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脳・IQ

IQ130を超えるとむしろ社会で成功しづらくなる

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はいどうも、カワウソだよ。

世の中にはギフテッドと呼ばれる人がいる。

ギフテッドとは、特別な才能を『天から与えられた』人という意味で、その名の通り、ギフテッドと呼ばれる人の中には、間離れした才能を持っているケースが多い。

しかし一方で、その有り余る才能を活かせずに、むしろ苦しい思いをしている人もいる。周りを見る限りでいえば、自分の才能をうまく社会で生かせない人のほうが圧倒的大多数のようだ。

 

今回は、ギフテッド、その中でもIQの高い人がなぜ生きづらい思いをしているかを考えていこう。

実際は、IQの値だけでギフテッドかどうかを判別しているわけではないのだけれど、かつてはIQ130がギフテッドか否かの唯一の基準だったそうだし、今回は単純化のためにも、IQ130以上の人がなぜ社会で成功しにくいのかを考えていくよ。

 

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IQ130以上はどのくらいの割合でいるのか

IQ130以上は人口の2%を占める

そもそも、IQ130以上の人は世界にどのくらいいるのだろうか。

結論から言うと、人口の2%を占める。偏差値で言うと、ちょうど70が大体IQ130になる。

なお、最近メディアで時々取り扱われているMENSA(メンサ)は、IQ130以上であることが入会条件となっている。

 

ここで、メディアなどでメンサ等について聞いたことのある人は、「あれ、メンサってIQ148以上なんじゃなかったっけ」と疑問に思うかもしれない。

実は、IQ130以上という表記もIQ148以上という表記も正解なんだ。

どういうことか。

 

知能指数をはかる検査はいくつかあり、検査によって『標準偏差』というものがわかれている。(詳しくは統計学を学んでください)

一般的に用いられるウェクスラー式検査では標準偏差は15、一方で、キャッテル式というのもあって、そちらは標準偏差24だ。

成績が上位2%に位置する人をウェクスラー式で表記するとIQ130になるし、キャッテル式で書くとIQ148になる。

メディア的には数字が大きい方が「すごいじゃん」ってなるから後者を使うことが多いのだけれど、このブログでは正確性や汎用性を考慮して、前者を採用しているよ。

 

なぜIQ130超えは生きづらいのか

『IQが高すぎる』はむしろ不都合だ

では、なぜ、人口の2%を占めるIQ130超えの人は社会で成功しにくいのだろうか。

以下、2つの理由を考えていくよ。

 

まず一つ。『IQが高すぎるから』だ。

一般的に、IQは高いほうがよいように思われる。しかし、それは真実ではないというのが僕の実感だ。

そもそもIQとは何かというと、パターン認識能力論理的思考力のことだ(本当は他にもあるんだけれど、高IQの人は他の人と比べて特にこの2点の能力が優れている)。

この能力が高い、むしろ高すぎるとどうなるか。

 

一言で表すと、『一般的な人の感覚がわからなくなる』んだ。

よりはっきり言うと、『IQ130以上の人は、そうでない人が何か理解につまずいていることが理解できない』。

 

例えば、メンサ会員の著書はそうでない人のものと比べて簡素すぎる場合が多い。

あるメンサ会員・医学博士の方の著書のレビューをAmazonで読んだけれども、「目新しいものが一切ない」などmさんざんな評価だった。

その本を読んでみたのだけれど、確かにレビュー通りの簡素な内容だった。ほとんど理屈(とわずかな科学的証拠)のみで構成されており、楽しめたかどうかという基準で言うと、正直面白い本とは言えないモノだった。

 

ただし、この『つまらなさ』もまた、高IQを特徴づけるものの一つだと考えられる。

というのも、論理的に考えれば、なにか目新しいものがなくても何も問題ないし、具体的な事象もまた必要ない。

「だったらいらないよね」となって、IQ130以上の高知能の人は具体例といった『理屈上不要なもの』を排除することがある。

 

確かに、具体的な例を入れた方が、多くの人にとって理解しやすいだろう。

しかし、IQ130超えの人は『理解できすぎる』ために『具体例が内容の理解をはかどらせる』ということが理解できない。

 

