はいどうも、カワウソだよ。
『国際IQテスト』というのがある。
僕はこれまで受けたことがなかったのだけれど、どうもこのテストに関連して僕の記事を読んでくれる人がいることに気付いた。
というのも、僕の記事が、『国際IQテスト』と検索して平均6.4位、『国際IQテスト 怪しい』と検索して1.9位に表示されているみたいなんだ(2020/8/30から過去7日間のGoogle検索順位平均)。今まで受験したことなかったテストの名前を検索して、僕のブログが表示されるという、わりと奇妙なことが起きていた。
あるいは、とある有名な人(後述)がこの記事を紹介してくれて、それ以降アクセスが増えたというのもある。
それで、なんか怪しげな雰囲気のIQテストなんだなという思いがあったよ。
今回は、せっかくなので、実際にそんな怪しい?IQテストを受験して、どうだったかを書いていくよ。
国際IQテストで結果を見るには5ユーロが必要
無料で受験、結果は有料
まず、この国際IQテスト、有料だ。結果を見るのに5ユーロかかる。日本円にして大体500~600円くらいだ。
テストを受けるのは無料だから時間をかけて40問ほど解く。難易度はそこそこだけど、いかんせん問題数が多い。その後いくつかのアンケート(学歴・国籍など)に応えると結果が……!と思いきや、「5ユーロ(記事編集時点で627.2円)払えば結果が見られます」とのこと。Paypalかクレジットカードだ(しかも海外のサイトだからJCBは使えない)。
「せっかく解いたのだから5ユーロくらい……」となって払う人を増やす目的だろう。5問とかならまだしも、40問だ。これで結果を見れないとなると、なんだったんだと思ってしまう。日本のネットのIQテストは無料のが多いし、正直珍しいタイプなんじゃないかな。
逆に、こういうところが、国際IQテストを怪しく思わせているんじゃないかと疑っているよ。
国際IQテストの内容
問題内容は無料IQテストレベル
では、有料ならさぞかし質が高いのかとういうと、そういうわけでもない。
細かい内容は伏せるけれど、正直言って、一般に遊ばれているIQテストとそう大差ないように感じたよ。
縦3列、横3列の図形がある規則性に基づいて並んでいて、右下に当てはまる図形は何でしょうというタイプのヤツだ。
(Arealmeのテストがこんな感じだ)
一部、図形の一部に穴が開いてあって、そこに入る図形はなんでしょうというような問題もあったけれど、基本的には3×3の9マスとか、2×3の6マスとかだった。
IQテストは知識を問うものではないのでどうしても似たり寄ったりになってしまうのだけれど、国際IQテストもその例にもれず、縦に見る、横に見る、という基本からはあまり外れていなあったし、足し算、引き算、あとアルファベットの順番さえ知っていれば解けるようになっていた。
正直ジャパンメンサの入会テストも同じ様なものだったし文句は言えないのだけれど、わざわざお金を払って結果を見るような価値はないと思うよ。
国際IQテストに出題ミスの疑惑
また、9問目は出題ミスと思われる。
選択肢のうち、正解となりうるものが2つ存在するんだ。
以下回答ネタバレ。先に解きたい人は読み飛ばしてください。
というか、実際に国際IQテストの問9を見ながら読んでくれるとわかりやすいと思う。
第9問。縦2、横3の6つ並んでて、右下だけ?になっている。
そこで、上の段は左から三角・円・四角が一部塗りつぶされていて、下の段は左から四角・円・?だ。
ここで、上の段を左右逆にすると、四角と円の位置・塗りつぶされている場所も一致する。そこから考えると?に当てはまる図形も分かる。右下が直角の三角形だ。
しかし、上の段を半回転させても、同じことが起こるんだ。そして、その場合?に入るのは、右上が直角の三角形になる。
そして、右下が直角の三角形も、右上が直角の三角形も、どちらも選択肢に存在する。
一般的に、二つ答えが思い浮かんだらよりシンプルな解法の方が答えとして想定されている。1,2,3,4,?という数列パズルで無理に考えれば10とか0とかいう答えもありえなくはないけれど、一般的に5が正解なのと同じだ。
しかし、この問題において、左右逆にするのと180度回転とでは、両方同じくらいシンプルだ。となると、どちらが正解にしていいのかわからない。
悩みに悩んだ末、右上が直角の三角形を選んだけれど、結果から察するにこれは間違いだったのだと思っている。
