はい、どうも。ヤマダカワウソだよ。
今日も頑張っていこう。
世の中には、脳トレの本やゲームが多数存在する。
しかし、そもそも『脳トレ』とはなんだろう?
筋トレならば、筋肉を鍛えることで重いモノを持ち上げられるようになったりできるけれど、じゃあ脳トレで何ができるのだろうか?
多くの人は、『脳トレは何をトレーニングしているのか』を意識せずに、脳トレをしたり、『頭がいい』という言葉を使ったりしているのではないかと思うよ。
今回は、そもそも『脳トレ』とは何をトレーニングするのか、そして、実際に効果のある脳トレとはどういうものか、考えていこう。
『頭がいい』とは何か
高IQ=パターンにすぐ気づく
『頭がいい』という言葉にはいろいろな意味があるけれど、今回は『IQが高い』という意味でかんがえてみよう。
IQが高い人はどういう性質を持っているか、それについてはこのブログでも何度も記事にしているよ。
元MENSA会員の僕が、『IQの高い人』について客観的に考える
メンサテストに確実に合格する対策法を元MENSA会員が考えてみる
IQ関連の記事では必ず書いていることだけれど、
IQが高いというのは、パターン・規則性に素早く気づく能力が高いということだよ。
特に、ネットのIQテストや、JAPAN MENSAの入会試験では、この『パターン認識能力』を問うテストが出題される。
このパターン認識能力は、生きる上では大事な能力だ。
というのも、IQが高い、すなわち、パターン認識能力が高い人は、例えば、自分がどういう行動をとると失敗しやすいか、少ない経験で推測することができる。
一方で、この能力が低い人は、パターンを自覚するためにたくさんの情報(経験)を必要とする。
少ない情報量で、自分はどうなるかとか、世界がどうなるかを比較的容易に予測できることになる。
IQテストのように100%当てはまるパターンは少ないけれど、世界の流れとか、社会の動きとかを把握するにおいて、IQが高いと楽にできるのではないかな。
もし脳トレによってこのパターン察知能力が鍛えられるとしたら、それは十分価値のあるものだね。
脳トレは効果があるのか
『脳が活性化する』とは
では、ここからは、『脳トレ』『脳の活性化』についてかんがえてみよう。
そもそも、『脳が活性化する』とは、何なのだろうか。
それについては、脳トレゲームで有名な川島隆太教授が説明している。
川島隆太教授によると
簡単な計算問題や音読をすると脳に血液が多量に流れるが、複雑な計算や思考だけでは、頭を使っても血流はさほどふえない。
前者のような、脳の血流が良くなる音読・単純な計算をすると、記憶力が上がったり、認知症患者の認知機能低下の防止が確認された。
とのことだ。
(参考サイト:https://www.nintendo.co.jp/ds/andj/introduction/index.html)
となれば、すごく単純に、脳に血が廻れば、活性化されるということになる。
意外なことに、複雑な計算や思考では、血流の観点からすれば、あまり脳を活性化させていないということになる。
逆に言えば、音読や計算といった簡単な作業で脳が鍛えられるということが判明し、脳トレブームのきっかけになった、ということだね。
運動、特に有酸素運動は脳にいい効果を出すことがわかっているけれど、それも、有酸素運動によって脳に血液が流れることと関係しているんだね。
『ワーキングメモリ』を鍛える
脳そのものを鍛える
ただ、川島教授は、鬼トレという、さらに難しい脳トレも開発している。
この鬼トレはどういうものかというと、ワーキングメモリーを鍛えるためのゲームだ。
このワーキングメモリーとは記憶を保持し、かつ利用する能力のことで、この能力があると、複雑なタスクをこなせたり、深い思考ができたりする。
端的に言うと、脳がもつポテンシャルだね。
前回の『脳トレ』は、脳の血のめぐりを良くする効果を狙ってのものだから、どちらかというと、自らの脳の力をなるべく最大限に発揮できるようにするためのものだと言える。
一方、こちらの鬼トレは、脳のポテンシャルを上げようということだ。
脳の今持っている力が100として、脳トレはちゃんと脳が100を発揮できるようにするゲームで、鬼トレは、110にするためのゲームということじゃないかな。
こちらの能力は、デュアルnバック課題というゲームをすることによって鍛えられることが示されていて、『鬼トレ』もそのデュアルnバックをゲーム内に取り入れている。
任天堂ではないものの、メンタリストのDaiGoが開発したDNBというアプリでも、デュアルnバック課題が楽しめるよ。