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確証バイアスに惑わされないためにはどういう思考をすればいいのか


はいどうも、ヤマダカワウソだよ。

突然だけど、IQクイズをだすよ。

 

今、5枚のカードがテーブルに置かれています。このカードは、数字(整数)の裏にはアルファベットが、アルファベットの裏には数字(整数)が書かれています。

今5枚のカードはそれぞれ『Y』『U』『I』『8』『15』と書かれています。

この時、「カードの片面に偶数が書かれていれば、その裏のアルファベットは母音である」という仮説を検証するにはどうすれば最低何枚のカードを裏返せばいいですか。またその場合どれをめくるべきですか。

なお、ここにおける母音はA,I,U,E,Oの5種類を指します。

 

これは、ウェイソン選択問題として知られる問題の一つだよ。

ここでは解答は書かないけれど、下のリンクを参照して、自分で考えてほしいよ。(当記事内で解説もしているので、そちらも参考にしてほしいよ)

チャーリーのタンブラー これが出来たらIQ 124〜125的な演繹的推論。

 

上に挙げた問題は僕のオリジナルだけれど、ウェイソンの調査では、正解率は10%にも満たなかったそうだ

この問題、実は高校の数学がわかっていれば解ける問題だ。

しかし、論理的に考えれば簡単にわかるはずなのに9割以上の人が間違えた

 

どうも、人間は論理的に正しくない判断をしがちな生物のようだね。

このように、論理的に正しくない判断をしたり、無意識のうちに自分の考えをサポートするようなデータばかり集めたりするはたらきを『確証バイアス』というんだ。

どのような確証バイアスに惑わされると、誤った判断をしてしまう。

では、そのような確証バイアスに騙されないようにするにはどうすればいいか、考えていこう。

確証バイアスに惑わされないためには

『論理と集合』をもう一度読み込む

まず、確証バイアスの中でも、上に挙げたウェイソン選択課題のようなもの、論理的な間違いを起こすようなバイアスを取っ払うにはどうすればいいだろうかかんがえてみよう。

これの一番の方法は、論理学を復習することだ

論理学といってもそこまで難しいことをする必要はない。日本では高校の数学Aで学ぶ『論理と集合』を勉強すれば十分だろう。

 

『論理と集合』の範囲は、センター試験でも出題されるね。数学のなかでも、特に暗記に頼れない分野なんじゃないかな。

さて、そんな論理と集合の範囲に、対偶というものが出てくる。

辞書的に言えば、

命題a⇒bに対してnot b⇒ not aのこと

となるのだけれど、これではなんのこっちゃとなる人が出てくるだろう。

 

数学的ではないけれど、身近な例を出して考えてみよう。

例えば

もしAさんが東京都民ならば、Aさんは日本人である

という話(以下とする)を考えてみよう。

この場合、対偶は、「Aは東京都民だ」と「Aは日本人だ」の両方を否定して、順番をひっくり返す。

すなわち

もしAさんが日本人でなければ、Aさんは東京都民ではない。

ということ(以下とする)が言える。

 

さて、実は論理学で考えると①と②は全く同じことなんだ

 

つまり、ある命題(内容)が正しければその対偶も正しいし、命題が間違っていれば対偶も正しくない。

 

ここでウェイソン選択課題に戻ろう。

「片側が偶数ならもう片方は母音である」という仮説の対偶はなんだろう。

偶数の反対は奇数、母音の反対は子音だ。そして順番を反対にして

片側が子音ならもう片側は奇数である」が答えだ。

 

となると、仮説の検証には

1.偶数「8」のカードをめくる

2.子音「Y」のカードをめくる

この2回の試行が答えとなるんだ。

他のカードをめくったところで仮説の検証とは一切関係ないよ。

 

で、この問題は、高校数学Aで学ぶ『論理と集合』ができていれば解ける問題だ。

そしてこの問題は回答者の9割以上が間違えた。

ここから言えることは、

高校数学Aの『論理と集合』を勉強すれば、人口上位1割未満(偏差値63以上)の論理力が身につく

ということだね。

 

身近な例で考えると正解率は上がる

高校数学の復習が嫌だという人にも朗報だ。

このウェイソン選択問題には続きがある。

社会的なルールが条件に加わっていれば、正解率が上がるんだ

例でいうと、「アルコールを飲んでいるならば、20歳以上である」という仮説と、『12歳』『25歳』『ビール』『コーラ』というカード(年齢と、その人が飲んでいる飲み物に対応する)が与えられた場合、多くの人が『12歳』と『ビール』という正しいカードを選択したんだ。

25歳であっても必ずビールを飲むとは限らないよね。あるいは、コーラを飲んでいるからといって必ずしも未成年とは限らない。

 

このように、身近な例で考えると正解率は上がる。確証バイアスは消えるんだ

 

これは、選択課題に限らず言えることではないかな。

例えば、「最近の若者は全員なっとらん」という人は、若い世代よりも年配世代に多い。

それは、若い世代にとって同じ若い世代が身近に感じるのに対して、高齢者は若者を「自分たちとは違う存在」と認識しているからだろう。

では、逆にそういう年配世代に「60代の人ってみんな理不尽ですよね」と言ったらどうだろうか。おそらく反論してくるのではないかな。

 

この『身近な例で例える』というのは、イデオロギーや国家のような存在に抱く偏見の解消にも役立つだろう。

例えば、特定の国に対する差別的な言葉を見聞きしたら、「いやいや、日本人だって聖人みたいな人もいれば、わけわからない人だっているじゃん」と考えることで、偏見を防げるのではないかな。

 

 

今回はここまでだよ。

確証バイアスの罠に陥らずに、合理的で『正しい』判断をしよう(^●ω●^)

 

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Published by english-otter

早稲田大学先進理工学部卒。クイズ番組が好き。 社会問題も興味あり。計算も好き。要はたいがい好き。 好きな人は小倉唯。男性は伊沢拓司。 twitter @english_otter Naverなどまとめサイト・キュレーションサイトへの無断転載は禁止しておりますのでご了承ください

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