今から解く方は、半回転ではなく、左右反転形式で解くといいと思うよ。
国際IQテスト感想・結果
で、結果はというと、136。ツイッターを見る限り満点で140、さらに138という結果もあるそうだから、2問ほど間違えたらしい。
なお、このテストの統計ではIQ130以上が上位2%としているから、標準偏差15なのだろう。日本のマスコミの多くで標準偏差24を採用して、より数値を高く見せようとしているのと比べるとこの点については好感が持てる。
一般的なネットのIQテストと同じような感じなので、こういうのにやりなれている人はこういうのに高得点が期待できる。
ただ、ぶっちゃけほかの無料のテストでも代用できるので、お金払う価値があるかどうかは微妙だよ。同じIQテストなら、無料のiqtest.dkを試そう(注意・下記の注意を読んでください)。
(注意 スマホから、当ブログの記事を通してアクセスされ、文字化けやおかしなスタンプのようなイラストが表示されたと報告してくださりました。
iqtest.dk自体は危険なサイトではないですが、念には念を入れ、スマホからのアクセスはされないようご注意ください。)
(注意・IQtest.dkはMicrosoft edgeでのみアクセスできます(その場合もadobeを有効にしてください)。chromeやスマホからはアクセスできません。1問10ポイントのような単純計算ではないという点で非常に参考になるテストですが、いろいろ操作が面倒です。)
(追記
iqtest.dkと同レベル・同クオリティ以上で、chromeでもアクセス可能なものがありましたので、そちらを紹介します→IQTEST Made by Mensa Norway)
噂されている(?)ような怪しさはなかったけれど、5ユーロ払う価値があるかどうかは微妙なところだよ。
今回はここまでだよ(^●ω●^)
追記 国際IQテストの結果からハイレンジIQスコアを推定できるか
国際IQテストの結果は当てにしないほうがいい
2021年2月、とある方(以下K氏)に当記事が紹介され、一時的にアクセスが増加しました。
K氏は、東京大学理科Ⅲ類出身・IQ160以上の高知能だとツイッターのbioに書いており、それを活かした商売もしていたようですが、学歴も嘘、IQもキャラづくりのためであり、実際とは違っていたことが明らかになりました。
K氏は、ハイレンジテストは受験したことがないが、国際IQテストは受験したことがあり、その結果がどの程度かという指標として当ブログを紹介してくださいました。
では、この国際IQテストがどの程度の信ぴょう性があるかといいますと、正直あまり高くないと考えています。
まず、ほかの無料の「IQテスト」と呼ばれているもの(ARealMeなど)との類似性が見られます。すなわち、ほかのテストに慣れている人は実際よりも高い数値が出やすい。そのため、このテストでIQ130後半をだしても、実際にメンサ入会レベルなのか、それとも、過去に受け、解法を知っていたから解けたのかはわかりません。
また、上で書いたように、問題の正確性も正直ちょっと微妙です。一つに選べない可能性が最低1問ある、その程度のテストです。
そのため、このスコアがいくらだったからと言って、ほかのハイレンジテストで高得点を得られる、あるいは自身のIQが高いとは限りません。
一つの指標にはなると思いますが、ほかのテストとの相関性は高くない、というのが私の考えるところです。
余談ですが、日本のハイレンジテストをいくつも作っている方(この方もイニシャルがKですが、混乱をさけるため「この方」と表記します)含め、私よりIQの高い人はK氏とさほどコンタクトをとっていない、むしろ避けている人が多いように見受けられます。
せっかく記事を紹介してもらったのに悪いですが、私はIQ関連の事柄に嘘をつくことはできません。逆に、CAMSなどのハイレンジテストを受験した身からすれば、国際IQテストを指標として自分の能力が高いというのは滑稽に見えてしまいます。
実際に、CAMSなどのハイレンジテストを受けるに越したことはないでしょう。ぜひ、K氏には、CAMSなどのハイレンジテストを受験することをおすすめします。
CAMS体験記はこちら→ハイレンジIQテスト・CAMSを受験した感想
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