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脳・IQ

メンサ会員の僕がIQの高い人について客観的に考える

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はいどうも、カワウソだよ。

 

世の中では、頭のいい人とそうでない人とがいる。

そして、その「頭の良さ」をはかる尺度の一つにIQがある。

実際、「お金のIQ」のように『IQ=頭の良さ』という認識がされている場合があるね。

 

しかし、IQが高いことが必ずしも頭の良さを示すものではないと思うよ。

むしろ、IQが高いことによって、むしろ頭が悪いととらえられるケースさえ考えられる。

「IQの高い人の特徴」としていくつかのサイト(実際メンサ会員のインタビューをしているもの含む)を見たけれども、IQが高い人に関する特長は述べられているものの、IQが高いことで起こるデメリットに関してはさほど述べられていなかった。

 

今回は、『IQが高い』とはどういう状態のことなのか、メリット・デメリットの両方に関して、現役のメンサ会員である僕が考えていくよ。

 

IQは「頭の良さ」の一部でしかない

IQの高低はパターン認識能力の高低

 

そもそも、IQとはなんだろう?

それは知能検査の内容から推測可能だ。

 

結論を言えば、IQ(知能指数)は論理思考や言語能力などを統合して測られる能力のことだ。

正直一言で表すのが難しい。だからこそ、「IQってよくわからないけれど、頭の良さのことでしょ?」という曖昧な認識を持たれることが多いんだ。

しかし、少なくともちまたのIQテストなどで測定される『IQ』に限定すると、もう少し話は簡単になる。

ネットのIQテストやメンサの入会テストなどで測定される能力は、「パターン認識能力」に他ならない。

 

そのことはいくつかのIQテストを受ければわかる。

ちなみにMENSAの問題も、3×3の正方形の9マス目だけ空欄で、そこに入る図形は何か答える問題だ。

なお、僕が見たうち、最も実際のMENSA試験に近いと思った試験はこちらのリンクだよ→https://www.iqtest.dk/

 

IQの中でも、医学的なもの以外は、こうしたパターン認識技能しかテストしていないんじゃないかな。

IQの高い人は論理思考に優れる

 

MENSAにいて気づいたことだけど、MENSA会員には共通点があったよ。

それは、IQの高い人は論理思考の能力が高いということだよ。

 

a→b,b→cと普通順序立てていうところを、a→cと言ってしまう。そして、会員もそれで理解できる。

MENSAの試験ではそういった論理思考の能力は直接出されなかったけど、MENSA会員の特徴からして論理的な考えが他の人よりもスムーズに処理することができる、これこそ、IQの高い人の特徴だと思われるよ。

なぜIQが高い=頭がいいと思われがちなのか

ではここで、「なぜIQが高い=頭がいい」と思われるのか、その答えとなるものが見つかった。

高IQ者が得意としている『パターン認識能力』と『論理的思考力』、これは大学受験で試される能力だ。

また、いわゆる暗記モノに関しても、一問一答方式ではなくて、歴史の流れだったり、背景になる理屈理論だったりを理解することによって、他の人よりもより効率よく覚えることができる。

本人の努力次第なところもあるのだけれど、IQが高いということは、学力を効率よく上げるのに適しているといえる。

結果、IQが高いといい大学に入りやすく、『IQが高い=頭がいい』という方程式が作られるんじゃないかな。

 

(捕捉)

あるメンサ会員の方がインタビュー記事で「高学歴の人は記憶脳に頼りすぎている」と語っているのだけれど、これに関しては少し訂正というか、補足をさせてほしい。

この方は自らの著書で、脳には『記憶脳』『分析脳』『思考脳』とがあり、日本の教育では『記憶脳』のみ使うことが多いと書いている。

彼の売り上げを妨げることにつながるかもしれないが、同じメンサ会員として反論させてほしい。

この主張はかなり限定的な主張だ。

正直にいって、間違っているケースの方が多い。

 

確かに、私立大学文系学部の社会科目などは、記憶すべきことが多い。

また、それも、流れに沿ってではなく、一問一答形式の問題も見られる。

そのため、例えば早稲田大学の文系学部に、思考力・分析力が多いということは否定しない。

 

ただ、そういう記憶脳だよりの勉強法は、国公立大学・あるいは私立であっても理系学部ではさほど通用しない。

 

