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『良かれと思って』が本当にいいとは限らないという話

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はいどうも、カワウソだよ。

今年3月より、お笑いコンビ・ロザンの2人がYouTube活動を開始した。

その一つ、『『よかれと思って・・』はたいがい迷惑』というタイトルの動画に非常に共感したので、それについて今回は考えていくよ。

 

『よかれと思って』の罪

『良かれとおもって』は断りにくい

まずは、ロザンのお二人の動画を見てほしい。

 

菅さんは、このコロナ禍の影響で、毎日昼の12時までに体調をマネージャーに報告するように会社に言われているのだそうだ。

しかし、マネージャーも会社員である以上、毎日報告を受け取り会社に報告するという『仕事』をされているのはおかしいと菅さんは思った。

別のマネージャーと連携し、週のうち何曜日はAマネージャー、この曜日はBマネージャーとすれば、彼らも休めるにもかかわらず、なぜ一人に任せるのかと。

 

そこで菅さんが考えてたのが、『良かれと思ってしたことはたいていよくない』ということだ。

 

上の例でみると、会社側もマネージャーを苦しめるために指示したわけではないだろう(この点は菅さんも指摘している)。タレントやスタッフを思って始めたことだと思われる。

しかし、そういう『よいこと』は断りにくい。

本来、マネージャーは休日をとる権利があるはずだ。だから当然断ってもいい。しかし、タレントの健康管理が『いいこと』である以上、それを断るのに抵抗がある。お二人の言葉を借りれば、怠け者だとかタレントへの愛がないと思われかねない(それが本当はそうでないということは二人もことわっている)。実際、そういう(毎日タレントの体調報告を受け取り上に報告する)ことができてしまう人がいるのだが、そういう『できる人』に合わせてどうするんだという話なのだそうだ。

 

パワハラの一部も『良かれとおもって』行われた?

この話、ロザンさんも言及しているが、けっこうよくある話だろう。

体調報告は分かりやすい「よいこと」だが、なんか上司に言いくるめられて『よいこと』だと認識させられていることもよくあるかもしれない。

あるいは、パワハラなどのハラスメントだって、部下を懲らしめようとしているのではないケースが見受けられる。

例えば、パワハラで一躍時の人となった豊田真由子元議員。「このハゲー!!」「ちーがーうーだろ~!」が話題となったが、再度聞いてみるとあの秘書をいじめようという意図はなかったように感じる。というのも、あの暴言記録の中で、『有権者がどれだけ迷惑すると思ってるのか!』ということも言っている。あの録音を聞いたとき、自分のためではなくて有権者のためにこれだけ怒鳴ることができるのかと思った。

実際どこまで有権者のことを考えていたかは分からないが、車内というプライベートなところで怒鳴っていた以上、自己中心というよりかは実際に有権者のことを思っての暴行だったと思うよ。

豊田元議員の例で言えば、有権者のことを思って行動することは、政治家にとって『いいこと』ではある。次の選挙のことしか考えていない政治家もいるだろうし、そういう人が盗聴されたらまた別のスクープになりそうだけれど、有権者のことを考えること自体は政治家にとってあるべき姿だ。

しかし、それをやりすぎ、秘書を道具として扱ったことで、暴言・暴行を加えてしまった。

 

豊田議員ほどではなくても、パワハラの中には『良かれと思って』『お客様のことをおもって』されるものもあるんじゃないだろうか。

ロザンのお二人が触れた内容もマネージャーからすれば広い意味でパワハラになるおそれがあるし、『良かれと思って』何かをすることは、必ずしも良い結果を生まないんじゃないかな。

 

確信犯の原因と解決法

目の前の人間を無視するとまずい

日本語にも、『確信犯』という言葉がある。

今では『悪いと知りつつやった行為・行為者』という意味で使われがちだけれど、本来は、『信念にのっとり、本人は悪くないと確信してする犯罪・行為』のことをいう。いわゆる政治犯とか思想犯とかがそれにあたる。社会主義者や共産主義者が逮捕・拷問された歴史があるけれど、そういうのも確信犯に当たる。

今回の『良かれと思って』も確信犯になるだろう。良かれと思ってる以上、悪いことではないと確信しているのと同じだ。

では、なぜこういったことが起こるのだろうか。

目の前にいる人物のことを考えていないことが一因だろう。

 

ロザンの例だと、上司は所属タレントのことは考えるが、マネージャーの労働環境は考えない。

豊田元議員で言えば、有権者のことは考えた(かもしれない)が、秘書のことは見えていない。

何が一番大事かという点は間違っていないだろうけれど、それ以外の部分を無視してしまっている。マネージャーも大事だし、秘書も重要にもかかわらず、彼らへの配慮がゼロとなった。

もちろん、だからといってタレントや有権者を一切考えないのはダメだが、目の前にいる人のことは最低限考えたいところだね。

 

人の上に立つ人からすると、目の前の人間にかまうよりも有権者とかお客様のこととかタレントとかを考えた方が結果的によくなる。

しかし、だからといって、直接的に利益とはならなくても、秘書やマネージャーのような『目の前の人間』を無視すると、非常によろしくないのではないかとおもうよ。

今回はここまでだよ。

全体と、目の前の両方に気を配れるようになりたいね(^●ω●^)

 

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