はいどうも、カワウソだよ。
2018年、ドラゴン堀江という東大受験企画があった。
成人したお笑い芸人・グラビアアイドルとホリエモン自身がわずか半年で東大合格を果たすという企画だった。
ちなみに、ドラゴン堀江で東大入試に挑戦したのは以下の四人。
東大合格経験のある堀江貴文
IQ148の塾講師芸人・オバンドー吉川
早稲田中退の文系最強芸人・TAWASHI
明治卒のグラビアアイドル(一橋を目指していた)・わちみなみ
という、これだけ見るとなかなかハイスペックなメンツだ。
結果はどうだったかというと、ホリエモンとTAWASHIさんはセンター足切りを突破(ともに二次試験で敗退)、オバンドー吉川とわちみなみの両氏は足切りとなった。
そのうちTAWASHIさんは再度東大受験に向けてユーチューブに勉強動画をアップしている。
TAWASHIさんにはがんばっていただきたいけれど、以下話していきたいのは別の方だ。
IQ148の芸人・オバンドー吉川さんについて紹介していこう。
このかたは、現役のMensa会員。
数学が得意なようで、実際のセンター試験では数学1 で98点・数学2で93点を取得している(いずれも100点満点中)
また物理も得意で、物理は100点満点中90点を取得した。
調べたところ、どうも数学科を卒業しているようだ。
根っからの理系人間だね。
しかしこのオバンドー吉川氏、1つ難点があった。
IQが高く、数学的な能力は高い一方で、暗記が苦手なんだ。
センター試験では、化学が100点満点中56点だったという。
センターに限らず、大学入試の物理は覚えることは少ない。
一方で化学は、おそらく理科4科目の中で最も丸暗記すべきことが多いのではないかと思うよ。
また、彼は国語も200点満点中117点。理系としてはまずまずかもしれないけれど、IQの高さと釣り合わないようにも思う。
なんとなく、『IQが高い=頭がいい』と思われている節があるけれど、実際はそうではない。
今回は、なぜIQが高いのに学校の勉強が満足にできない人がいるのか、吉川氏と同じメンサ会員の僕と一緒に考えていこう。
IQが高くても学歴の低い人はいる
MENSA会員は高校・大学中退者も多い
僕がメンサに入った時、新入会員による自己紹介オリエンテーションの場があった。
そのオリエンテーションがいろいろ強烈すぎて今でも鮮明に覚えているのだけれど、そこで知ったことがある。
Mensa会員の中には高校や大学を中退した人が結構な数いたということだ。
東大や東工大・早慶の高偏差値会員がいると同時に、高校大学を中退し、どちらかというと頭脳労働でなく体力を使う仕事に就いてる人も結構いた。
あくまで個人的な実感だけど、高校か大学を中退した人が一般的な社会より多いように感じたよ。
『高学歴』と『高校中退』の割合が多いという、ちょっと不思議な空間だったよ。
あるテレビ番組のメンサ特集で、東大・東大院・東京理科大在学のMENSA会員が宇宙論について話しているところを見たことがあるけれど、あれはMENSA会員の一部でしかなくって、ああいう画面に映る人達がすべてではないということも知っておいてほしいよ。
IQの高さと記憶力とは必ずしも一致しない
記憶力とIQは一切関係ない
オバンドー吉川さんの話に戻ろう。
なぜ彼が暗記ができないか。
本人は、英語ができない理由を尋ねられた時に、覚える英単語がめっちゃ多いと答えた。
番組では、ホリエモン自ら作成した単語帳を使って英単語を一週間に1,100語覚えるように言われていた。
しかし、オバンドー吉川さんは週に100語ほどしか覚えていないのが現状のようだ。
IQが148あっても、記憶力が人並み以上に優れているわけではなさそうだ。
結局、実際のセンター試験では200点満点中170点を取ったので、何とか乗り越えたのだろう。
しかし、IQの高さとは裏腹に、暗記するのにはなかなか時間がかかっていたようだ。
暗記が苦手というのは、僕自身にもあてはまる。
僕は英検1級を受験しているんだけど(二次試験で不合格になりました)、一次試験にある英単語・熟語の問題は、25問中15問しか正解していないよ。
自分の中では結構勉強したつもりだったけれど、それでも6割ほどしか覚えていない。
読解問題と英作文との成績がよかっことで一次試験になんとか合格したはいいけれど、実感しているのは、自分は他の人以上に単純記憶の能力が弱いということだ。
これは英単語だけではなく、他の暗記作業でも当てはまることだ。
僕は漢字が本当に苦手だ。
勉強は比較的得意だったけれど、大学模試や漢検の書き問題で、満点を取ったことは一度もない。
IQが高いからといって、勉強ができるとは限らない、少なくとも暗記力はIQとはまったく関係ないのではないかと思うよ。
ほかの国のことは知らないが、少なくとも日本では、理解だけでなく事実を記憶することが求められる。一般的に大学入試では教科書の持ち込みは不可とされているよね。
そういう受験システムにおいては、当然理解力や論理的思考力だけでなく、ある程度の記憶力が必要とされる。
