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カワウソは考える。

IQを高める方法 脳・IQ

メンサ会員の考えた、IQを平均以上にする3つの方法

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はいどうも、カワウソだよ。

これからは、平均的な人がますます生きづらくなっている時代になってくる。

これは日本に限らず、多くの先進国に当てはまることだろう。グローバル化が加速している今、『平均的』な能力しかない人は海外の優秀な人材にとってかわられる時代がもう来ている。

 

さて、話は変わるけれど先日、IQは120くらいが最も生きやすいという主張を当ブログでしてきた。

IQ120前後がこの社会では最も生きやすいという仮説

IQが130を超えると、むしろその高さが裏目に出てしまって生きづらいんだ。

 

とはいえ、120までであればIQは高い方がよいと考えている。

IQが平均的であれば、何か特別な知識技能がない限り、「普通の人」扱いされかねない。

IQが120あれば、平均的なIQの持ち主よりも『仕事ができる』ことが多い。

少なくとも、IQが平均以上であれば、そうでない人と比べて仕事や日常生活でうまくできる可能性も高くなると考えているよ。

そこで今回は、IQが平均的な人に向けて、自分のIQを平均値から脱出させる方法をかんがえていくよ。

 

 

なぜIQが平均以下だとまずいか

IQが平均以下の人が社会で失敗しやすい

そもそもIQとは何か。

IQとは、医学的に言えば記憶力や語彙・知識なども評価対象に含まれるのだけれど、一般的にいわれる(ネットのIQテストなどで測定される)IQは、パターン発見能力論理的思考力の2つのことを言う。

 

まず、パターン認識能力は、何か規則性にいち早く気づくことができる能力のことだ。IQクイズっぽく言うと、『1,4,9,16,?』の?にあてはまる数字、あるいは『R,H,S,?,M』で?に当てはまるアルファベットを答えるようなものだと考えていい。

もちろんこの能力は、パズルクイズを解くこと以外にも必要だ。このパターン認識能力があれば、例えば、いろんなデータを見て、「最近は○○がトレンドにあって、△△のタイプとコラボさせると売り上げが伸びるだろう」といった分析ができる。

この能力は、単にひらめきクイズが得意になるときにしか役立たないモノではない。パターン認識の力は、仕事においても非常に大切なんだ。

 

例えば、もし『自分は金曜日の夜にミスが多い』というパターンに気付けば、金曜日には負担の重い仕事をなるべく避けようとするだろう。生活するにおいて、なぜかは説明できなくても、なんとなくこういう法則とか癖みたいなのに気付くことがある。そういう決まりにいちはやく気付くことができ、行動すれば、成功への道が開けるかもしれない。

あるいは、『60代男性はこの部分をほめると快感になる』という法則を発見できれば、商談で成功しやすくなるだろう。

逆に言うと、IQが低い人は、同じミスをしたり、間違った法則を当てはめて顧客を怒らせたりする。経験から学ぶことが苦手だからだ。

IQが低い、少なくとも平均以下だと、仕事で成功するのはかなり難しくなるのではないかと思うよ。

 

また、論理的思考力は、その名の通り、論理的に考える能力のことだ。

これが高いと、AならばB、BならばCというように、話を正しく展開することができる。

逆に、これが低いと、仕事の話で理解が遅かったり、あるデータから間違った結論を出してしまう。

 

すなわち、IQとはパターン認識能力と論理的思考力のことだと思ってくれてかまわない。

この2つの能力が高いと、仕事や日常生活で大いに役立つんだね。

 

IQの平均はいくつか

『IQの平均=100』というのは正しくない

まず、IQの平均値はいくつなのかを説明していこう。

IQは、相対評価であって、すなわち偏差値みたいなものだ。平均値を100として、そこと比較してどれくらい能力が高い(低い)かを見る。

自分がよくできていても、まわりもよくできていればIQは高く算出されないし、逆に絶対的な正解率が低くても、周りも解けなければIQは高く計測される。

定義上、IQの平均値は100ということになっているよ

 

ただし、世界人口の平均IQは100ではない。

定義の上ではIQの世界平均は100でなければいけないのに、実際は100ではない。むしろ、IQの平均値はずっと低い値のようなんだ。

どういうことか、説明していこう。

まず、IQ100がどのレベルか、世界中の人の知能の平均はどの程度のものかを正確にはかることはできない。そのため、ある一定の数だけ知能検査をして、その平均を100とするのが通例だ。

しかし、この「平均的知能」の計測において、どうも最初に『イギリス人の平均を100とする』としたようなんだ。

その名残があるのか、いくつかの平均IQ国別ランキングを見ても、ほぼ必ずイギリスの値は100となる。

あくまでも、この『イギリスの平均IQが100』というのは聞いた話でしかないのだけれど、先進国基準であることはほぼ間違いない。

 

実際、世界の平均IQは82というデータもあるしね。

World IQ 82)

