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なぜ天才は孤独を好むのか

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

 

世の中には外交的な人と内向的な人とがいる。

そして、どちらがいい性格かというと、なんとなく外交的な人の方がお得というか、プラスな性格だと思う人がおおいのではないかな。

外交的と内向的という言葉だとそこまで違いはない。比較的中立的な表現だろう。しかし、これが『陽キャ』と『陰キャ』という言葉に言い換えられれば、圧倒的に陽キャの方が好まれるのではないかな。

実際、アメリカでは日本以上に、外交的・社交的であることがプラスとされている。逆に内向的な人は、あたかもそこに存在していないかのような扱いを受ける(性格には、存在しているという扱いを受けない)。自由の国といわれているけれど、内向的である自由は得にくいようだ。

 

しかし、外交的であることが必ずしも良いこととは限らない。むしろ、天才と呼ばれる人の中には常軌を逸した内向性を持つ人もいるようだ。

フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズは7年間自宅に引きこもり、仲間の数学者は彼が行方不明になったと勘違いした。

スティーブ・ジョブズは外交的な天才だと思われるが、禅にのめりこむなど、独りになる時間を求めた。

また、ジョブズは話したところで相手を怒らせることもしばしばあった。わざと怒らせるところもあっただろうけど、もともとあんまり会話がうまくなかった可能性がある。生まれる場所がちがえば、おそらくいじめられていただろう。

会話を楽しむというような、陽キャ的な外向性はなかったのではないかと思われるよ。

 

天才が孤独なのは、もちろん意図せずに孤独になっているケースもあるのだけれど、ワイルズやジョブズのように、自ら進んで孤独の道を選んだ天才もいる。

今回は、なぜそういう天才は孤独を好み求めるのか、考えていこう。

 

天才はなれ合いの限界を知っている

雑談には目的がない

まず、天才とか頭がいい人とかにとって、頭のよくない人との話し合いから得られるものは少ない。

もちろん頭の良さは、IQのような数字で完全に測れるものではない。しかし、いわゆる天才と呼ばれるような人にとって、この世の圧倒的大多数の人は『頭がよくない』。確かに、雑談には、セレンディピティという偶然の発見が沸き起こるかもしれない。しかし、それは特定の目的を達成するにおいてはかなり効率が悪い。

 

ちょうど、新入社員にとっての飲み会と同じような感覚だよ。

飲み会は、目的がない場合が多い。少なくとも、上司が愚痴を言いたいだけということが多い。そこからアイディアを得られることもあるだろうけれど、効率という観点から見れば高いわけではない。

「酒が空いたグラスあればすぐに注ぎなさい」「皆がつまみやすいように串外しなさい」「会計や注文は先陣を切る」といった、不文律最低限のマナーを覚えるのは、高度経済成長期ならともかく、今の時代そうするメリットは少ない。

それと同じで、知能の高い人は、目的のないことに時間を費やすことを嫌う。

目的のないことに何時間も使うのであれば、読書したり情報収集したり、あるいは思索したりする方がよほど有益だろう。

あるいは、目的をもって話をすることを好む。

ちょうど(ステレオタイプ的な)関西人がオチのない話を嫌がるのと同じだ。

天才は、時間が有限であることを意識している。だからこそ、無駄な時間を省き、その結果孤独になっているのではないかな。

 

わざわざ人と会わなくても法則を見出せる

凡人は模倣する、天才は『盗む』

しかし、偉業を達成するためにはセレンディピティ、偶然のひらめきや発見が必要なことが多い。

多くの人は他人と交流することでそのセレンディピティを得ているだろうけれど、じゃあ天才たちは孤独にしてどこからそんなひらめきを得ているのだろうか。

 

答えは、『他の情報』からだ。

天才と呼ばれる人は、わざわざ人と会って交流しなくても、いろいろな情報から『盗む』んだ。

これはピカソが言ったとされる言葉だけれど、

凡人は模倣する。天才は盗む。

 

では、模倣することと盗むことは、何が違うのだろうか。

僕が思うに、ここでいう『盗む』とは、そのモノやアイデアの真髄・重要なところを抽出し、自分のモノにすることではないかな。

即ち、天才といわれるひとは、何かを見て、何が素晴らしく、そしてどこが作品をダメにしているかを判断することができる。

一方で、天才ではない人は、作品を見てもどこが素晴らしいのかが見えておらず、真髄を当てられない。だからそこからインスピレーションを得ようとしても、パクリといわれてしまうのではないかな。

 

この点は、例えば高IQの人の特徴とも一致している。

MENSAの試験では、いくつかの図形を見て共通点・法則に気付くかどうかをテストしている。その他のハイレンジテスト・CAMSがその一例だけれど、それもそうだ。論理的に考えて一つの共通点とか法則性を導き出すことが必要とされる。

いくつかの情報を得ることで、共通点を抽出し自分のモノにできるから、わざわざ議論する必要性を感じないのだと思うよ。

 

天才は天才とつるむ

『類は友を呼ぶ』の法則

とはいえ、天才の全員が全員全く誰とも話さないわけではない。

ただ、同じような知的能力の人と話す傾向にあると思うよ。

というのも、知的レベルの高い人がそうでない人と話すと、はっきり言って物足りなく感じる。

話すスピードだったり、あるいは知識レベルの違いだったり、いろいろと違うことがある。

 

逆に、IQが平均的な人からすれば、高IQの人は話を飛ばしすぎたり抽象化しすぎたりして、「面白くない」と感じるかもしれない。

IQ140超えの人のブログ記事から引用すると、IQが自分と20離れている人との会話は、面白くない。

したがって、人々は自分とさほど知的レベルの変わらない人と話をしたがるのではないかな。
となると、天才が孤独化するのもうなずけるだろう。

なぜなら、天才は凡人より絶対数が少ないからだ

知的レベルないし感性のレベルが極端に高い人が、自分と同じレベルの人と会うことはまれだ。

そのあたりが、天才を孤独へと導いていくのではないかと思うよ。

 

まとめると

天才が孤独化するのは

・そもそも雑談のコスパが悪い

・雑談をせずとも他の情報や傑作と『会話』する

・多くの人は、天才とは話が合わない

ことが理由ではないかな。

 

今回はここまでだよ。

陽キャなみなさんは、孤独で陰キャ的な僕たちを見かけても差別せず、天才かもしれないという目で暖かく見守ってくれると嬉しいな(^●ω●^)

 

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