はいどうも、カワウソだよ。
忙しい現代人、大人になればなるほど、読書時間が減っている。自分自身も学生時代は平均以上に本を読んでいたけれど、今は昔よりも時間がない。暇な時でもスマホやパソコンで遊んでしまう。同じ思いの人は多いだろう。
そしてもう一つ、本を読んでも、しばらくしたらその内容を忘れてしまう。めっちゃいい本だというのは覚えているが、その細かいところを聞かれるとほとんど覚えていない。これでは、一体何のために読んだのかわからない。こういう経験も、「あるある」だろう。
正直、仕方ないところはある。多くの人にとって、ゆっくり読書する時間は限られているし、たいていの場合、本よりテレビやYouTubeのほうが面白い(娯楽的な意味で)。小説ならまだしも、新書などノンフィクションは、読むべきだとわかっていても後回しになってしまう。
今回は、そんな人に、一発で読めて、かつすぐ内容を思い出せる方法として『読書ノート』を提唱していくよ。
一度読んでも内容を忘れてしまう、そもそも何度も読む時間がないという人はぜひ活用してみてね。
『同じ本を何度も読む』ことにさほど価値はない
ただの読み返しはコスパが悪い
読書好きの人は本を読み返すことが多い。統計をとったわけではないが、たぶんそんな気がする。
僕自身そうだし、暇なときは昔読んだ本を読み返している。
ただ、振り返ってみると、同じ書物を読み返して新たに得た情報ってほどんどないんだ。むしろ、下手すれば、読み終わった時点で、本の最初の方の内容を忘れているときさえある。
残酷なことを言えば、時間の無駄でしかない。いわば、ザルで水を掬うようなもので、読み終わってしばらくしたら、内容の殆どを忘れてしまう。情報社会に生きる現代人ならなおさらだ。
もし内容をある程度覚えているならば、そもそも読み返しをする必要などない。小説であれば、例えば「感動する」「構成を見る」という目的があるが、ノンフィクションであれば知識を得るのが目的のはずだ。同じ本を読んでも書かれている内容は同じなのだから、新たに得られる情報はない。
「いや、何度も読むことで一回目には気づかなかったことにも気付ける」という意見もあるだろう。これにも正直疑問を抱いている。
確かに、読み返していて「こんなこと書いてあったんだ」と発見することはある。僕はあまり丁寧に読まないから、こういう見落とし、読み落としが多々としてある。
ただ、その場合、一回目の内容をいったん整理してからでないと、本当は一回目にもちゃんと理解したはずの内容を『再発見』してしまう恐れがある。
また、一回目に80%くらい理解したとして、二回目には90%理解できるかというと、そうでもない。内容の再認識に気を取られてしまえば、新しい発見を得ることは難しい。
「忘れているからもう一度読もう」「なんとなくしか覚えていないから確認のためにもう一度読もう」という目的で、最初から最後まで読むのは、極めて効率が悪いと思うよ。
超時短・読書ノートのここがすごい!
1時間の読書を5分に短縮できる
まず、ほんの内容をまとめた読書ノートがなぜ忙しい現代人にとってオススメか考えていこう。
ひとことであらわすと、普通に読むと1時間くらいかかる本の概要が5分で読める、この点がすごいと思うんだ。
これは個人差おあるだろうが、僕の場合、300ページの新書であればA4ノート2ページにまとめることができる。本によっては1ページ以内に収まるものもある。自分によって大切な部分だけ切り抜けば、どれだけ丁寧に書いたとしても3ページ程度に抑えることができる。
なれて来れば、1冊あたり1時間くらいでまとめを書ける。ちょうど1冊読むのにかかるのと同じくらいの時間だ。
この、2ページとか3ページとかのまとめは5分あれば読める。1冊300ページを読むのに1時間かかるとすれば、同じ時間で、12冊分もの概要を読むことができる。超効率化なのではないかな。
読み返しをするためにも読書ノートは効果的だ
また、このまとめノートは、本の読み返しをする上でも役に立つ。というのも、その概要を最初にパッと読んでおくことで、そこに書かれていなかった部分に意識を集中させて読むことができるんだ。
同じ本を再度読んで新しい発見をするためには、今まで何がわかっているのかをあらかじめ認識しておかなければいけない。まるっきり忘れているようでは、復習に意識が行ってしまう。そのムダを省くためにも、何がわかっているかをノートで一度確認してから読み直すと効果的なのではないかな。
読書ノートの書き方・読書法
ドッグイヤー・ふせんをつけて読む
ここからは、読書ノートを書く前提での本の読み方、そしてノートのまとめ方について書いていこう。
まず、読書法。僕は、大切だと思った箇所のページを折っている(いわゆるドッグイヤー)。僕はカラフルなのが嫌なのであまり使っていないが、付箋を使うのもいいだろう。
直接線を引くのもいいけれど、その場合は鉛筆・シャーペンで引くといい。間違えたとき、あるいは後で気が変わって「やっぱ大事ではないな」と判断するようになったときに消せるからね。
線を引く場合は、例えば鍵括弧をつけるなどして、広い範囲をかこっておこう。一文とか一か所に線を引く人もいるけれど、それだとまとめたときに前後関係が分かりづらくなる。できれば、結論と、それに至るまでの経路が分かるように印をつけておこう。
ノートづくりは読み終えてから
読んでいる瞬間は面白い、重要だと思った箇所も、全体を読み終えてから改めて見ているとそうでもないなと思うことがある。
そのため、読書ノートは、いったん全部読み切ってから書こう。
逆に言えば、付箋や印をつけた箇所すべてを書く必要はない。いわばまとめの再まとめというか、情報を絞りに絞ることをオススメする。何が自分にとって大切だと覆ったかを強く意識するきっかけにもなるしね。
感想は書かない
僕は読書ノートを書くとき、主観を入れない。この書籍はよかったとか、この部分は自分と違う意見だとか、そういうことは書かない。
これは人によって違うだろう。感想を書くか書かないかは人それぞれだ。
ただ、僕の場合、読書ノートはあとで読み返すことを意識して書いている。その際に、著者の意見や情報と自分の意見が入り混じっているのが好きでないから客観的に書いているだけだ。この点は、自由にしたらいいと思うよ。
読書ノートの意外な効用
感想を「感じとれる」
ここで、読書ノートを作ってから気付いた『意外な』効能について書いていこう。
それは、感想を直接書いていなくても、その本への印象をあとで感じ取ることができるという点だ。
上でも書いたように、僕は読書ノートに自分の感想は書かない。客観的に、書いてある情報だけしか書いていない。
しかし、それでいて、自分がその本を読んだときにどう感じたかを後になって読み取ることができるんだ。
本によって、ノートに書いている文字の分量が大きく異なるんだ。つまらない本をまとめると、半ページくらいで書き終えてしまう。逆に、なんども読みたいと思ったような本は、まとめても2ページくらい書いている。読んでもあまり理解できなかった本のまとめは、情報がバラバラになっていて理解しづらい。
逆説的に聞こえるけれど、ノートに感想をかかないことで、むしろ読んだ時抱いた感情を読み取ることができるんだよ。
今回はここまでだよ。
読書ノートを活用して効率的に情報を獲得・整理しよう(^●ω●^)
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