このブログでも、ギフテッドを名乗る子持ちの方から、『なぜ自分の子供が間違うのかが理解できなくて困っている』という旨の内容をいただいたことがある。

IQ130以上の人は「他の人がなぜ理解できないのかがわからない」。しかし、それを直球で言うとイヤミに聞こえてしまいがちだ。

それで孤立してしまって、成功しにくくなるのではないかな。

 

IQ130超えの多くは他の能力が大きく欠如している

 

もう一つ、IQ130超え、というより他のハイアチーバーにもありがちなことなんだけれど、自分の能力の高さで、別の何かが犠牲になっているというケースも多々としてある。

その典型的な例が、太田三砂貴(おおた みさき)さんだ。

太田三砂貴さんは、何とIQ188という異次元頭脳の持ち主だ(仮にこれがキャッテル式だとして、ウェクスラー式に換算すると155となる。それでもスゴイ。)

しかし、そんな彼は高卒・無職だったという。

どうしてこうなった…IQ188の太田三砂貴さんが現在無職!

(現在は芸能プロダクションEXELLINGに所属しているようです。)

 

TBSの『1番だけが知っている』という番組に出ていたのだけれど、そこで太田さんの特徴がいくつか垣間見れた。

音楽や絵画の才能はある一方で、文章を読むのが苦手だそう。

さらに、語彙力が低い。これは番組放送後ツイッターで何人か指摘していたのだけれど、正直子供っぽい言葉遣いをしている印象があったよ。

IQという能力がめちゃくちゃ高いのは、彼の脳の、本来読解や語彙に使われるべき部位までIQや音楽・絵画に費やされた結果なのだと思うよ。

 

太田三砂貴さん以外の高IQ者も、この傾向を持っている。

130以上のIQを持つ『異常な』人は、得意なことと苦手なことの差が激しすぎるんだ。

メンサ会員なら体験したこともあるだろうが、高いIQを持ちながら、普通の人が容易にできるようなことができない人もそこそこの確率でいる。肌感覚として、会員の1~2割くらいはどことなく極めてアンバランスな人だ。

何を隠そう、僕自身もそのひとりだ。僕の場合、空間認識能力がひくい。著しく低い。

駅から徒歩5分の場所は、僕にとって徒歩20分はかかるし、大学生時代は自分の通うキャンパスでさえ、教室が見つからず遅刻することが多々あった。グーグルマップは、そもそもどっちが北でどっちが南か認識するのに時間がかかる。自分の向いている方向に地図を回転させてくれる機能もあるが、プライドが邪魔して意地でも使わない。だから余計に混乱している。

アメリカなどではこういった「限られた分野の天才」を評価する環境が比較的整っているのだけれど(それでも学歴フィルターが日本以上に厳しいので完璧とはいいがたい)、日本ではどうも、長所よりもそういった短所が厳しく見られがちだ。

IQ130を超える人の多くが他の能力を著しく苦手としているのであれば、それもまた、彼らが成功しにくい一因だろう。

 

IQが130を超えると、『普通の人』に合わせるのがつらくなる

Quoraという質問サイトに、IQ130を超えた人が抱くQ110以下の人の印象が書かれていた。

実際その回答者のIQが130を超えているかどうかは別として、以下見ていこう。

それで、100と130以上の違いを理解してもらえれば幸いです。

(1) 考えるのがとにかく遅い。(まあ、これは当たり前です。IQは頭の回転のよさです。CPUの速度みたいなものです。数値が低ければ遅いです。)

(2) 呑み込みが悪い。器用さはない。

(3) 同時にあまり2つのことができない。集中すると1つしかできない。パラレルなことができない。

(4) それに1時間程度で疲れてしまうようです。私だと3時間以上集中できます。

(5) 大きい設計とか企画ができない。何日まってもできてこない。

(6) 反対にどうでもいい細かいののチェックはできる。誤字脱字とか。

(7) シーケンシャルにしか考えられない。いちいち、頭から説明しようとしたりして、うまくはしょるとか、途中から始めるとかができないかも?

