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ブログのバズを2回経験したけど損ばかりだった話

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はいどうも、カワウソだよ。

この記事を書いた数日前、僕のブログ記事『なぜイエッタイガー・家虎が迷惑で厄介だと言われ、禁止されるのか。』がとてつもないバズをおこしたよ。

それは、あるライブで『家虎』と呼ばれる迷惑なコールが叫ばれ、その後ブシロードの取締役の人が家虎根絶宣言をしたコトに由来する。

 

そのくらいバスったか具体的に話そう。

Google Search Consoleによると、普段この『家虎』という言葉は1日に100回強検索されている。

しかし、家虎が話題となった2月1日、この言葉は7万回以上検索された。平時の実に700倍ほどだ。これはバズと言っていいだろう。

バズ直前まで、この検索語句で上位に掲載されていた僕の記事も多くクリックされた。広告収入で言うと、通常の14倍くらい儲けることができたよ。

 

ただ、このバズ、正直言うとうれしいものではなかった。

僕は何度かバズを経験しているのだけれど、大きいものは今回の『家虎バズ』を含めて2回ある。

ただ、そういうバズがおいしいとは思っていない。

今回は、ブログのバズを経験すると、どのような『損』が起こるか考えていこう。

 

バズっている間はうれしいというより『怖い』

まず、心情的なところから。

バズは怖い。少なくとも僕にとっては、うれしいというよりも恐怖が勝っていた。

というのも、普段の10倍、20倍もの人がいきなり僕の記事に押し寄せるんだ。

 

一日平均5000円稼ぐ会社員が、見知らぬ人から何の前触れもなく10万円渡されるようなものだよ。

前澤社長のプレゼント企画に応募しているわけでもないし、金持ちの親戚がいるわけでもない。とつぜん初対面の人から「10万円受取れ」と言われたら、多くの人は挙動不審になるだろう。バズとはちょうどその感覚になるんだ。

数は力だというけれど、自分が何の悪いことをしていないのに炎上している、そんな感覚に陥ったよ。

 

2種類のバズで両方失敗する

『検索バズ』は努力を台無しにする

バズには2種類ある。一つは、まとめサイトや有名ブロガーに記事が引用された結果起こるもの(以下『引用バズ』と表記する)、もう一つは、特定のワードを多くの人が検索して、その結果自分の記事が読まれるというもの(以下『検索バズ』)だ。

このどちらも経験したのだけれど、どちらもその後がいまいちだった。

 

まず、『検索バズ』から見ていこう。

今回『家虎』というキーワードがバズったのだけれど、それを例にみていこう。

それまで僕の記事は、『家虎』と検索したときの平均順位が2位とか3位だった。ニコニコ大百科の次に自分の記事が出てくるのは、コツコツと頑張ってきた結果だと思っており、誇らしいと思っていた。

それが、家虎関連のニュースで一気に崩れてしまった。検索順位は、問題となった2月1日には6位、根絶宣言が話題となった2日にはなんと10.4位、その翌日3日には11.3位となっている。『家虎』というワードにおける平均検索順位が10位より悪かったのは前年の7月29日以来、実に半年ぶりの凋落だったよ。

 

検索でバズると、当然その内容に関するニュースや記事が大量に書かれる。その結果、それまで上位にいた自分の記事が下へ下へと押し出されることになるんだ。

その傷は、バズがおさまった後もなお治らない。バズは数日間は大量のアクセスがあるのだけれど、一度それが収まると、むしろ今までの努力が台無しになるほどの副作用がおこりかねないんだ。

 

『引用バズ』は『誤解』を生む

そしてもう一つ、『引用バズ』というものもある。

有名なブログやまとめサイトなどに引用されればそこからアクセスが来る。正確には引用とは違うだろうけれど、自分のブログを有名人がツイッターでリツイートしておこるバズもこちらの『引用バズ』に近いものがあるだろう。

この『引用バズ』、2種類の誤解を生む。

一つは、読者の誤解。まとめサイトでは自分の記事が全部のるわけではなく、一部が引用される。あるいは別の関連記事と並べて引用される。

その結果、素で読めば起こりえないバイアスを持って自分の記事が読まれてしまうんだ。

 

僕は落合陽一さんの著書の書評をしたのだけれど、僕はその中で、氏がカースト制度、あるいは士農工商の制度を良くできていると称していると書いた。

これは、安定の保障だったり、商業が低い地位に置かれていたことを評価しているだけであって、決して身分制度を素晴らしいと言っているわけではない。これはもとの著書を読めばわかることだし、僕自身誤解を招くような表現で書いているわけではない。

しかし、あるまとめ速報で引用された結果、『落合は身分差別を助長している』となり、氏が説明する羽目になった。

 

引用されたのは僕がその記事を投稿して何か月もたってからのころだったのだけれど、それまでに僕の記事を読んでそのような曲解された解釈をする人はいなかった。

引用されたものがバズると、変な先入観を持って自分の記事を読む人が増えることになる。これは僕にとってよい現象だとは思っていないよ。

 

 

そしてもう一つ。『書き手の誤解』というものもおこる。

これまた書評ブログなのだけれど、2ちゃんねる創業者・ひろゆきさんの著書を書評し、それをツイッターに投稿したことがある。

それを当のひろゆきさん本人がリツイートし、バズが起こった。

ひろゆきさんは単にリツイートしただけで、コメントは頂いていない。おそらくよんでくれてはいないだろう。

これにより、僕はこう思った。

内容はそこそこにして、有名人の著書書けば儲かる』と。

 

その結果、ブログのリライト(編集)をしなくなり、質の低い、日本語のおかしいブログを一時期作りまくることになった。

しかし、そういう記事は当然質が悪いから長くは読まれない。しっかり書いていればそのうちGoogleから評価されて検索流入が増えるかもしれないけれど、この引用バズを経験するとそういう発想に至るのは難しくなる。

引用バズに限ったことではないのだけれど、本人の能力以上の利益を得てしまうと、その幸運をあたかも自分の才能によるものだと勘違いしてしまいかねない。その『誤解』によって更新を怠ったり質の向上に努めなかったりすると、結果的にアクセスは減少するだろう。

どちらにせよ、引用バズもまたよい影響を与えないと思われる。有名ブロガーが自分の門下生の新生ブログを紹介しまくっているそうだけれど、そういう手法は本人に勘違いさせてしまいかねない。一刻も早くやめるべきだと思っているよ。

 

バズは『アクセスの前借り』だ

僕は、ブログのバズというのはオリンピックのようなものだと考えている。

オリンピックは、起こっている間はかなりの好景気だけれど、終わった後大規模な不況が訪れる。いわば、景気の前借りをしているだけのようだ。

 

ブログのバズも同じだ。

たしかにバズによって収益は増える。しかし、それは一時的なものでしかないし、その後はむしろ悲惨な状況に立たざるを得なくなる。アクセスの前借りだ。

ブログで一儲けしようと考えるよりも、むしろ着実に、ひとつ一つ確かなところからやっていくことのほうが、『幸せに』アクセスを増やせる最適な方法だと思うよ。

 

今回はここまでだよ。

読んだ方が、バズよりもむしろ着実に堅実にアクセスを増やしていくことを願うよ(^●ω●^)

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