まず、数学がある。

数学は、やみくもにやればできるようなものではない。

「この場合はこうなるんだな」と、解きながらそのパターンを発見することで数学は解けるようになる。

もちろん解けない場合には解答なりなんなりを暗記することも必要だけれど、それだって最低限の分析力がなければ応用できない。

 

あるいは、東京大学などでは、歴史科目であっても一問一答というよりも、流れをつかむことが重視されているようだ。

正直、記憶脳というよりかは、「なぜナポレオンはこういう行動をとったのか」などの思考力が試されているのだと認識しているよ。

 

あるいは、理系学部であれば、入学後も、暗記だけではどうにもならない。

数学の基礎的なものの証明などは、丸暗記ではなくて、部分部分だけおぼえて、そこからは論理的に展開していくことの方が多い。

もし記憶脳で理系学部に入学したとしても、それだけでは進級するのが難しくなるのではないかな。

 

以上より、「高学歴な人は記憶脳に頼りすぎている」という主張は多くのケースにおいて間違いであると、この場で書かせていただきます。

 

 

IQが高い=他の能力が低い?

なぜ、高IQの人の意見は「外れる」のか?

さて、しかしこういったメリットだけではなく、高IQの人にはデメリットもある。

それは、論理だけで合理的に判断してしまい、主張が浅いものになってしまうことだ。

 

例えば、次のようなもの。

2ちゃんねるの創業者、西村博之さんは、その論理性の高さで知られている。彼の主張や意見は筋が通っているものが多いと思っているし、参考にしているところもある。その論理の高さから、IQも高いと予想される。

しかし、中には大外れすることもある。

 

その一つが、「V-tuberははすぐすたれる」というもの。

ひろゆきさんは、キズナアイなどのバーチャルUチューバーについて、「流行らない。流行ったとしてもすぐすたれる」と、とある番組でコメントした。

しかし実際のところは彼の予言と逆になった。V-tuberは今なお数を増やし、その筆頭であるキズナアイはテレビの番組にも出演した。

キズナアイでいえば、炎上はあったものの、反発さえなければ海外進出ができた程度には成功したということなのじゃないかな。

 

では、なぜひろゆきさんはV-tuberの繁盛を予言できなかったのか。

僕は、人間の不合理さを計算に入れていなかったことが理由の一つなのではないかと考えている。

常時合理的な活動をしている人間は相違ないだろう。僕からすると、堀江貴文さんでさえ、あまり合理的ではない部分もある。

 

実際、彼の主張のなかで、現実とかけ離れているのは、娯楽に関するものが多い。かつてはツイッターに対しても冷めた態度だった。

娯楽に関しては、合理的なものや、売れるパターンにのっとったものが必ず売れるとは限らないよね。ポプテピピックやけものフレンズなんかはその例で、「異端児」が大ヒットした。

人間の行動が、そうした不合理的な面、パターンから外れた面があるのだとすれば、高いIQをもった、すなわち論理的思考・パターン認識に長けた人が予想を間違えることはあり得る話で、むしろ少し感覚的な人(=人間的)の方が、こういったものの予言を当てることができるんじゃないかな。

 

パターンが無いものについて高IQ者は凡庸となる

高IQは雑談が苦手

 

もう一つ、IQが高い、すなわちパターン認識に長けた人は、逆にパターンがないものについては苦手なように思う。

 

その例が雑談だ。これはIQが高いからといって得意ではなく、むしろIQが高すぎると苦手になる傾向があるんじゃないかと思うよ。

学者など、思考力が必要となる職業の人は一般に話、特に雑談が上手くないし、あまり目的のない話をしたがらない。

ツイッターなどでも、東大理3の人が「チ●ポ」「●ね●ね●ね」など、自主規制もののツイートか「にゃーん」など意味のないツイートをしているのをよく見る。

 

 

一般に、雑談に論理性は求められない。「あついね~」といわれて「夏が熱いのは当たり前だ」とか「そのようですね。今年の7月の東京は昨年よりも3度あついそうです。」といった『論理的には間違っていない』答えをしても印象が良くなるとは限らない。

こういうものに対しては、IQが高い人にとっても、なかなか難しいものがあるんじゃないかな。

 

IQと英会話力は無関係

 