この部分に関して、高IQだろうがメンサ会員だろうが関係ない。記憶力・暗記の部分でつまづく人が出てしまう。これが、高IQでも勉強についていけなくなる人が出てくる一員なのではないかと思うよ。
MENSA入会試験で計測されるのはパターン発見力のみ
メンサ会員の中に単純記憶力が低い人がいるのは、当然かもしれない。
というのも、特にMENSA入会試験など、医学的なIQテストとして認定されていないテストの多くは、記憶力のテストが一切出題されないからだ。
ネットにあるIQテストを受けた人ならわかるだろうけれど、巷間で言われているIQテスト(MENSAのテストもこれに含まれる)は、記憶力を試す問題が1問もない。
上に挙げたテストはまだいい方で、MENSAのテストは正直これ以下だ。メンサの入会試験では、パターンに気付ける能力しか計測されない。
もちろん、このパターン認識能力を測るだけで、それと関連していると考えられる能力、例えば推論力や論理の度合いなど、の高低は見積もることができるだろう。
しかし、このパターン認識能力と、単純記憶の能力は相関性が低い。
脳には部位ごとに役割がわかれている。
その中で、思考をつかさどるのが前頭前野という部分。
一方、主に記憶の整理をするのは海馬という部位だ。(前頭前野も多少記憶にかかわっているけど)
(参考サイト: 大脳皮質のお話 脳と記憶、記憶のされ方)
つまり、IQが高いけど用語や単語の暗記が苦手な人というのは、前頭前野の働きは優れているが、海馬はイマイチ、なのかもしれないね。(あくまでも可能性です。断定するものではありませんのでご了承ください)
なお、僕自身、自分の海馬はほぼ全く機能していないんじゃないかと思っているよ。
というのも、海馬は記憶だけでなく空間学習能力もつかさどるんだけど、僕はこの能力が皆無だ。ここの知能は計測していないけれど、おそらく平均を大きく下回ると思っている。
まず、地図を理解できない。読めないというよりかは、理解できない。どのくらいひどいかというと、とある大学の文化祭に行ったとき、地図を読んだにもかかわらず、キャンパスに入場してから目的の教室につくまでに1時間かかったほどだ。ストレートにいけば10分以内につく距離にもかかわらずだ。
自分の在籍していた大学でも時々迷うことがあったしね。僕にとって「駅から徒歩5分」の場所に行く際、3分でその場所の付近にたどり着くけれど、そこから先を検索するのに最低5分くらいはかかる。歩く速さ的には問題なくても、迷うことを加味すると5分以上かかってしまうんだ。
話を戻そう。
つまり、IQが高かったり論理的な思考が得意だからといって、記憶力がいいとは限らない。
そして、少なくとも日本の大学入試や高校の試験では、ある程度の記憶力は必要だろう(少なくとも英単語や漢字は記憶する必要があるだろう)。そしてその能力は、IQ、少なくともメンサの入会試験で計測される能力とは関係ない。
IQが高くても学業成績が悪い人がいるのは、このあたりの問題が絡んでいるのではないかと思っているよ。
どうすれば高IQの人が大学受験を突破できるか
関連させて記憶する
では、どうすれば、IQの高い人が好成績を取ることができるのか
上記したように、IQが高くて勉強ができない人は、パターン認識能力は申し分ないが、記憶力に難がある可能性が高い。
となれば、そのパターン認識力を活かして覚えるのはどうだろうか。
例えば英単語の場合、接頭語とか接尾語とか言うのがある。
例えば、complete(完璧な)という単語は
com(完全に)という部分とplete(満たされた)という部分からできている。
かといって、「com=完全な」と覚えるのも、また覚える分量を増やすことになる。
そこで、例えば同じ”plete”のつく語、例えばdeplete(~を枯渇させる・”de”はdemeritやdevalueなど、否定・落ちる 等マイナスの意味 )や replete(~で満ちた)と一緒に覚えるとどうだろう。
そうすると、”pleteは満ちるという意味”だというパターンに気付くだろう。
このように、パターンをつくることで、丸暗記の負担を和らげられるうえ、自らの得意分野を活かして覚えられるのではないかと考えているよ。
(もちろん、このパターンが通用しない単語もあるけれどね。英検1級レベルの単語はそういうのが多いように実感しているよ)
テストは記憶力を上げる
さらに、脳科学的に効率的な記憶の仕方がある。それは、テストをすることだ。
使える脳の鍛え方 成功する学習の科学によると、授業で小テストを実施すると試験の成績も上がったそうだよ。
どうも、想起する、思い出そうとすることで、より強く記憶に残るそうなんだ。
某東大主席卒業弁護士が、何度も目に触れることで覚えるという勉強法をやっていたそうだけど、脳科学的には、7回読み勉強法よりも想起学習の方が効率的のようだね。
なお、想起学習は、具体的に言えば、単語カードだよ。
オバンドー吉川さんは何度も「見て」覚えようとしているけれど、脳科学的には「見て」覚えられないのは当然だろう。
