はい、どうも。ヤマダカワウソだよ。
今日も頑張っていこう。
世の中には極論が存在する。そして、そんな極論を支持する人がいる。
これが小規模なものではなく、大規模なものまで存在するから厄介だ。
オウム真理教の経典はハルマゲドン到来などの極論ばかりだったし、トランプ大統領は「メキシコ人は犯罪者だ」などの極端発言をして大統領になった。
それよりも小さな規模でいくと、某プロブロガーが運営しているオンラインサロンが詐欺ではないかと軽く炎上している。
医者は「国家資格」です。
タクシーの運転手も「二種免許」を持っているプロです。プロに学ぶのなら対価は必要ですが、オンラインセミナーの主に何かしっかりした資格はあるのでしょうか?
騙しが甘すぎです笑。
素人からのアドバイスには通常対価発生しませんよ。#はあちゅう #脱社畜サロン pic.twitter.com/5JWRlKIRUi— JKD (@Kitty_01040120) 2019年2月6日
はあちゅう氏は、『価値に対して値段がたかい』という批判を『値段そのものが高い』ことに対する批判にすり替えて説明しているね。
外部から見ると、その異質性はすぐにわかるだろう。
にもかかわらず、なぜこのような極論に従う人が出てくるのか。
今回は、なぜ極論を支持する人が出てくるのか考えていこう。
閉鎖的な集団は極論を支持する
まず、なぜ極論がまきおこるかをかんがえてみよう
スタンフォード監獄実験という有名な実験がある。
学生を疑似看守と疑似囚人とにわけ、外部からの監視や点検の無い疑似監獄に入れられる。
それで数日をすごした結果、看守は言動が荒くなり、囚人はこれが疑似だと理解しているにもかかわらず、多大なすとれるに悩まされたという。
が、このことから得られる教訓とは、市井の常識人であっても、外部から監視や点検がなく、競争の無い閉鎖的な空間に居続けた場合、次第に極論に傾き、正常な判断を失い、狂気にむしばまれていくという、人間本来のもつ暗部を浮かびあがらせた点にある
古谷経衡 日本を蝕む「極論」の正体
つまりは、閉鎖的な集団に属していると、人間は極端な方向に向かってしまうということだ。
それを頭にいれて考えると、極論が支持される環境は、得てして閉鎖的な集団が多い。
オウム事件では信者が一か所に集められていた。
北朝鮮などの独裁国は、独裁国同士でのみ国交を結んでいている。
某炎上ブロガーの支持者は地方の同じアパートに住んでいる。
なにしろ、物理的に『閉鎖的』である必要はない。
ネットにはいろんなニュースがあるから、例えば「リベラルは頭が悪い」というような情報と「保守は頭がわるい」という情報は正反対だけれど、検索すればどちらもでてくる。
となると、前者を信じている保守系の人は後者について調べないだろうし、その逆もしかりだ。
これは、情報の質の観点からすれば『閉鎖的』だ。
これはリベラルか保守かだけでなく、ほぼすべてのことで言える。
「大学なんてやめた方がいい」を示すデータがいくつでも探せる一方で、「大学を辞めると人生で大損する」ことを示すデータも大量にある。
どちらか一方の意見を支持して、それに関する情報しか得ないような『閉鎖的』な状況になってしまうと、極論を支持してしまうのではないかな。
批判者を否定することで極論は正当化される
さらに、極論が支持されるときによく使われる手法がある。
それは、相手を否定することだ。
これは、相手が間違っていることを強調し、意見だけでなく批判者の人格や性格まで中傷することで、自分が相対的に正しく思うように見せかける心理学的方法だね。
批判者をバカ呼ばわりして、論点と関係ないところを否定してしまっている。
そうすることで、相手はひるむし、自分の支持者はより熱狂する。
正直いって、自己正当化には有力な方法だと思っているよ(友達はへりそうだけど)
サイコパスは極論を正当化する
さらに言うと、こういった極論で炎上するような人、にもかかわらず熱狂的な支持者がいるような人は、脳科学的にはサイコパスである可能性が高い。
中野信子さんの著書『サイコパス』では、サイコパスの例として炎上ブロガーが書かれていたよ。
ベルギーのアントワープ大学の研究者グループが14歳から18歳の青少年324人を対象に調査した結果、サイコパスはフェイスブック上で他者を攻撃したり、ひどい噂を流したり、なりすましをしたり、恥ずかしい写真を載せたり、仲間はずれにする傾向があることがわかっています。
-中野信子『サイコパス』
中野信子さんによると、サイコパスは口巧みに人を操るのが上手い。
まさに、極端な理屈を、上手に信じ込ませる極論者は、サイコパスといっていいのではないかな。
今回はここまでだよ。
みんなは極論に騙されないようにしよう(^●ω●^)
コチラもオススメ!