから違反していない」という理屈をこねてもそれが通用してしまう。あるいは、純粋にそういうのを信じて100km/hくらいで暴走してしまう人が出てしまうかもしれない。むしろこういうたぐいの問題を出すのは危険につながる恐れがある。

本来交通安全を守れない人を落とすための試験なのだけれど、論理的に欠陥のある問題が出されている以上、こういう人が出てきてもおかしくない。詭弁的な違反者のニュースが流れないのは、日本人がある程度常識をわきまえているからだろうけれど、国民の常識力で何とか安全が保たれているというのは心もとないよ。

 

 

これからの免許学科試験

○×からの脱却

なぜ、上で挙げたようなおかしな問題が出題されているのか。もしかしたらすでに改善されているかもしれないのだけれど、今後同じような間違いが起きないとも限らない。

その改善策としてなのだけれど、○×で答える方式を読めたらどうだろうか。○×にするから、『正しい』『正しくない』というのがネックになるんだ。ルールを一言一句変えてないものだけしか〇と認めないというスタンスでは、本来〇のものを×としたり、本来×なのに〇にしてしまうケースが起こりうる。

どちらかというと、『正しい方を選べ』のほうが、まだそういった論理的なミスが起こりにくいんじゃないかな。例えば、『原付は(30km/h・50km/h)以上で走行するのが禁じられている)で正しい方を〇で囲ませる。そうすれば、「30km/h以上で走ってはダメだから、50km/h以上で走ってはいけないというのは間違いだ」という誤った解説が作られることは減るし、回答者側からしてもどう答えればよいかわかりやすいと思うよ。

 

正しい知識技能を持った人だけが、免許を取れるように

さらに言えば、数字を直接答える問題、例えば「●●の法定速度は時速何キロでしょう」というような問題にするのはどうだろう。

というのも、○×であれば、本当に正解者が具体的な数を覚えているかどうかが判定できないんだ。

たとえば、「一般道で普通自動車の法定速度は80km/hである」という問題が出たとする。この場合、本当は法定速度は60km/hだから答えは×だ。

しかし、法定速度を70km/hが正解だと勘違いしている人も、×と答えるだろう。この場合、その人は70km/hで一般道を走る、すなわち法律違反をするおそれがあるにも関わらず、この問題に正解してしまうんだ。

細かいところをつつくようだけれど、自動車は人に危害を与える機械である以上、なるべくこういったリスクは減らしておきたい。だとすれば、ちゃんと「60km/h」と知っている人だけが正解になる問題を作らなければいけない。

とすると、数字をそのまま書く問題形式にしたほうがいいのではないかな。これだとマーク式でできるし、余計なコストもかからない。

「難易度が上がるとこまる」という声もあるかもしれない。確かに、例えば畑仕事を仕事にしている人は、運転技術がないと困る。しかし、そうは言っても本来そんなやすやすと合格してはいけない試験なことは確かだ。自動車が人を殺すリスクがあるのは間違いないのだから。

だとすれば、たとえば用途によって難易度を変えるのはどうだろうか。すなわち、畑仕事用は難易度を下げるなど、対応は可能だ。

いずれにしても、正しい知識を持った人を受からせて、間違った知識を持った人を受からせないような試験になることを望んでいるよ。

今回はここまでだよ(^●ω●^)

 

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