はい、どうも。カワウソだよ。
今日も頑張っていこう。
多くの日本人が知っているように、日本は生きづらい国だ。
もちろん、海外が必ずしも生きやすいかというと必ずしもそういうわけではないだろうけれど、ドイツや北欧諸国は学力や生産性・男女平等の度合いにおいて日本よりも優れている点がたくさんある。
日本と比べて、欧米の人達は賢く生きているように思われる面があるね。
しかし、例えばフィンランドの人が賢い生き方をしているといっても、人種的に賢いとは限らない。
むしろ、少なくとも平均IQの高低を調べてみると、国民の平均IQが高いからといて、必ずしもいい生活を送れるかというと、そうではない。
今回は、国民のIQと、国の成熟度について考えていこう。
注意
今回の記事は、あくまでもいくつかのデータに基づいて考察していったものにすぎませんし、また、IQの高低だけによって民族性の高低を決めつけたり、特定の民族を貶めたりする意図もありません。
この記事の意図は、日本社会が、改善・改革のポテンシャルがありながらもなぜ国際的に見て、他の国よりも自殺率が高かったり、男女平等の度合いが低いかを考えていくことそれだけであり、他意はありません。この記事を引用される方がいましたら、その点を深くご理解いただけますと幸いです。
日本人はIQが高い
豊かな地域はIQが高い
まず、本当に日本人はIQが高いのだろうか。
もし真実だとしたら、最近やたらと日本を礼賛しがちなテレビがこれを放送しないのは不自然だね。
しかし、日本人が高いIQを持つという調査結果は存在する。
それが、Race-Differences-In-Intelligenceだ。
このサイトでは、さまざまな知能テスト調査のデータを載せているよ。
そして、橘玲氏が、著書『もっと 言ってはいけない』で、そのデータの国別平均を計算していたので、そちらを参考にするよ。
さて、これによればなかなか興味深い調査が出ている。
まず、ある程度豊かな国は、国民の平均IQも高い。
例えば、ヨーロッパの中でも特に一人当たりGDOが高いルクセンブルク・スイスの平均IQはそれぞれ96.7と101.3
世界一の経済大国で、一人当たりGDPも世界8位のアメリカは99.7(ヨーロッパ系白人に限定した場合)
90台なのはむしろ低いのではと思う人もいるだろう。
しかし、世界規模で見ると、必ずしもそうではない。
紛争地域・貧しい地域の中には、平均IQが70台や60台のところもある。
それと比べると、欧米人のIQは高いと言えるだろう。
東アジアはIQが高い
また、地域性も当然ながらある。
地域ごとに見た場合、最もIQの高いのは、アジア、それも、東アジアだ。
世界で最もIQが高いのはシンガポールで、その値はなんと110.6。
東南アジアの中で最も発展しているのもうなずける数字だね。
しかし、それに続くのは、東アジアだ。
日本が105.4,韓国が106.4,中国が106.8,台湾が105.2となっている。
上であげた5地域は、比較的豊かな国だろうけれど、この地域よりも一人当たりGDPの高い欧米諸国と比較しても高い。
また、アジア人は学力も高い。日本個別で見るとどうかはわからないけれど、アジアというくくりで見ると大変高いそうだ。
ハーバード大が2013年に行った学内調査では、学業成績だけならアジア系の割合は全入学者の43%になるが、他の評価を加えたことで19%まで下がった。また2009年の調査では、アジア系の学生がハーバードのような名門校に合格するには、2400点満点のSATで白人より140点、ヒスパニックより270点、黒人より450点高い点数を取る必要があるとされる
橘玲 『さらに いってはいけない』
いろいろな調査はあるけれど、どうもアジア人、東アジア人は、学力やIQが高い集団だと言えるのではないかな。
平均IQが高い日本の社会がなぜ『生きづらい』のか
平均IQが高いと、多くのことを求められる
さて、しかし、そんな高IQの日本やアジアが果たして住みやすいのかとなると、そうとは言えないようだ。
世界男女平等ランキング(2018)では、日本110位、韓国115位、中国103位、シンガポール67位と、高いとは言えない(欧米の観点によりすぎているというのもあるかもしれないけれど)
人口あたりの自殺率では、日本13位、韓国4位。
これを見ると、日本や韓国は、国民のIQが高いにも関わらず、男女不平等で、自殺率も高いという、一見不思議な国ということになる。
みんなが頭いいと、よりいい社会になりそうな気がするけれど、そういうわけではなさそうだ。
では、なぜそのようなことが起こるのだろう。
思うに、日本や韓国では、市民に求められる水準がめちゃくちゃ高いからなのではないかと思うよ。
国民の平均IQが高いと、「みんなできて当たり前」の社会になってしまう。かつ、少なくとも日本社会では、「空気を読む」という、かなり高度な技術が必要とされる。
こういう文化がまかり通っているのは、そんなハイレベルのことを多くの人が当たり前にできるからだろうけれど、求められる水準が高いということは、裏を返せば、それができない人にとってはめちゃくちゃ生きづらい世界ということになる。
しかし、これが、いろんな人がいる世界であればどうだろう。
すなわち、IQの高い人もいれば低い人もいるという世界だ。
こういう世界だと、たとえ特定のことができないからと言って、それが非難される可能性は低くなるのではないかな。
むしろ、「じゃあ別の才能を探してみようか」となったり、「個人の能力に頼るのではなく、社会が助けていくべきだ」という発想につながる。
「空気が読めないのはお前が悪い」の社会と、「空気が読めないなら、ちゃんと説明しなきゃね」の社会とでは、どちらが暮らしやすいだろうか。
その点を加味すると、もっと日本にもいろんな知的階層の人がいても(というか、知的能力の低い人が排除されない社会になっても)いいのではないかと思うよ。
アメリカで活躍するアジア系
これを裏付けるかどうかはわからないけれど、問題なのは人種ではなく社会なのではないかと考えさせるデータがあるよ。
『もっと 言ってはいけない』には以下のような情報が提示されている。
2016年の世帯年収調査では、アメリカ人の平均世帯年収58,029ドルを100とすれば、白人110、黒人67、ヒスパニック81に対し、アジア系は138で、アメリカ人の平均より約4割、白人と比べても25%も高い。白人の世帯年収は65,041ドルだが、アジア系は81,431ドルにもなるのだ
橘玲 『もっと 言ってはいけない』
いわずもがな、アメリカの人種の中で最も多いのは白人だ。次いでヒスパニック、黒人の順。アジア系は5%弱だ。
ということは、差別の対象になりやすい。にもかかわらず、アジア系の年収は高い。
ということは、アジア人がとりわけ金稼ぎの能力がないわけではない、むしろ金稼ぎの得意な人種だと言えそうだ。
となると、日本人があまり稼げていないのは、自分たちのせいというよりかは、社会がその能力を十分に活かせられていないことの裏付けではないかな。
IQだけでない成功要因
アジア人は『内向的』
さらに、IQ以外の要因を考えてみよう。
それを考えると、ひとつ思い浮かぶものがあるよ。
それが、外向性だ。
橘怜氏も指摘しているように、日本人だけではなく、中国系や韓国系の学生も、内向的だ。
日本の大学が座学型なのにたいして、欧米の授業スタイルはディカッションというのは知られているね。
そして、このアジア人が低いとされる外向性は、管理職や営業職にはある方が望ましいとされる能力だ。
アジア人の、この内向的な民族性が、不満をはっきり言えないこととつながっているのではないかな。
今回はここまでだよ。
日本が、高IQの人だけでなく、いろんな人に対して優しい国になることを願っているよ(^●ω●^)
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