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大阪大学の出題ミスによる補償総額を、学費などから換算してみた

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はいどうも、カワウソだよ。

2017年末から現在にかけて、大阪大の入試問題の出題ミスが話題になっているね。

不適切対応の経緯 調査委設置へ 追加合格30人と連絡、1人入学の意思示す

阪大は、受験生のことを最優先に考え、一人一人の事情を考慮して誠心誠意対応していくと言っていた。

では、実際にどのくらい補償すべきなのか、計算してみたよ。

坂本龍馬を教科書から消してはいけない高大連携歴史教育委員会へ

計算に用いた資料

計算に用いる仮定

不合格者の3割が浪人する

まず、不合格者で同校第2志望の学部に行かなかった人の3割、すなわち9人が浪人したと考えるよ。簡単のため、9人全員が駿台予備学校に通ったとしよう。

 残り7割の進んだ大学

で、残りの21人は、偏差値と学部が似た私立に行くとするよ。

国立と私立だから、偏差値を一緒くたに比較するのは乱暴かもしれないけれど、あくまで推定のためだよ。

21人の受験学部は、発表された合格者数をそれぞれ0.7倍するよ。

となると、

理学部を受験した2.8人

工学部の13.3人

基礎工学部の1.4人がそれぞれ東京理科大理学部・工学部・理工学部に、

医学部の1.4人と、薬学部の1.4人が慶應大学医学部医学科・薬学部薬学科

歯学部の0.7人が東京医科大学歯学部に進学すると考えるよ。

国立後期がないとか、浪人率が低いとかあるかもしれないという指摘はごもっともだよ。その場合、補償額はぼくが計算した値より低くなる(最小で6割程度?)になると考えてね。

データ・資料

初年度入学金は、

東京理科大(理・工・理工)…160万

慶應大…医・医 390万、薬・薬240万

東京歯科大…歯 950万

駿台予備校…93万

阪大卒業生の30代平均年収…602万

学生生活費+家賃…年192万(生活費を10万/月,家賃を8万/月で換算)だよ。

参考資料

東京理科大:https://www.tus.ac.jp/admis/expense/

慶應大: https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/fees/

東京医科大学:https://www.tdc.ac.jp/college/applicants/tabid/184/Default.aspx

駿台予備学校:https://juken-mikata.net/support/yobikou.html

阪大生の年収:https://doda.jp/careercompass/hitome/daigaku.html

阪大の補償額はいくらになるか

学費の補償だけで5200万円

まず、学費。

学費×それぞれの人数を足していくと

5200万円

平均で1人あたり約170万円。

これが、授業料の安い駿台を含めた値で、

大学の入学金だけだと、平均は約210万円になるよ。

生活費補償は5800万円

予備校生の生活費は安いかもしれないけど、一緒くたに換算すると、

192万×30=5760万

意外にも?学費を超える出費なんだね。

賃金補償は1億8100万円

そして最後。

1年が無駄になったことで、社会進出が1年おくれるよ。

つまり、定年までの年数が1年短くなるんだ。

それによる損害も補償するとなると、30代(60代のデータがないので、30代平均と同じと仮定)と、

602×30=1億8060億円

約1.81億円

これらを合計すると…約2億9100万円!!

阪大にとってはとんでもない損失だって、一目でわかるね。

阪大の出題ミス騒動に対する感想

実際計算してみると、阪大は出題ミスのせいでおよそ3億円を補償しなければいけなくなる。これはなかなかの痛手ではないだろうか。

この補償額を学費値上げで賄うのは道徳的にも厳しいし、となると本来研究に充てられる金から出さなければいけない。となれば、阪大の研究力も短期的におちることが予想されるよ。

注意1秒怪我一生とは言うけれど、実際計算してみて、後処理の大変さを実感したよ。

本日はここまでだよ。大学関係者の方々は、大学入試が若者の未来を担っていることを留意しなければいけないね。

 

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