はいどうも、カワウソだよ。
最近新聞が読まれなくなったといわれている。
しかし、僕は、これはとてももったいないことだと考えている。
というのも、新聞は知力を高めるのに非常に役に立つ媒体として活用できるんだ。
今回は、この時代だからこそ生かせる、新聞の読み方を考えていこう。
新聞か、ネットニュースか
紙の新聞にもメリットはある
若い世代を中心として、新聞を読む人は少なくなっている。
総務省のデータによると、2016年時点で、20代で新聞を読む人の割合は6.7%,60代が55.4%であることと比べるとかなり少ない。
その代わり、ネット利用率は92.6%とある。ほとんどの若者はネットを利用しているといっていい。
また、主要新聞社もネットでニュースを載せているし、もう紙の新聞には存在価値がないと思っている人もおおいのではないかな。
しかし、そんな中でも、紙新聞にもメリットがあると思っている。
というのも、紙の新聞では、興味のない記事の内容も目に入ってしまうんだ。これは、一見デメリットかもしれないけれど、実は大きな利益なんだ。
ネットニュースでは、一般的に、自分が興味あるニュースしか見ない。新聞社のホームページからニュースを見ようとしても、すべての記事をクリックしてみる人は少ないんじゃないかな。
一方で紙の新聞では、見ようと思わない記事でも、その内容がちらっと見えてしまう。
これによって、興味がなかった内容に目がとまり、ついつい読んでしまうことがあるんだ。
『偶然の出会い』によって、興味の幅が広がる可能性を考慮して、今でも僕は紙の新聞を定期購読しているよ。
ネットでは新聞と反対意見をうかがう
じゃあネットニュースを見ないかというとそんなことはない。むしろ、ネットだからこそのメリットもある。
新聞は、正直面倒臭い。一時期2社購読していたことがあったけれど、長続きはしなかった。
しかし、一社しか読まないのは危険だ。というのも、記事には『事実』と『イデオロギー』とが混ざり合ってて、一社だけだとそれらを混同したまま理解してしまうおそれがあるんだ。
そこで、ネットでは、新聞と異なる論調のニュースや意見を読む。例えば、左派の朝日新聞や毎日新聞を紙媒体で読んでいるのなら、ネットでは読売新聞や産経新聞のニュースを読む、といった感じにだ。
これによって、元の記事のどこがニュースで、どこが意見なのかを選別できる。また、一方で事実だとして書かれていたことが、他方では確実ではない情報として書かれていることもあり、多くのことを発見することができるよ。
ニュースに意見を言う
意見を言うのは難しい
ここからは、より具体的に、知力を鍛える新聞の読み方を考えていこう。
まず、意見を言うことだ。気になった新聞記事に対して抱いた感想・意見を言語化する。
今は、ニュースは検索できる時代だ。それ自体を暗記したところでたいして意味はない。
それよりも、自分なりの意見を持ったほうがいい。あるニュースに対して、何が問題か、ときにググって、情報を構築する。
これをやってみると結構大変だ。なんせ、あるニュースに対して、どういう情報と結び付け、なぜそういう結論に至ったかを一つ一つ考えていく必要があるからだ。
しかし、その作業によって、自分なりのオリジナルの意見・考え方を構成することができるし、論理的思考力の向上にもつながると思うよ。
反対の意見を主張してみる
また、作った意見と反対の立場から再度異なる意見を作ってみるのもオススメするよ。
というのも、どれだけ理論武装しても、結局は感情論に帰すことが多々としてあるんだ。
いろいろ理論的に考えたつもりでも、結局は自分のファーストインプレッションの『言い訳』でしかない。その過程で、都合の悪い情報を無意識のうちに遮断している可能性も否定できない。
そういう問題を少しでも解決するために、自分で自分に反論することをオススメする。ある意味で、自分を『だます』作業だから難しいことこの上ない。
だけれど、これによって、都合の悪い情報の見落としが減る。時として、もともと作っていた主張に穴があることを発見し、いわばセルフ論破してしまうこともある。
こういうことを繰り返すことで、より鍛えられ、どんどん穴のない主張をすることにつながるのではないかな。
そもそも、その記事の存在理由を考える
記事には必ず意見が入っている
さらに言えば、その記事がなぜ掲載されているかについても考えてほしい。
当然だけど、全国で起こっているニュース全部が20枚そこらの新聞におさまっているわけではない。当然新聞社は、情報を取捨選択している。
また、新聞社によっても、選択されるニュースは異なる。特に反政府デモの扱いは社によって大きく違う。朝日新聞では一面で取り上げたニュースが、読売新聞では小さくしかのっておらず、産経新聞ではそもそも扱っていないというケースもある。もちろんその逆もだ。
記事には、それを書いた記者の意見が必ず入っている。また、その記者は新聞社の論調とリンクしている。左翼的な人は産経新聞に採用されにくいし、そもそも応募する確率も低いだろう。その結果、新聞社のイデオロギーが保たれ続ける。
だから、小さく扱われているニュースでも重大だと思ったり、逆に大々的に報じている記事に「これ大事か?」って思ったりすることがある。
そういうことを思った時、チャンスだ。「なぜ新聞は、この記事をこういう扱いにしたんだろう」と考えてみよう。
これをすることにより、新聞のイデオロギーを知ることができるし、逆にその新聞に疑問を抱いた自分自身の政治的立場に気付くことができる。
自分の立ち位置を知ることで、自分と異なる立ち位置の人のことも客観的に見ることができるのではないかと考えているよ。
今回はここまでだよ。
新聞を読む人が少なくなっているからこそ、読んで自分の利益にしよう(^●ω●^)
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