そうでなくて、「思い出そうとする」ことを繰り返していれば、英単語や化学の暗記事項で苦労せずに済んだのではないかと思うよ。
「高IQ系落ちこぼれ」には東大がオススメ
また、入学試験の特徴で、入る学校を選ぶということもできる。
以下、主に大学受験をしているけれど、中学・高校の受験においても言えることだと思うから参考にしてほしいよ。
「家、ついていっていい?」的な某番組で、とある東大生が出ていた。その話を紹介しよう。
彼女は早稲田大学には不合格となった。どうも、歴史で「●●の戦い」というものを覚えるのが苦手らしく、年号や事象の大量暗記が必要となる私立大学の入試には向いていなかった。
一方で、東大の日本史・世界史では、知識はほどほどに、資料解釈の能力や、できごとを関連させる能力が問われており、それが彼女にあっていたのだという。
こういうことは、結構受験あるあるだ。私立の入試は知識をフル活用する必要がある一方で、東大などの国立大の入試は知識量だけでは解けない。
大学受験に限った話ではない。中学受験なんかはもっとバラエティに富む。例えば、日本随一の進学校・灘中学では、入試に社会が出題されない。どうも徹底的に暗記科目を避けているようだ。その一方で、開成中学は社会が出題されるし、その内容も濃い。「こんなのどうやって勉強するんだ」と思うような問題もある。
偏差値よりもはるかに大きな差異がある。それで、上で紹介したような「特殊な脳」の持ち主であれば、一見落ちこぼれでも、超有名な学校に入ることができるかもしれない。
「知能は高いが勉強は苦手」という人は、一度、あえて有名大学・有名中学の入試を試してみたらいかがだろうか。意外と解けるかもしれないよ。
まとめると
IQが高くても勉強ができないひとは、IQと関係が薄い記憶力の部分に問題がある可能性がある。
解決するには、暗記事項にパターンを見出して覚えたり、想起学習をしたりすることで、効率的に覚えることができるのではないか。
今回はここまでだよ。
受験に挑む人、暗記が苦手な人は、ぜひ参考にしてみてね(^●ω●^)
IQの高い親は子供をいかにして教えるべきか
当記事に関しましてコメントをいただきましたので追記いたします。
コメントをされた方は、こどものころIQがとても高かったが、そのために仲間外れにされたり、仕事能率が高かったために転職後に元職場の生産性が下がり、文句を言われたそうです。
そういう経歴を持っているかたが、現在子供に勉強を教えるのに苦労されているとのこと。
娘さんがなぜ勉強内容を理解できないのかが理解できないというご質問でした。
子供の立場になり、子供の理解スピードに合わせられるかわからないと悩んでいるそうです。
このご質問に回答していきます。
私自身子供を持った経験がなく、子育てに関してはわからない部分もあり以下書く内容が正解とは限らないということを念頭にいれてお読みくださると幸いです。
まず、「なぜ理解できないのかが理解できない」というのはなかなか大変なことだろうと思われます。
というのも、自分自身が苦労していれば、その経験を活かせます。
しかしその経験がないとなると、お子さんの立場を理解するのがかなり難しくなるでしょう。
IQというよりも、成績が良かった方が子育てで陥りやすい現象なのかもしれません。
私としましては、教科書指導書を活用することを提唱いたします。
指導書というのは、学校の先生など指導者のために作られている書籍で、生徒がどういうところでつまずきやすいか、どういう疑問を抱くだろうか、そしてそれに対する適切な回答が書かれています。いわばマニュアルのようなものです。
これを使えば、お子様の学習理解へつながるのではないかと思っています。
また、抽象的なことを理解するのは、具体的な事象を飲み込むのよりも数段難しいです。
ですから、特に算数・数学において、なるべく具体的な例を考えたり、ビジュアル化してみたりするというのも一つの方法かと思っています。
ベネッセの、保護者向け冊子で読んだ記憶がありますが、教育業界では小4の壁があるそうです。
これは、小3までの算数は具体的だったのに対して、小4以降の算数は抽象的になることで起こる『壁』です。
今まではすらすら算数を理解できていたのに、小4以降の算数では止まってしまう学生が多いのだそう。
そこで、そういった壁を壊すためにも、具体的に、そして視覚情報をいれてわかりやすく教えるのがよいかと思われます。
旅人算なんかはそうですが、小学校高学年の算数は、数字だけ出されてもなかなか難しい内容もあります。
そういう場合、1秒ごとにどのくらいすすみ、二人の距離はどうなっているかを一つ一つ計算させる、そしてお子様自身で法則性を発見させる、というのもアリだと思っています。
浅学にして十分なアドバイスではないかと思いますが、少しでもお役に立てたらと思っています。
コチラもオススメ!
元MENSA会員の僕が、『IQの高い人』について客観的に考える
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