はい、どうも。ヤマダカワウソだよ。今日もやっていこう。
学生のころ、「なんで勉強するんだろう?」と思った人は多いと思う。
そして、親や先生の中で、その純粋な疑問にうまく答えられた人は少ないかもしれない。
よく言われるだろう説明は、「いい大学に入っていい会社に入るため」というものかもしれない。
たしかにそういう面はあるだろうけれど、それで納得できない人もいる。
その結果、「学校での勉強なんて、しても意味ない」と思うようになる。あるいは、そういう考えが支持される。
正直、僕自身、経験則だけで勉強の意味はなにか、答えることはできない。
しかし、もしこれが、ちゃんとしたデータをもとにして、科学的に、勉強の意味・勉強の価値を証明できたらどうだろうか。
いい会社に入ったり、お金を稼いだりするだけでなく、勉強をすることで性格まで変えられるという事実を目にすれば、どうだろうか。
今回は、科学的・統計的に証明されている、勉強する意味をご紹介していくよ。
社会経験的な『勉強する意味』
勉強した方が金になる
学歴と収入
まず、一般的にいわれている『勉強の意味』について考えていこう。
よく言われるのが、『いい会社に入るため』だ。
これは本当なのかどうか、証明はされているのだろうか。
結論を言うと、統計的に正しいと証明されている。
身近なマネー研究所の統計では、例えば30~34歳男性の平均年収は、
高卒者が443万円なのに対して、大卒者は526万円となっている。
(同年代女性は、高卒者が341万に対して大卒者は443万円)
大学入学者が増える一方で、アメリカなど先進国では男女格差撤廃の動きが高まっている。
その点を踏まえると、日本は将来、性差による賃金格差は減り、逆に学歴による格差は大きくなることが予想される
(特に前者、男女格差については、これが単なる期待にとどまらないことを信じたい。)
結論を言うと、学歴があった方が収入が高い傾向にあるということだね。
研究でわかった『勉強する意味』
しかし、ここで終わってしまっては、小中学生を納得できない。
勉強の意味が『学歴のため』『お金のため』となってしまうと、それは本質的でないだろう。
もっと根本的なところ、例えば、『勉強して賢くなる意味』について、以下見ていこう。
勉強、とりわけ小学校時代の勉強で伸びる能力は何だろうか。
文章読解力・数的思考力・知識暗記力などがあげられるだろう。
そして、そのうち、文章読解力・数学(算数)的思考力の程度は、その後の性格と関係があることが判明したんだ。
勉強する意味その1. 勉強ができない人は権威に搾取される
今回引用する論文は、オーストラリア・Wollongong大学の研究論文 Dangerous and competitive worldviews: A meta-analysis of their associations with Social Dominance Orientation and Right-Wing Authoritarianismだよ。
同じ論文を、こちらの記事でも取り扱っているから、読んでみてね。
この論文によると、言語運用能力が低い人ほど、あるいは、数学的思考能力が低い人ほど、権威や宗教に従う傾向が強い。(右翼的権威主義)
特定の人物や組織を盲目的に信じて疑おうともしない傾向にある。
文章の内容を正しく理解したり、論理的な考え方をする訓練をしなければ、権威に盲目的に従いやすいんだね。
そういう人は、権威側からすれば、全く自分のことを疑わない、いわばカモということになる。
何も疑わず、みずから進んで搾取されにいくのだから、独裁者にとっては非常に都合のいい存在ということになるね。
勉強する意味その2. 国語ができないと差別的になりやすい
もう一つ、この論文では勉強する意味を示唆している。
それは、文章を理解したり、論理的に正しい文章を書いたりする能力が低い人ほど、強者が弱者を支配することに好意的である(社会支配指向)。
この傾向が高いと、身体的魅力のない人・移民・障碍者・異性などの外的集団に対する偏見も強くなる。
国語の授業というよりも読書量なども関係してくるだろうけれど、とにかく、文章が適切に読めないと差別的になりやすいということだね。
今回はここまでだよ。
まとめると、
勉強は、学歴を得て収入を高くすることだけではなく、他人にいいように使われたり、逆に特定の集団や人物を差別したりするのを防ぐことに関しても大きな意味がある。
勉強の効能を活かし、社会に上手に活用できる人が増えることを望んでいるよ(^●ω●^)
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