(8) まじめな人が多いけど、やはり天才的だとか、すごいなと思うことは一度もない。

(9) 俯瞰性がない。思考に柔軟性がないのかもしれない。アイディアチェンジができない。

(10) 具体的なことはわかるが、一般化したり、汎用化したりすることができない。

(11) 基本的に数学とか、数字が苦手。(ただまあ、これは文系と理系の違いなだけかもしれないです。高校の数学100点満点の京大卒の人でも、「数学は苦手」っていいます。)

(12) ビジュアル化して説明してもわからないことがある。

(13) 2つ選択肢をあたえると、必ずどっちかになってしまい、たとえば「保留する」とか「どっちも」選ぶことができない。

(14) 時間的概念が希薄。余った時間を他の仕事するとかしない。時間があまったら、なんかぼーっとしているかんじ?

(15) あまりイマジネーションがないかも? 想像力の幅が大きくない。こじんまりしている。

(16) いい点は、だいたいまじめ。同じ単純なことは一生懸命、やってくれる。

そんなかんじでしょうか。

仕事だったら、IQ130 以上の人に、新製品の企画とか、経営とかさせるとあきらかに得意だと思います。

 

IQ 130の人はどれくらい頭がいいのでしょうか?IQ 100の人よりどれくらい優れていてどんなことができるのでしょうか? より

IQという観点以外の点も含めた評価のようだけれど、正直なところ共感するところと共感できないところとがある。

この方は、IQという言葉を頭の良さと同義だと思っているのだろう。

こういう『会社で評価される』ようなのは、IQ125くらいだとみている。メンサ会員のような人達と絡むと、むしろIQ130以上の人で経営が苦手だろうなという人の割合が多くなる。

とりわけ、時間的概念が希薄なのは、むしろIQの高い人のほうが多いように思える。ニュートンが考え事をしていて食事を忘れることも多々あったというエピソードがあるけれど、そういうふうな、外から見るとむしろ天然っぽく見える人のほうがむしろ高IQな場合も多い。メンサの集まりだとちょこちょこそういう人を見かける。僕からすると、むしろIQ120くらいなんじゃないかとみている。正直な感想としては、自分の脳内で情報をうまいこと処理して、あまり現実に目を向けていない、視野の狭さを感じるよ。

 

とはいえ、共感するところもある。例えば、『具体的に言わなければわからない』などだ。

高IQは抽象的に考えるのが比較的得意だ。結局何が言いたいのか、本質的なところをとらえる能力に優れていると考えている。

だからこそ、上で述べたように、具体例を書く必要性を感じない。だから説明が下手だと思われてしまう。それが苦痛に感じる高IQ者もいるだろう。

あるいは、一分一秒を争うときに具体例を説明してくれといわれたらストレスに感じるだろう。

IQ130を超える人は、常日頃そういうことを経験している。

 

逆にIQ100程度の人からすれば、具体的に説明しないから無用の長物な理論を振りかざす人に思われかねないし、先急いでいるように見えているかもしれない。

そういう要素が、IQ130以上の人を生きづらくさせているのかもしれないよ。

 

 

IQ130超えには長所を強みにしよう

IQ130超えが活躍するは『けものフレンズ』

 

 

IQ130超えの人が理想とする環境はどういうところか。

僕は『けものフレンズ』の世界が最適だと思っている。

けものフレンズがどういうアニメなのかはここでは深く説明しないけれど、大切なのは、このアニメの中でキャラクターが自分たちの個性の差を認め合い、誰かの短所を他の誰かの長所で補完しているという点だ。

みんなが認め合う世界はIQの高低にかかわらず理想的なのだけれど、特にIQ130超えの人は、自分が認められる場所では存分にその能力を発揮する。

 

今回はここまでだよ。

日本は会社の調和を重用する社会だそうだけれど、個性を認め合い伸ばし合う社会になっていけば、IQ130以上の人だけでなく、芸術分野に秀でた人、そうでなくとも自分の長所が伸ばせてより幸せな社会になるのではないかと思っているよ(^●ω●^)

 

 

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