はいどうも、カワウソだよ。
2019年度第1回数検1級の結果がかえってきたよ。
以下、2019年度第1回数検1級の結果と、勝因・敗因について考えていくよ。
2019年第1回数検結果
発表されたHPを確認すると
2次合格
とだけ書かれていたよ。
すなわち、一次試験(計算技能)は不合格で、二次試験(数理技能)のみ合格したということだね。
一般的に一次不合格・二次合格というのはないから不思議な気持ちだよ。
数検1級1次試験敗因
まず、1次試験について。
完全に、計算力トレーニングを怠った結果だと考えているよ。
回答欄には答えのみ書くシステム。すなわち、どれだけ過程が惜しくても、最後の答えが間違っていれば点は全く入らない。
そんな数検1級の1次試験では、60分間に7問出題される。またそのうち1問か2問ほどは小問になっていて、2問出題されることもある。それを考慮すると、事実上の問題数は8問~9問ほどになるだろう。
となると、1問あたりかけられる時間は、平均で6分半~7分半程度ということになる。
実際は、2分くらいで解ける問題もあるから、時間に全く余裕がないというわけではないけれどね。
ただ、それでも、時間が足りないというのは事実のところだ。
最後の問題は微分方程式に関係する問題だったんだけれど、僕がその解法を思いついたのが、試験終了5分前だった。
解法はあっていたものの、途中過程でプラスマイナスを間違えるというケアレスミスをしてしまった。
もしミスをしていなければ、1次試験も合格できていたかもしれない。
すなわち、僕には検算の時間が残されていなかった。
もしあと10分試験時間が長ければ、検算して、ミスに気付いていたかもしれない。
パターンが決まっているとはいえ、スピードについていけなかったというのが正直なところだよ。
(後記)
結果の詳細が返ってきたので更新するよ。
1次試験の点数は4.5/7点
合格点は5点以上だったから、あと一歩のところだったよ
間違えた問題は、問題2(2問中1問正解),問題4,問題7。
このうち問題2と問題7に関してはすでにわかっていたことだけれど、問題4、行列の固有値を求める問題も間違っていたよ。
ちなみにこの問題、受験者全体の正解率が70.3%,合格者正答率98.0%で、一次試験の計7問の中で最も正答率の高い問題だったよ。
それを間違ったせいで一次試験合格を逃すという、なんとももったいない失敗をしてしまったと思うよ。
固有値とか行列は、計算分野で一番苦手意識のある分野なのだけれど、その意識が結果に表れたのかもしれないね。
また、試験終了後受験者間で話題になっていた問題7(微分方程式)の正解率は、全体が12.3%,合格者38.2%でともに7問中ぶっちぎりで最低。
その問題の解法がわかっていた(ただし途中式でプラスマイナスを間違えた)ので、計算過程さえあっていれば、合格もできたし、より一層自慢できたとおもうよ。甚だしく悔しいよ。
数検1級2次試験勝因
一方で、数検1級2次試験には無事合格できた。
これは正味意外だったよ。
というのも、得点源の統計問題において、自分の知らない検定がでてきたからだよ。
一応他の検定(t検定)の知識は持っていたからそこから推測して解答したはいいけれど、何ぶんはじめてお目にかかる検定だったもので、ゼロ点の可能性もあったよ。
数検の公表した模範解答と答え自体はあっていたものの、過程がどこまであっているか不安だったよ。
また、問2の証明問題(整数の約数に関する問題)も、自分としては満点だったけれど、後日公表された模範解答とはまったくアプローチが違っていた。
別解とかも書かれていなかったし、これもまた、自分の回答に致命的なミスがあったのではないかと心配したよ。
また必須問題の問7に関しては、答えも間違っていたし、おそらく合格点ギリギリだったのではないかと思っているよ。
思うに、1次試験とうってかわって、時間には十分余裕ある試験だったという感想だよ。
まさに、大学入試の一次試験と二次試験との関係に近いね(数検の1次はセンター数学以上に時間が厳しかったけれど)
また詳しい感想は、実際にどの問題が正解してどこが間違えたか、それが明らかになってから書くことにするよ。
ただ、今現段階でアドバイスできることが一つある。
それは、確率統計の分野は過去問だけでは十分でないということだ。
今までの試験では、確率統計はパターンの数がすごく限られていたといわれていたし、実際僕が見た過去問集7回分でも、解法は2とおり覚えておけば何とかなったし、出題される分布も正規分布・二次正規分布・幾何分布・t分布を覚えておけばよかったと思う。
しかし、今回の受験で出題されたのは、その過去問集には出題されていない検定が出題された。(ただし、解法自体は過去問と大きな差はない)
その検定を深く知っていなければとけない問題というわけではなかったものの、初見の方には厳しかったのではないかと思うよ。
というわけで、今後のためにも、さまざまな確率分布(といってもF分布など有名なもの)の検定方法は押さえておこう。
それさえできれば、おそらくかなり得点源になるのではないかと思うよ。
(後記)
詳細を書くよ。
2次試験の結果は、3.3/4点。
合格基準が2.5点以上だったから、そこそこの点数だと自負しているよ。
間違っていたのは問題7(立体と曲面に関する問題)。
正答率も全体25.2%,合格者64.9%と低い。
合格したからいいものの、空間図形は苦手なので、これからも勉強することを誓うよ。
また、危惧していた問題4(F分布に関する問題)は、満点をもらったよ。
正答率は、全体61.3%,合格者95.5%とかなり高い。
7回分の過去問が載っている問題集にはF分布は書かれていなかったから、一種の賭けで挑んだ問題だったけれど、他の人の正答率も高かったことから、正しいかけだったと思うよ。
未知の領域だっただけで、問題自体は複雑な計算を要するものではなかったから、今後数検1級を受験される人は、検定・統計問題を得意にしておくことをつよくオススメするよ。
今回はここまでとなるよ。
今後、一次試験合格を目指してまた奮闘するよ(^●ω●^)
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