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高IQ集団メンサについてMENSA会員が考えてみた。

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はいどうも、カワウソだよ。

2017年11月18日のマツコ会議にて、メンサが取り上げられていたそうだね。

IQが人口の上位2%の人しか入れないといわれている組織、メンサ、その日本支部 JAPAN MENSAについての特集がされていた。

でも、公式サイト を見たり、Twitterのつぶやきを見たりして、どうも実際のメンサ会員と違う、少なくとも、メンサ会員で大多数を占める人の特徴を表してはいなかったようなところがあるように感じたよ。

(僕はその放送を直接見たわけではないないから、一部誤解があるかもしれない。もし事実誤認があるとしたらコメントにて訂正をお願いするよ。)

マツコ会議にかかわらず、メンサという組織がテレビ番組で特集されるとき、番組側がちょっと色眼鏡をかけているようなものが多いように感じる。

今回は、前回に引き続き、実際にメンサ会員として、メンサのことについて、会員の側からみた真実を考えていきたいよ。

メンサ会員が披露する能力はあくまで高IQの派生物

マツコ会議を放送している日テレの公式サイト から、実際メンサがどのように放映されていたか考えてみるよ。

公式サイトには、このようなことがかいてあるよ。

スタジオの番組スタッフが誰も解けないクイズを、ほぼ全員が3秒で解いてしまうという程、頭のいい彼ら。円周率を200ケタ記憶する男性、文字に色が見える女性など、驚きの能力を持った人々が続々登場!

『MENSAってすごい人がいるんだね。』と思わせる、まさに超人だらけの組織のように表現しているね。

しかし、こういった『メンサ=すごい人の集団』という図式は、僕からすればミスリードだ。

確かに、MENSA会員の中には、記憶力が良かったり、他人がもたない、まさに超人的な能力を持っている人も多かったよ。

ぼく自身もそういうのはあるっちゃあるけれど、あんまり表に出したくないから言わないでおくよ。

だとすると、メンサやIQについてよく知らない人はこう思うかもしれない。

IQが高いとそういう能力も高いんだ、と。

しかし、そういうと語弊があるんだ。

どういうことか。

記憶力が抜群にいいメンサ会員について考えてみよう。

実際、IQの高い人のなかで記憶力に秀でている人はいる。

でも、『IQが高いから、円周率を覚えてる』は、一言でいえば省略なんだ。

より詳しく説明すると

IQが高い人は知的好奇心が強かったり、数字に強かったりする人が多い→知的好奇心が強かったり数字に強ければ、数字の記憶は得意→よって、円周率200桁覚える

ということなんだ。

高IQのクセなんだけど、論を省略して話しちゃうんだ。

同じように、文字に色がついて見えるのも、

IQが異常値だと、脳の構造になにか異常がある→共感覚がおこるのも頷ける

ということだと思うよ。

もちろん、そういうと能力を自慢するのはいいんだけど、それは一言でいえば、IQの派生物でしかないんだ。

高IQ集団の特集なのに、IQと直接的に関係ないことを報道するのは、どうだろうなと思うよ。

でなきゃ、『俺は円周率200桁覚えてるからメンサ入れる』のように、論理を逆に考えてしまう人が出てくるんじゃないかな。

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IQは万能薬ではない

で、もう1つ、IQが高いこと=頭がいいという幻想を、この番組は助長したんじゃないかな。

公式サイトでは、

しかし、人生でどんな得をして来たのかマツコが尋ねると「恋人の浮気を見破ってしまった」

「会話の展開が途中で読めてしまうので、相手が話し終わるより先にリアクションが出てしまい上司に怒られる」など、頭が良すぎるがゆえの悩みを抱えていることが判明。

『頭が良すぎる』と書いてあるんだ。

「え、IQが高いってことは。頭いいんじゃないの?」

『頭がいい』の定義にもよるけれどね。

確かに、MENSA会員は論理展開ははやい。パターンに気づくのもはやい。

ただ、知識の量が必ずしも多いというわけではない。

たとえば、ぼくが考える『頭がいい』は、知識の量と、論理思考力の2つをもちあわせていること。

池上彰さんなんかはその典型例だね。

なぜ東大出身コメンテーターは池上彰を超えられないのか

IQが高いと、後者は持っているけれど、前者の知識量は、本人次第。

もちろん、『頭がいい』の定義はいろいろあると思うけれど、だからこそ、メディアはこの言葉を安易に使ってほしくないよ。

IQが高いことの短所

さて、IQの高いことには、実は短所もある。

「え!?」

とはいっても副次的なものだけどね。

ぼくは、人間の脳は総合すれば大差はないと思っている。

病気や欠損を別とすれば、使っている脳細胞の数はほぼ変わらないからね。すくなくとも3倍違うということはないと思うよ。

じゃあ、何がIQの高低を左右するか。

使われる部位の大きさだと思うよ。

「使われる部位?」

たとえば、アインシュタインの脳を解剖したところ、海馬という、思考を司る部位が平均より大きかったそうだよ。

でも、同時に、別の部位は小さかったそう。

頭蓋骨の大きさは人によって大差ないからそりゃそうだよね。

同じように、IQが上位2%の人は、IQに関連する部位がおおきいんじゃないかな。

となれば、他の部位は小さくならざるを得ず、不具合が生じる。

ぼくの脳でいえば、空間を把握する部位と、運動を司る部位とが平均よりちいさいんじゃないかな。

でなけりゃ、徒歩5分のところに30分もかからないからね。

「もう、それは無いといっていいのでは」

ほかにも、IQに限らず、常軌を逸した才能をもつ人は、他のなにかが足りなくなるんじゃないかな。

「ジミー大西とかその典型だよね。」

まとめると

IQが高いからって万能というわけではないし、MENSA会員の自慢は大抵IQとは直接関係ない。何かが普通でない人は、同時に別の何かが絶望的にできないのではないか。

今回はここまでだよ。

自分の脳とちゃんと向き合って、過大評価も過小評価もしない人間になりたいな(^●ω●^)

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