
はいどうも、カワウソだよ。
世の中には残念ながら、論理的思考力を持たない人がいる。
特に、欧米諸国と比べると、日本人は論理的に考える力が不足していると指摘されることが多い。
もちろん欧米化していくことが必ずしもいいことではないけれど、グローバル化が叫ばれる中、海外と渡り合っていく中では論理的に考える思考力も非常に必要なのではないかと思うよ。
今回は、そんな現在において、思考力を鍛える方法を考えていくよ。
目次
炎上理由の半分は論理的思考力の無さ
論理的思考力があれば炎上するリスクを減らせる
日本において、Twitterでつぶやかれたことが炎上するケースは少なくない。
で、炎上する原因も様々あるだろうけれど、いろいろ見ていくと、炎上するアカウントは思考力が足りないケースが結構あるように思うよ。
全ての炎上がそういうわけではないけれど、僕の体感する限り、炎上の半分は書き手の思考力不足、残り半分は読み手の思考力不足によるものだと思っている。
となると、書き手側が論理的に考える力をもてば、炎上する確率を半分まで減らせることができるのではないかと思うよ。
ここ最近(2019年6月現在)、とある有名ブロガー・アフィリエイターが炎上している。というより、意図的な炎上商法のようにも思える。
そのツイートというのが、例えば以下のようなものだ。
余談ですが、最近は「時給10万円くらい」を突破できました。
大学生の頃は、毎月7万円を稼ぐために、鬼のようにバイトしていたのですが、、マジで完全に時間の無駄でした。反論もありそうですが、バイトの社会経験なんて、無駄ですよ。それよりも「自分で稼ぐ」という経験の方が、100倍は価値あります— マナブ@バンコク (@manabubannai) 2019年6月21日
このツイートに対して、米陀さんなどのブロガーが批判している。
さすがに無駄は言い過ぎ。正常な金銭感覚を養うって意味では非常に有意義。
こういう上から極端なことばっか言うから、いくら実力があろうが、商材屋臭くて好きになれんのだよな。 pic.twitter.com/8DbljDp6Mk— 米陀@エフッエフッエフッ (@beer_whiskey1) 2019年6月21日
個人的には、このマナブさんのツイートは意図的に挑発しているところがあるのだろうと思う。ただ、単純に論理的な正しさに基づいてのみ考えると、彼のつぶやきは正しくない。
パラドックス的に見えるけれど、「あの時はムダだったな」と思うことで、現状と比較対象できるという点で、安月給のバイトは十分に役に立っている。
あとから振り返って、そしてそれで反応がもらえている時点で、まったくのムダというわけではないと言える。
たしかに、バイトをしていた当時はムダだったかもしれない。しかし、その過去をネタにして現在反応をもらえているわけだから、十分思考力があればこのツイートがおかしいと気づく。俗に言う『ブーメラン』なのではないかな。
「毎月7万のバイトは無駄だった」という某氏のツイート、そのツイートをするためにそのバイトは役立っているじゃないですか。
そのバイト経験がなかったら、月給7万のバイトを馬鹿にするツイートもできないわけで。
なぜこの人は同じツイートの中で矛盾したことを言ってるのだろうと思うわけであります— カワウソ🇬🇧英検1級・数検1級チャレンジ (@english_otter) 2019年6月21日
マナブさんのは炎上商法的なところがある、意図的なつぶやきだろうけれど、中にはそういう商法ではなく、本気で彼のような考えに至るひともいるかもしれない。そういう人は、意図しない炎上を経験する可能性が高い。
意図しない炎上を避けるためにも、論理的に考える能力を鍛えたほうがいいと思うよ。(読み手の思考力も関係するから、完全に炎上を避けることは不可能だけれどね)
日本人は論理学を勉強しない
世界に取り残される日本のエリート
とはいっても、論理的思考力の欠如はTwitterの炎上に限ったことではない。
日本でエリートと呼ばれる層においても、論理力の弱さが指摘されている。
佐藤優氏の著書(『君たちが知っておくべきこと』など)では、以下のような事件が語られている。
日本の外務省研修生2人がロシアの国立大学に送り込まれたところ、2人とも成績不良で退学となった。
ロシア側が意地悪をしているのではないかと思って大学学長に尋ねると、三つの問題を指摘された。
それは、数学、論理、哲学史の3つ。日本のエリートとよばれる人でも、ロシアのエリートと比較してこの3点が著しく欠如しているということになる。
佐藤氏によれば、ディベートの基本となるのが論理であるが、日本の教育で欠けている部分だという。
上がそうなんだから論理的思考力が鍛えられていない人がわんさかでているのも、ある意味で致し方ないことかもしれないね。
しかしむしろ、一時期文科省の長官(当時)が、数学を必修科目からなくそうと提案したことがある。上が論理的思考力の育成をここまで軽視しているのであれば、多くの日本人が論理的でないといわれるのも当然のことかもしれないね。
論理的思考力を鍛える効果的な方法
公務員試験の判断推理で論理的思考力を鍛える
では、どうすれば論理的に考える力を鍛えることができるだろうか。
教育に頼らなくても、論理的思考力を鍛える方法はいくつかある。
たとえば、野谷茂樹さんの『論理学』あるいは『論理トレーニング101題』といった、論理学の参考書を読むこと。
これは佐藤優氏がオススメしている。
また、論理学というのに抵抗があるのであれば、公務員試験の参考書を買うのも一つの方法だと思うよ。
といっても、実際に公務員試験を受ける必要はないし、試験で出題されるような地理とか歴史の知識を覚えることも全く要らない。ただし、公務員試験の『判断推理』の分野、とくに、『論理学的問題』『文章条件からの推理問題』『数量条件からの推理問題』といった問題を解くと、思考力が大いに鍛えられるのではないかな。
例えば、裏と表とが違う色のカードが8枚あって、それを3回めくった時、表に青が何枚、赤が何枚、黄色が何枚出た。それで表裏が青・赤のカードは何枚あるかとか、そういう感じの問題が掲載されている。
僕も解いたことがあるけれど、これがまあなんとも難しい。
メンサ会員の僕でさえ、初見ではお手上げの問題が多々あった(笑)
こういう公務員試験の判断推理では、『場合分け』を実際に使う能力が測定される。
というのも、条件をそのまま当てはめただけで全てがわかるような問題は少なく、こういう問題には不確定要素が存在している。
つまり、「もしAがこうだったら、BとCで矛盾が起こる。よってAはこうではない」のように、一つ一つ仮定していって、それで矛盾しているかどうかを判断するという、なかなか面倒な作業がもとめられる。
しかし、この場合分けになれることで、整理して考える力が鍛えられるのではないかと思うよ。
今回はここまでだよ。
世界と張り合うにおいて、語学力だけでなく、思考力もちゃんと鍛えておこうね(^●ω●^)
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