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発達障害 脳・IQ

なぜ発達障害について根拠なく書いているブログ記事がはびこるのか

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注意)この記事は、あくまでも発達障害に対して根拠のない主張をするブログ記事に対する批判であり、発達障害を持つ方の体験をつづったブログ・等を非難ないし中傷する意図はございません。

はいどうも、カワウソだよ。

世の中には発達障害に関する情報が多数ある。

書籍だけでなく、ネット上でもあふれているよ。

しかし、他の分野の例にもれず、発達障害に関するネット上の情報も、フェイクニュースが多い。

 

医学系の分野に関しては、Googleが調整していて、医療関係者と表記していない人が書いた記事は上位表示されにくいようになっている。

医療や健康に関連する検索結果の改善について

それにもかかわらず、発達障害関連の特定の語句を検索すると、医療関係者でないにもかかわらず、「アスペルガー症候群の人はこういう特徴がある!」という記事を見かける。それも、情報元があるのならまだしも、URLを記載していない、いわば信憑性に欠ける記事が上位に表示されている。

今回は、なぜそのようなブログ記事がネット上で寵愛されているのか、かんがえていこう。

 

(注意)以下私が批判しているのは、医療関係者であると証明しておらず、「発達障害の顔つきは○○な特徴がある」等の記事を書いている記事であり、発達障害を持っている方の経験をつづったブログ等に関する中傷非難の意図はないことをご了解ください

発達障害記事は儲かる

まず、なぜ発達障害に関係する記事が大量に生産されるのであろうか。

当然、それだけ苦しんでいる人がいるというのが事実だろう。

しかし同時に、アスペルガー症候群やADHDに関係する記事を書くと儲かることも推測される

 

Google広告というものがある。これは、記事の運営者が広告を選択せずとも、Googleが勝手に記事内容(と、読者の関心)にあわせた広告を貼ってくれる。

で、この広告。内容ごとに1クリックあたりの単価が異なる。

その中で、単価が高い分野に医療・サプリメントがある。少なくとも僕のブログ広告の分析結果ではそういう結果が出ている。

つまり、医療分野の広告は、一度クリックされると比較的多くのお金がもらえるんだ。

となれば、医学系の内容を書けば、Google広告も医療関係の広告が多くなり、結果的に他の分野の記事を書いた場合よりも同じアクセス数でより多く儲けることができる

 

実際、僕もブログ内で、発達障害に関係する記事を書いたことがある。

といっても、「自分が発達障害ブログを書かない理由」という内容の主観的な記事であって、アスペルガーやADHDの特徴を根拠なく断定しているものではない。

それでも、この記事はアクセスのわりに収益が高い。

アクセスあたりのGoogleからの収益は、全記事の中で3番目に高いものとなっている。

実際その記事にも、発達障害に関する広告がGoogleによって貼られていることが多い。

 

以上のことから、発達障害関係の記事を書くと儲かるということがいえそうだよ。

もちろん、儲けているからといって、本当の主観を主観のまま書いている記事まで非難されることはない。

あくまで僕が批判したいのは、何の根拠も貼らず、「アスペルガーはこうだ」というようなことをいくつもかいているブログの運営者だよ。

 

医者や看護師は根拠のない記事を書けない

 

しかし、この問題は、今までも他の医療分野でもあった。発達障害以外の医学分野においても、デマ・フェイクニュースを量産したサイトがあったんだ。

有名なのはwelq事件だね。医学的に根拠のない内容・不正確な内容を書いた記事が、Googleで検索上位に入っていた。

それにより、医者や大学などの施設関係者でない人が、医学的な根拠を示さずに書いた記事は、Googleの検索で1ページ目に表示されにくくなった。

しかし、いまだに、医者であるとも書いておらず、根拠も何も表示していない記事が、Google検索でトップに出ているケースが少なからずある。

その一つが、発達障害に関係する記事だ。

 

たとえば『アスペルガー 顔つき』などと調べると、トップページにこの類の記事が出ている。(2019年3月25日現在は文春オンラインに次いで二位になっているけれど、僕が以前見たときは一位だった。)

記事の著者のN氏は元カウンセラーとあるけれど、医療に携わったとは書かれていない。

 

なぜ、こういうことが起こるのだろうか。なぜ、質の低いデマサイトが上位に表示されるのだろうか。

それは、医者が書けないからだ。医者が、アスペルガー症候群の人の顔つきについて書くことができないからなんだ。

現代では、行うことがタブー視されている研究がいくつもある。

中国の遺伝子操作ベビーがその一つだ。倫理的な問題により、研究できなかった分野がある。

それ以前であれば、人種と知能指数に関する研究もそうだし、おそらく発達障害と外見的要素も、差別を助長するおそれがあり、その一つだろうと思われる。

 

で、そのような問題については調査研究が進まない。したがって医者や大学などの機関もそういうことに関する記事を書けない。

逆に言えば、そういうところ、医者が書いていないような内容の記事を書けば、たとえ根拠を伴っていなくとも、Googleで上位ページに表示される可能性は高くなる。

だから、いくらGoogleが対処しようとしても、なかなか表示の順位を下げることができない。

 

それに味を占めているから、発達障害に関して間違った内容・誇張された内容を書いても多くの人が読んでしまう。それによって儲かる仕組みになっているのではないかと思うよ。

 

今回はここまでだよ。

特に発達障害など医学にかかわる記事を読むときはとりわけ、ファクトチェックを注意しよう(^●ω●^)

 

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