はいどうも、カワウソだよ。
今、ツイッターであるツイートが話題になっている。
それが、『障害を言い訳にするのが大嫌いだ』という旨のものだ。
私は障害を言い訳にする人が大嫌いだ。
特にADHDですとかアスペルガーですとか。それも病院できちんと検査を受けたわけではなく、ネットで聞き齧った知識で自称している人。ただの能力不足を自信満々に『個性』と言い張る図太さ、どうかと思う。
で、去年私の会社でも発達障害の女性を1人雇った。
— ごまたん (@gomachan_ks) February 18, 2020
私は障害を言い訳にする人が大嫌いだ。特にADHDですとかアスペルガーですとか。それも病院できちんと検査を受けたわけではなく、ネットで聞き齧った知識で自称している人。ただの能力不足を自信満々に『個性』と言い張る図太さ、どうかと思う。で、去年私の会社でも発達障害の女性を1人雇った。ごまたん (@gomachan_ks)
このツイートは連文で、この人自らの経験に基づいた話なのだけれど、発達障害当事者の人から批判が寄せられている。
「発達障害を言い訳にするな」は
車椅子の人に「歩けないのを言い訳するな」と言っているようなもの
目に見えない障害だから仕方ないのかもしれないけど…(´・ω・`)かなしい。
言い訳しないで頑張ってる人もたくさん居るよ https://t.co/y0mLVL0tEf
— なっつん🐈発達障害WEBデザイナー&ブロガー (@nattsu_326) February 19, 2020
発達障害を言い訳にするな」は
車椅子の人に「歩けないのを言い訳するな」と言っているようなもの
目に見えない障害だから仕方ないのかもしれないけど…(´・ω・`)かなしい。
言い訳しないで頑張ってる人もたくさん居るよ https://t.co/y0mLVL0tEf
ぼく自身元のツイートを読んで失望した身なのだけれど、どうも単なる発達障害の人への嫌悪というわけではないということを後になって考えたよ。
今回は、冷静に分析して、どういうところが問題で、元のツイートが何を訴えたかったのかを考えていくよ。
問題は発達障害ではなく健常者の『自称発達障害』
ごまたん氏がいいたかったのは発達障害ではない。『自称』発達障害だ。
ごまたん氏は自らの考えを弁明している。ツイッターのような短文だといろいろ表現が誤解されるので、今回のような騒動が巻き起こったのだろう。
一部の人が、『自称発達障害』『発達障害』を利用、悪用しているという点、これに関しては、僕も注意が必要だと考えている。
いわば生活保護の不正受給に近いもので、こういう人の存在で、実際もっと困窮している人が余計生きづらい思いをしていることもある。これは多くの点で問題だ。
(追記)指摘を受け、新たに捕捉いたします。
実際に脳機能に障害があったり、ほかの人が難なくできることができないでいる、明らかに発達障碍者の特徴を持っている人であっても、検査をしていない時点では『自称障碍者』に含まれます。
ごまたん氏は、そうでなく、『自称障碍者=実際は脳機能に問題はないのにあたかも障碍者かのようにふるまう人』だと解釈しているのだと推測されます。
その場合においても、脳機能がどうであるか、素人に判断されるものではありませんし、実際苦しんでいて、そう主張される方もいるかとおもわれます。
私自身の配慮が足りなかったことをお詫びいたしますとともに、文章を一部書き換え、またごまたん氏が不適切な表現をしたことへの批判を明確に表明いたします。
発達障害は『個性』以前に『障害』である
また、そういう『自称発達障害』に関して、発達障害を個性と直接的に結びつける人が多い点が指摘されているのだけれど、これもまた賛同するところだ。
というのも、発達障害による『個性』とは、発達障害という病気から副次的に表れるものだからだ。
脚の不自由な人がそのことを『個性』というのはまれだろう。しかし、発達障害、とくに、脳機能が正常であるにもかかわらず『発達障害』を自称する人はそれを個性という傾向があるんじゃないかな。
『発達障害をいいわけに~』の何が問題だったか
伝え方が最悪すぎる
では、なぜ騒動になったのか。
純粋に、伝え方が、あえて言うならば頭悪すぎた。
炎上を狙っての表現であれば満点だが、そうでないならあまりにもリスキーすぎる。はたから見れば、誤解されて当然の書き方だ。
ごまたん氏はブログでこう書いている。
一連のツリーに関して。
書き出しが悪かったようで誤解を与えてしまいましたが、私は別に障害者の方が嫌いだったり、差別しているわけではありません。・病院にかからずネットで調べた自己診断で「障害だから優遇しろ」と喚く人
・「障害」を振りかざし、他者の権利を侵害してまで自分への優遇を求める人に疑問を持っているのです。
『障害だからできない』『障害だからできないけど給料は払って』といっている自称障碍者に対しての感情を表現したに過ぎなかったんだ。
雇う側の私からしてみれば障害の有無はどうでもいいの。決まった仕事量こなしてくれたら障害が有ろうが無かろうが同じ給料出すし。ただ『障害があるから出来ないのは仕方ないんですでも給料はください、だって障害だから』って奴が多いしそういうのが嫌いって話。分かる人だけ分かってくれればいいよ。
— ごまたん (@gomachan_ks) February 18, 2020
『自称障害者が大嫌いだ』と しておけば、炎上に近い騒ぎにはならなかったのではないかな。
一部のごくまれなケースを代表例としている
また、ごまたん氏の出会った『障碍者』は、はっきりいってまれなケースだ。
というのも、『自分の弱点が分かっていて、しかもそれを言語化して伝える』というのは2つの意味で難しい。
まず、自分の弱点を言語化するのが困難だ。しかも、氏の出会った発達障害の方はその解決法まで提示している。
おそらくはお医者さんと話し合ってできたことなのだろうけれど、そうだとしてもそれをはっきりと認識し人に伝えるのは容易ではない。
そして、自分の弱点をいうこともまた心理的負担だ。
これは発達障害でない人にも共感されることだろうけれど、一般的に人は自分の弱点を人に伝えることを躊躇する。たとえ就職の際であっても、いや、就活だからこそ、弱点は言えないものなのではないだろうか。
この二つの障壁をのりこえられる人は少ない。だからこそ、こういう例を挙げて主張するのは正しくないと考えるよ。
今回はここまでだよ。
発達障害はアクセサリーではない。一人一人がみずからの特性を考えていき、個々に乗り越えられる社会に作り上げていこうね(^●ω●^)
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