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頭の良くないインフルエンサーが登場する理由

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

インフルエンサーという言葉がある。

インスタグラムやユーチューブで圧倒的な支持を誇り、影響を与えている人のことだ。

 

その影響は主としてマーケティングに使われることが多い。

しかし、影響はそれだけにとどまらない。フォロワーの物事の考え方にも影響を与えている可能性がある。

「この人が言ったから絶対正しい」と言って、深く考えずに特定の意見を支持してしまいがちだ。

 

しかし、彼らの考えは必ずしも正しいものではない。

むしろ、正直に言って間違っている主張、頭の悪い主張をするインフルエンサーも存在している。

 

一見頭の悪い人・頑固なひとはインフルエンサーにはなりそうにないけれど、現実をみるとそうではない。

トンデモ主張・フェイクニュースを流しまくっているインフルエンサーや、事実を素直に受け止めないインフルエンサーも存在するんだ。

今回は、なぜ頭の良くないインフルエンサーが登場するのか考えていこう。

 

 

 

インフルエンサーとは

まず、インフルエンサーとは何か、整理しておこう。

インフルエンサー (英: influencer)は、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと[1][2]。その様な人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することをインフルエンサー・マーケティングと呼んでいる[2]。従来の有名人やタレントといった知名度があって多数のフォロワー数を持つインフルエンサーと比べ、フォロワーが相対的に少なく万単位に満たない場合は、マイクロインフルエンサーと呼ばれる。[3]

ウィキペディア インフルエンサー

 

単に『影響力を持つ人』という意味だ。

影響力の大きいことをする人であると認められるかどうかが基準で、フォロワーが何人以上とかいう明確な決まりはないようだ。

主に、ブロガー・インスタグラマー・ユーチューバーが取り上げられるのだけれど、Twitterユーザーであっても影響力の大きい人はいるし、広い意味でのインフルエンサーは存在してもよいようだね。

 

以下、その中でも特に『自らの主張によって影響を与える』ことの大きい、ブロガーツイッタラーに限定して、なぜ間違った主張をするインフルエンサーが出現するのかかんがえていこう。

 

なぜ頭の悪いインフルエンサーが登場するのか

頭が良くない人は断言ができる

 

まず、頭の良い人は主張で影響を与えるタイプのインフルエンサーにはなりにくい。

このことを考えていこう。

もちろん、ひろゆきさんやホリエモンのように頭の良いインフルエンサーもいるのだけれど、彼らは主張する以前に、会社だったり掲示板だったりを立ち上げている。

そうでなく、本当に意見をいうだけで影響力をもとうとするとなると、頭の良い人にはなかなか難しい挑戦となる。

 

というのも、頭の良い人は断言しないことが多いんだ。

しかし、断言をしないと影響力は大きくなりにくい。

 

頭の良い人は、ある事柄に対してメリットとデメリットの両方を客観的に考えることができる。

だから、明らかにメリットまたはデメリットが大きい場合を除いて、断言することはしない。

 

一方で、頭の良くない人は物事を単純にしか捉えられないから、YESかNoをはっきりすることができる。

あるものを正しいと主張すると、どれだけ不利な要素があったとしても、自分の持っている都合の良い情報を何度も叫ぶことでその正しさを主張する。

そして、多くの人は、断言した方が「この人は意見をしっかり言える人だ」と判断し、付いて行ってしまう

 

これが、頭の良くない人がインフルエンサーとして活躍する基本原理じゃないかな。

 

頭の悪い人は実は議論に強い

『頭の悪さ』は武器になる

 

また、頭の悪い人は実は議論に強いということも記しておこう。

特にツイッターでの議論がそうなんだけれど、何かリプライ、あるいは引用リツイート合戦をやり合って、議論っぽくなることがしばしばある。

そんなとき、適切なデータ等を持ち合わせていない側が、自分が不利になった時によく使う手法がある。

論点ずらしだ。

 

意図的に論点ずらしをしている人もいるのだろうけれど、中には本気で論点がずれていることに気付いていないような人もいる。

 

そのことについて以下考えていこう。

Xさんは「AだからB」といってきたとする。そこに、正しい証拠と思考力をもったYさんが反論したら、Xさんは「いや、CだからBだ。よってお前は間違っている」と全く違うことを言ってくる。