本来の基準で見れば、世界の平均IQは100であるべきだ。世界の平均IQが82というのは定義上不自然だろう。

しかし、もともと先進国の医者や学者が決めた基準であるから、教育レベルの低い発展途上国の平均IQは100を下回る。

途上国は先進国より圧倒的に人口が多いから、それを加味すると世界の平均IQが82ということになるんだね。

 

ちなみに、上の記事では148の国と地域で住民のIQを調べているようだけれど、平均IQが100以上の国・地域はわずか16しかない。

IQ100というのは、現実的には平均値ではなくて、世界規模でいうとかなり優秀な部類に入るようだね。

(なお、低IQの国は貧困と教育の関係がある。平均IQが60以下の国・地域もあるが、そこは人種的な要素よりも、むしろ教育レベルなどが大きく関係していると思われる)

あまり調べもしないで『IQの平均は100』と書いている記事もあるようだけれど、実際のところは、世界人口の平均IQは100よりはるかに小さい。このことを頭に入れておこう。

日本人の平均IQは100を超えている

さて、こと日本に限ってみると平均IQは100を超えている。

日本人の平均IQは105.4。他の国と比べてもかなり高い。(参考書籍:橘怜 『もっといってはいけない』より)

他のアジア諸国でも国民の平均IQは高いようで、韓国や中国、シンガポールや香港なども平均IQは105~108前後だ。人種と能力の関係を話すのはタブーとされているけれど、こういうデータを知ると、人種と知能とがまったく関係ないとは思えなくなってくるね。

 

ハーバード大学などアメリカのいくつかの大学では、アファーマティブアクションといって、黒人や女性など歴史的に差別されてきた人は白人男性よりも低い点数で入学が許可される。

しかし、同じマイノリティであり差別されてきたにも関わらず、アジア人は白人よりも高い点数を取らなければ入学できない。

別に名誉白人とかいうわけではない、黒人と同じ、割合で言えば黒人よりもマイノリティであるアジア人のほうが白人よりもハードルが高いというのは正直あまり良いものだとは思っていないけれど、それだけアジア人に勉強ができる人がおおいということのあらわれなのだろう。これは、アジア人の平均IQの高さも関係しているのだろう。

(なお、IQが高いからといって必ずしも勉強ができたり、社会がよくなったりするとは限らない。あくまでも関係があるという程度で、絶対的にできるわけではない。

そのことについては、以下の記事をご覧ください。

平均IQが高い国はむしろ生きづらい説

なぜIQが高いのに成績が悪い人がいるのか

 

あなたが平均的IQから脱出する方法

 

以下、どうすればこれを読んでいる皆さんが平均的IQから抜けだし、IQ120を目指せるか考えていこう。

生きていくにはIQ120程度で十分、むしろこれ以上のIQは必要ないと思っているのだけれど、それでもさらなる高みを目指したい人は以下挙げる方法でIQ130超えも目指すといいよ。

これは僕のメンサ会員としての経験談や意見だけはなくて、ちゃんとした科学的事実に基づいているものだ。

メンサ会員とひとえに言っても、中には平気で経験則を『事実』として書いている人もいるようだけれど、この記事ではそういうことはないから安心してね。

 

平均的IQから脱出する方法1:反対意見を真摯に受け止める

 

平均的なIQから脱出する方法その1は、『反対意見を誠実にうけとめる』ことだ。

Political orientations, intelligence and educationという論文で、586人の政治的イデオロギーと現在のIQについて調査したのだけれど、最も平均IQが高かったイデオロギーは中道右翼だということがこの調査によって判明したんだ。

その次に高いのが中道で、極右・極左のイデオロギーをいだいている人はともに平均IQが低かったんだ。

 

これは、よく挙げられる「保守は頭が悪いがリベラルは頭がいい」という主張に反するものだ。

実は、この主張にも元ネタがある。

Bright Minds and Dark Attitudes: Lower Cognitive Ability Predicts Greater Prejudice Through Right-Wing Ideology and Low Intergroup Contactという名前の論文がその一つだ。

その研究によると、10歳時点でのIQが高い人はリベラルになりやすいという研究結果だった。

 

違いを説明しておくと、『10歳時点のIQ』はリベラルなほど高いが、『現時点でのIQ』は中道または中道保守がよろしいということが言えそうだ。

また、右翼と保守・リベラルと左翼という表記の違いも関係してくると思うよ。

 

話を戻そう。

今言いたいのは、政治的イデオロギーに関することではない。

そうではなく、IQの高い人は事実に柔軟に対応するということが大切なんだ。

 

上で挙げた論文でも、柔軟に受け止めるかどうかがIQの高低に関係しているのではないかと考察している。

特定のイデオロギーとかにこだわるというよりも、どうすれば国がよくなるか、思想にとらわれない現実的な考えをする人は頭がいいし、結果的に真ん中らへんの価値観になるということだ。

 