もう一つ例を挙げると、外国語運用能力、とくに外国語会話能力もIQの高低とは無関係だ

IQが高いと、多くのことを効率よく記憶できたり、問題のパターンを発見したりできるから、文章題や英作文は得意だ。

しかし、スピーキング、英会話となると、IQが高い人の方がむしろ苦手になるのかもしれない。

 

以下は、MENSA会員でIQ158のロザン宇治原さんの例だ。

関西のテレビ番組で、宇治原さんは相方の菅さんと一緒に迷子の人の道案内をしている。

声をかける人の半分は外国人で、主に菅さんが菅ちゃん英語(文法は正しくないがノリと熱意で伝える英語)で会話している。

一方の宇治原さんは、めったに英語で話さない。

 

ある回で、宇治原さんがある香港人の方に英語で説明をしようとした。しかし、相手の方はまったくピンと来ていなかった

一方の菅さん。菅ちゃん英語の文法は結構ハチャメチャだけど、なんと彼の意図はほぼ伝わっている

 

ある企画では、菅さんのIQは100で人類のぴったり平均。IQ的な意味でいうと、賢いとは言えない。

しかし、彼の英語はちゃんと伝わっているし、外国人からすれば、英語で伝えられない宇治原さんよりも賢く見えたんじゃないかな。

 

より数値としてわかりやすいのは、他でもない僕の持つ経験だ。

僕は、英検1級の一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)に過去3回合格している。

2度の不合格はあったものの、一度合格してからは失敗したことがない。

 

しかし、その一方で、二次試験(スピーキング)はてんでだめだ。

2019年10月現在で、6回不合格になっている。

正式なデータはないものの、英検1級の一次試験の合格率が1割強なのに対して、二次試験は半分以上が合格するといわれている。

英検1級一次試験を突破できる英語力があれば、二次試験は多くの人にとって余裕だということだろう。

しかし、その二次試験にまだ合格できていない。

おこがましいことながら、自分の高IQが関係しているのではないかと思っているよ。

 

もちろんこれは英会話に限定した話だけれど、論理やパターンではどうにもならないという点では、外国語に限らず会話の力はIQとは無関係なんじゃないかなと思うよ。

 

高IQとは『いびつ』である

 

僕は、人間の脳でできることの量は総合すると同じくらいだと思っている。

もしそうならば、IQにかかわらず、平均以上に優れた能力をもった人は、他の能力で平均を大きく下回るんじゃないかな。

 

例を挙げると

・アインシュタインは自宅の電話番号さえ覚えていなかった

・ディズニーランドで留数定理を語りだす東大生

・司法試験史上最年少合格を果たした、京大卒の元オウム信者

など。

 

ぼく自身、こういった『いびつさ』を実感している。

ぼくはASD、いわゆるアスペルガー症候群だ。人の感情を読むことは苦手だし、会話も苦手。高校時代『不思議くん』扱いされていた。

また、検査はしてないけれどAFD(聴覚処理障害)の可能性もある。雑踏の中でも相手の話は聞けるカクテルパーティ効果があらわれない。

 

高IQの人には、こういった偏りがある人が多いんじゃないかと思うよ。

 

僕が、MENSA会員だった時、『今年度会員になった人のふれあい』の集会があった。

そこで自己紹介をしあったのだけれど、よく言えば個性的、悪く言えば常識外れな自己紹介もちらほら見られた。

 

最も印象に残っているのは、とある人がマイクを渡された瞬間

「ADHDで~す!」

と大声で叫んで自己紹介を終了した、というもの。

 

良くも悪くも、高IQの人の中にはこうした『偏り』のある人が多い。MENSAでは頭を使うゲームも開催されていたけれど、そういうので強い人ほど、そういう『偏り』が著しかった。

 

何がいいたいかといえば、IQが高い、それも著しく高いと、逆にそれ以外の能力は人並み程度にもできない場合があるのではないかということだ

それを「頭がいい」と判断するかどうかは、一人ひとり違うだろう。

逆に、IQが高くなくても、人並み外れた才能をもつひともいる。サヴァンと呼ばれる人がそうだ。そういう人も「頭がいい」と思うんだけど、その点はどうなのだろう。

 

今回はここまでだよ。

ネットでIQテストをするのはいいけれど、その高さが異常値な場合、むしろ「自分は他の能力が低いのでは?」と考えるようにしたいね(^●ω●^)

 

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