最初言っていたことと全く違うことを出して主張する人が一定数いるんだ。

これでは、それに正しく反論しようとするYさんの方がつかれてしまう。

そうなると、Yさん側が「この人と関わっても時間のムダだ」と判断し、ブロックしたり無視したりする。

それで、頭の悪いXさんが「反論されずにブロックされました。これは負けを認めているようなものだ」と認識し、時に勝利宣言までしてしまう。

 

Xさんは自分の頭の悪さに気付いていない(あるいはバカなふりしている)から、勝手に勝利を宣言する。

しかも、雰囲気で、「Xさんの方が正しい」「Yさんは間違っている」と判断し、Xさんを支持する人が発生する。

その結果、意図せず論点ずらしをした頭の悪いXさんが支持を得ることになる。

 

頭の悪い人は結論が絶対決まっているから、ある意味で最強なんだ。

その頭の悪さが、雰囲気で流されがちな人を巻き込んで、自らをインフルエンサーにしてしまう。

とても恐ろしいことだよ。

 

都合の悪い情報を無視すれば団結力が高まる

 

インフルエンサーの中には、都合の悪い情報や意見を一切受け入れないタイプもある。

ある程度フォロワーが多いと、すべての返信に返事することはできない。もちろん、そうする義務はない。

 

しかし、賛否両論の返信が送られてきているのに、そのうちのごくわずかな賛成意見だけ返事するインフルエンサーを見たときは、不誠実さを感じた。

しかし、この不誠実さのおかげで、あたかもその人の意見が正しく見えるのではないかな。

 

 

 頭が悪くてもインフルエンサーになれる理由を数字で説明する

 

しかし、それだけで10万20万ものひとを動かすことは難しい。主張がおかしなものばかりだと、そういう人についていけるのはほんの一握りではないかな。

しかし、その『おかしな一握り』さえ確保し続けていれば、インフルエンサーでい続けることは難しくない。

 

それがネット・SNSのこわさだ。

 

例えば、めちゃくちゃおかしい考えをする人が200人に1人いるとしよう。

現実世界でも、他の人と(悪い意味で)違う世界を生きてる人は全体の0.5〜1%くらいだろう。

 

実際の社会であれば、わずか0.5%の人間に影響されることは少ない。

しかし、このわずか0.5%が、SNSの社会においてはすごく大きな影響を持ってしまう。

 

国内でツイッターを積極的に使ってる人は約4500万人いる。

このなかで、200人に1人が過激な思想を持っている場合、その人数は数字にして22.5万人という計算になる。

なんと、200人に1人の『やばいヤツ』を惹きつけるだけで、22.5万のフォロワーを獲得できるというわけだ。

 

有名ブロガー・作家のはあちゅうさんのツイッターフォロワー数が20万人、イケダハヤトさんが18.7万だということを考えると、この数字は決して小さくない。

そして、この20万超えという数字が人々をおかしな方向へと導く。

フォロワー20万の人がこう呟いているのだから確かだろう」と無意識のうちに思う人はいるんじゃないかな。

そうなると、そういう人が『ヤバいインフルエンサー』をフォローし、雪だるま式にフォロワーが増えていく。

 

これが、間違った主張をする人がインフルエンサーになる仕組みだ。

 

 

頭の良くないインフルエンサーに騙されないためには

質問サイトはインフルエンサーが発生しにくい

 

では、そういった『間違った主張をする』インフルエンサーにつけこまれないためにはどうすればよいか。

僕は、インフルエンサー対策としてQuoraなどの質問サイト・質問アプリを利用している。

というのも、こういった質問アプリはSNSと比べてインフルエンサーが発生しにくいんだ。

 

まず、何か自分が質問してから回答を受け付ける。インフルエンサーの主張がリツイートなどで拡散されることはない。

拡散がしにくいので、間違った主張の人がインフルエンサーになることは少ない。

本当に正しい回答のできる人だけがインフルエンサーになれるんじゃないかな。

 

ツイッターと違って拡散されにくい。また、ブログと違って炎上したところで人気になるわけでもない(メリットもない)。

ツイッターやブログと比べて、Quoraは一人ひとりが同じくらいの影響力を持っている世界のように見えるよ。

 

 

今回はここまでだよ。

ツイッターやブログにおけるインフルエンサーは、必ずしも正しくないが、むしろその『正しくなさ』のおかげでインフルエンサーになっている人もいる。フォロワー数に関係なく最終的には自分自身で考えて判断しよう(^●ω●^)

 

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