例えば、日本と韓国に関して、両国ともに素晴らしい点・改善が必要な点がある。

しかし、極右の人は「日本は素晴らしい!変える必要などないし、むしろ過去の日本のようにしていきたい」と思う一方、極左の人は「韓国は素晴らしく日本はもうだめだ。全部韓国を見習って全部変えていこう」と主張する。

 

こういった主張は、どちらも、日本にとって、あるいは韓国にとって不都合な事実を無視して考えている。あるいはあまりにも不合理で都合の良い解釈をしている。

もっと柔軟に、『日本のいいところは残して、韓国のいい文化や政策は取り入れよう』という発想を抱くことができれば、おのずと中道に近づく。

『中道が頭がいい』というよりかは、『事実に向き合って柔軟に考えられる人は中道的になる』といったほうが正しいとらえ方だと思うよ。結果的に真ん中になることがいいのであって、意図的に真ん中を目指そうとするのはまた別の話だということを頭に入れておいてね(汗)

これは政治的なイデオロギーに限定されたことではない。自分に都合の悪い意見を受け止め、しかし同時にすべてを無批判に受け入れはしない。個々の事象に、ひとつひとつ対応していく。『自分にとって都合のわるい事実でも柔軟に受け止め対応する』ことを心がけていけば、おのずと知能はあがると予想されるよ。

 

平均的IQから脱出する方法2:思い込みをなくし差別をやめる

 

学校などで、「差別はいけない」という教訓を受けた人は多いだろう。

もちろん差別は道徳的な観点からいけないことなのだけれど、なんと脳科学的にも差別はよくないことが判明している。

ズバリ、差別的な人はIQが低いということが明らかになっているんだ。

Dangerous and competitive worldviews: A meta-analysis of their associations with Social Dominance Orientation and Right-Wing Authoritarianismという約13000人を対象とした調査なのだけれど、文章を適切に読む能力が低いと、強いものが弱いモノを支配する社会に肯定的になる傾向が観測され、さらに差別的にもなりやすいことがわかった。

 

冷静に考えてみれば当然の話だろう。

というのも、差別というのは、合理的な理由なく他人を攻撃することだ。あるいは、何か与えられた事実を主観的に、独自の解釈を込めて攻撃することだ。

だとすれば、差別している人は、自分が十分な理由なく他人を攻撃していること、自分が事実ではなくイメージで動く人間であることを公表していることと同義だ

 

客観的にみると、差別がいかに頭の悪い行動なのかわかるね。

「女は~」とか「●●人って~」などと、根拠のない差別発言をするような人を見た場合、ああこの人はどうしようもないアホなんだなと憐れんでおこう。

差別的な人はIQが低い』。このことを念頭に置いて普段の言動をこころがけよう。

 

平均的IQから脱出する方法3:DNBをする

 

今まで書いてきたのは、「差別をしない」とか「反対意見を受け入れる」とか、日常における行動だった。

そうではなく、「これをやれば効果がでます」というものを欲しがる人もいるだろう。

 

そういう人におすすめなアプリがある。DNBだ。

DNBとは、二重バック課題というものの略称で、簡単に言えば、『位置』と『文字』のような二つの異なる情報を記憶していくゲームだ。

といっても、言葉では伝わりにくいので、ぜひ実際にやってみることをオススメするよ。

 

DNB-15分IQアップ脳トレゲーム-

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これとは違う。パソコンのDNBゲーム(Brain Workshop)において、流動性知能(いわゆるIQ。頭の柔らかさ・回転)とワーキングメモリ(情報を一時的に記憶し、処理する能力)の能力向上が期待され、またADHDやADDといった発達障害を改善させる効果もあるという。

開発者は違うのだけれど、仕組みはほぼ同じだから、IQ向上に大いに貢献するのではないかな。

 

なお、このDNB課題をやってみた感想は以下の記事にかいているよ(DNBではなくBrain workshopですが)

発達障害の僕がN-back課題を続けて現れた効果

追記 DNBに関して

この記事を書いて以降知ったことなのですが、DNBなどの二重Nバック課題には効果がないというメタ分析の論文が掲載されていました。

どうも、Nバック課題をしたことで強化される能力は、Nバック課題をする能力だけという、ある意味当然の結果が報告されています。

ワーキングメモリを鍛えれば賢くなる? エビデンスを再検証

ワーキングメモリにマイナスの影響を与えることはありませんし、一応統計上有意なよい効果はあるとのことですが、どうもほかのことをやった方がいいのではないかと思っています。

今現在、私自身はBrain Workshopをやっていません。止めてからどうなったか、自分の体で人体実験している途中であります。

今後、新たな事実が報告されましたら当記事にて更新いたします。

 

 

今回はここまでだよ。

まとめると、平均的IQの人が平均値から脱出するためには

・自分に都合の悪い情報もうけとめる

・差別をしない

・DNB課題をする

が効果的だということだよ。

IQを上げて、柔軟な思考ができる状態をたもち続けよう(^●ω●^)

 

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