はい、どうも。ヤマダカワウソだよ。今日も頑張っていこう。
2019年1月、日本で最もアツい実業家、前澤友作さんが、Twitter上で、100人に100万円を配布するというツイートをした。
ZOZOTOWN新春セールが史上最速で取扱高100億円を先ほど突破!!日頃の感謝を込め、僕個人から100名様に100万円【総額1億円のお年玉】を現金でプレゼントします。応募方法は、僕をフォローいただいた上、このツイートをRTするだけ。受付は1/7まで。当選者には僕から直接DMします! #月に行くならお年玉 pic.twitter.com/cKQfPPbOI3
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2019年1月5日
このツイートは多くの人にリツイートされ、その数はなんと526万(1/14時点)。世界記録を更新したそうだよ。
しかし、それだけならばいいものの、意外なところで問題が発生した。
それは、他の人も同じようなプレゼント企画を発表したことだ。
いくつか見てみると、有名企業がやっているのはあまり見ず、多くは、社長やYouTuberを名乗る個人による企画だ。
それをリツイートする人も大勢いる。(記事の内容的にも、具体例はここでは載せないよ。)
これが、非常にゆゆしき問題となりうる、というか、実際になっているんだ。
今回は、そんな懸賞プレゼント企画の危険性について考えていこう。
タダより高いものはない
その札束はフリー素材である
プレゼント企画において、札束の画像とあわせてツイートする人がいる。
前澤社長と違い、知名度が低いので、実際に札束を写して信用度を上げようという目論見だね。
しかし、そういう画像がついているからといって、安易に信じてしまってはいけない。
というのも、その画像はフリー画像である可能性があるからだ。
厳密にはフリーじゃないかもしれないけれど、いずれにせよ、1億円といった大金を用意する必要はない。
1億円もっていない人が、「1億あります」と写真とともにツイートすることは、現在ではとても容易なことなんだね。
こういう写真は詐欺集団が使い回してるんですよ。写真があるだけで信じてる人、義務教育受けてないでしょ。 pic.twitter.com/5OsXBt2h88
— そらいと (@sorabehere) 2019年1月10日
プレゼントの対価は個人情報
では、動画で大金を映していたり、あるいは本物の1億円だとわかっている人ならばいいかというと、そうではない。
というのも、100万とかそういう金額を彼らがするのには、必ず理由があるからだ。
前澤社長は、単に楽しそう、面白そうだからやったのかもしれないけれど、プレゼント企画をした他の人の中には、邪悪な理由がある人もいるだろう。
どういうことか考えるため、ひとつ問題を出すよ。
そういう懸賞企画で100万円当選しました。その場合、どういう手段で100万円が贈られてくるでしょう。
懸賞に当たったとしても、その瞬間空から札束が降ってくるわけではないよね。
その100万をうけとるにあたって、クレジットカードや銀行口座の情報を相手に送らなければいけない。これが問の答えだよ。
つまり、100万円をやる代わりにあなたの個人情報をもらうということだ。
さらに言えば、先にクレカ情報を渡してからでないとお金は入ってこない。
となれば、個人情報を送ったからといって必ずしも入金されるとは限らないということだ。
プレゼント企画をしている人の中には、この個人情報目当てでツイートしている人もいるだろう。
後述するけれど、偽のプレゼント企画に参加し、カード情報を送ってしまったために甚大な被害に遭った人がいる。
このような被害にあわないためにも、プレゼント企画には十分気を付けよう。
詐欺アカウントなので懸賞品は届きません。
クレジットカード不正利用され個人情報は晒されるだけです…
沢山の被害者がこのアカウントで被害に遭っています。私もその内の1人です
これ以上被害者を増やしたくないので声掛けしています。気をつけてくださいhttps://t.co/W3kQZ7EWgX— ドロップ詐欺CyberDyneも詐欺! (@dorp_sagi) 2019年1月9日
企業・有名人だから信用できるとは限らない
実際に事件は起こっている
では、企業ならいいのかというと、NOだ。
実際、プレゼント企画・懸賞企画を幾度も繰り返し、多くの個人情報を不正入手している企業がある。
それが、DROPだ。
現在ツイッターアカウントは凍結しているけれど、福袋企画をしていた会社だ。
それに応募し、当たった人(参加者全員だと思われる)はクレジットカード情報を打ち込んだ。
その結果、電話番号や住所といった個人情報が拡散された。
くわしくは、以下のTogetherまとめを見てね。
【注意】【詐欺】「【公式】ドロップ(@officiaI_Drop)」のフォロー&RTに応募!当選したら、カード不正利用・個人情報拡散・脅迫される【拡散希望】
会社による企画だからといって、簡単に情報を与えてしまうと、取り返しのつかないことになる恐れがあるんだね。
有名人の偽垢の例
有名人なら大丈夫かというと、そうとも限らない。
流石に有名人本人が詐欺行為をすることはないだろうけれど、その偽アカウントが企画をやっている場合がある。
前澤友作社長自身、偽アカウントをつくられている。
偽 前澤友作からのDMにご注意ください。必ずプロフィール欄を見ていただきツイッターの認証マーク✅(色はブルーです)があるのを確認ください。名前の横にブルーの認証マークがついている前澤友作のみが本物の前澤友作です。
偽 前澤友作さん、多くの人の夢を壊すようなことはやめましょう。
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) 2019年1月8日
なかには、プレゼント企画によって、本物よりもフォロワー数が多くなった偽物もいる
ラファエルの偽物が2億円プレゼントを告知。本物のフォロワーを超える異例の事態に。
偽アカウントは、Twitterの制度上、だれでもつくることができる。
有名人がプレゼント企画をしているからといって企画にのっかってしまうと、偽物に騙されるおそれがあるんだね。
結論:リツイートするな
では、僕たちはこういうプレゼント企画に対してどう向き合えばいいか。
答えは単純で、むやみやたらとリツイートしないこと。
僕自身、とある社長(自称)の企画をRTしたことが、一回ある。これに関して、僕は現在リツイートを取り消している。申し訳ないと思い、啓発・警告のためにブログという形で公表しようと思ったよ。
ここで、リツイートだけならいいじゃないかと思われるかもしれない。でも、その考えが危ないということも以下で書いていくよ。
詐欺系アカウントをフォロー・リツイートすることで、その悪徳企画を広める、いわば宣伝している。
その結果、「この人がフォロー・リツイートしているなら安心だ」と、新たにフォロー・リツイートする人が出てくるだろう。
そうなって、企画の参加者がゆきだるま式にふえていく。
Twitterで、フォロワーが1人でもいる場合、リツイートした時点でこういった宣伝に加担したことになる。
悪徳業者をつぶすためにも、下手なリツイートはやめた方がいいね。
今回はここまでだよ。
この記事をよんで、騙される人が一人でも減ることを望んでいるよ(^●ω●^)
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