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マルチタスクは脳を破壊する!? 脳科学で判明した脳の鍛え方とは

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はいどうも、カワウソだよ。

頭を良くしたいよ。

このブログでもさんざん、MENSA会員の立場から、IQがどういうモノかだとか、メンサがどういう組織だとかを語ってきた。

 

IQが高くても、MENSAに入っても、メリットは少ない

MENSAのことを、内側から考えてみた-マツコ会議から。

元 MENSA会員だけど、IQが高い人の特徴を考えてみる

 

しかし、IQが高いといわれても、正直具体的にイメージしづらいのが現状だ。

よく知られている言葉なのに、むしろそうだからこそ、『IQ』という言葉はよく理解されないまま使用されている。

 

そうではあく、もっと『行動』の面で頭の良い人とは何か考えてみたよ。

それで思いつくのは、マルチタスクができる人だった。

 

一見、マルチタスクのデキル人はすごく頭がよい。

でも、実際のところは、マルチタスクはどうも脳にはよくないそうなんだ。

それどころか、マルチタスクは脳を破壊するといってよいほどの悪影響があることがわかったんだ。

そこで今回は、マルチタスクの危険性、そして、脳を破壊から防ぐための方法『デュアルタスク』についても書いていくよ。

 

マルチタスクは脳を破壊する

脳の『高速スイッチング』がパフォーマンスを悪化させる

マルチタスクとは何だろうか。

マルチタスクとは、複数のことを同時にすることだね。

具体的には、例えばパソコンを打ちながら電話をしたり、あるいは何かを食べながらスマホをいじったり、『●●しながら××する』というのがマルチタスクだ。

一見頭を使っていて賢い人の特徴のようだけれども、しかし脳科学的にはあまりよくならしい。

 

アメリカ心理協会の研究によると、マルチタスクによって脳は「スイッチング」、つまり、集中すべき部位を無意識のうちに高速で切り替えているんだ。

マルチタスクといえば二つのことを『同時に』やるというイメージが強い。というか定義上そうなんだけれど、脳の動きを計測したところ、実際は同時にタスクをしているというのは錯覚で、脳が瞬時に『何に集中すべきか』を切り替えているんだね。

で、この脳のスイッチング・切り替えに負荷がかかる。

 

マルチタスクをしているとき、脳の中で3つの部位が使われる。

タスクAをつかさどる場所・タスクBをつかさどる場所・そしてその二つの行為を切り替えるのに使われる場所だ。

この切り替えは1回当たりの付加は小さいんだけど、マルチタスクをすると何十回も切り替えなくてはならなくなる。それが大きな負荷になるそうだよ。

詳しくは、メンタリストのDaiGoも説明しているから参考にしてね。

 

実際、マルチタスクをすると仕事効率も下がることが報告されている。

一見賢そうにみえるマルチタスクは、実際は脳にとんでもない悪影響を与えているんだね。

『マルチメディア・タスキング』という最悪のマルチタスク

そんなマルチタスクのなかでも特に危ないとされるのが、マルチメディアタスキング

これは、YouTubeを見ながらメールをする・スマホのゲームをしながらPCでネットサーフィンする

のように、複数の電子媒体を同時に使う行為だよ。

2009年に発表された研究では、この『マルチメディア・タスキング』は、普通のマルチタスク以上に悪影響を及ぼすとあるよ。

アニメの実況をスマホでしている人はやばいってことだね。

一方に頭を使わないマルチタスクならOK

とは言え、すべてのマルチタスクがダメというわけではない。

要は、集中の切り替えがなければいいんだ。

つまり、脳の切り替えをしなくてすむほどの単純な作業ならいいってこと。

 

例えば、ブログを書いている途中にお茶を飲むとか、勉強しているときに足をぶらぶらさせるとか。

こういうのは、一般にはマルチタスクとは言わないよね。「お茶を飲む」「足をぶらつかせる」というのがタスクとして扱われない。

ということは、日本語的にマルチタスクといわれることはたいていダメということじゃないかな。

脳を鍛える『デュアルタスク』と『N-バック』

マルチタスクよりデュアルタスク

しかし、マルチタスクではなく『デュアルタスク』であれば、むしろ脳に良いということが報告されている。

 

デュアルタスクというのは、一言でいうと運動しながら頭を使うことだよ。

愛知県の医療研究センターの実験によれば軽度の認知障害を持った人に運動しながら頭を使うと、単に頭を使うよりも脳機能が高まったという結果がでたよ。

 

よくあるのは、走りながら100から7を順々に、93,86,79・・・のように引いていく、歩きながらしりとりをするなどだよ。

 

思えば、ギリシアの哲学者やカント・西田幾多郎などの哲学者は散歩をしながら考えていた。

経験則から、歩くことが脳によい影響を与えると偉人はしっていたんだね。

 

『鬼トレ』は知能を高める

 

もう一つ、脳を鍛えるといえば、川島隆太・東北大教授だね。

脳トレブームを引き起こした第一人者だけど、そんな川島教授が『脳の認知機能を高める』として鬼トレで披露したのがN-back課題.

これは、

 

①1問目の計算問題を記憶する

②2問目を記憶しながら、1問目の回答を書く

③3問目を記憶しながら、2問目の回答を書く

 

のように、「いくつか前の問題を短期記憶する」課題だよ。

僕は鬼トレはしていないけれど、Brain Workshopというソフトだよ。

どちらのゲームにも、「流動性知能を高める効果がある」ことが証明されているから、本当の意味で脳トレになるんじゃないかな。

 

 

結論

・マルチタスクは脳機能を破壊する

・運動しながら頭を使う『デュアルタスク』、鬼トレなどの『N-back課題』で脳は鍛えられる

ということだね。

今回は以上だよ。

 

ラジオ番組をTwitterで実況するときは、マルチタスクにならないよう、CM中にすることにするよ(^●ω●^)

 

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