公開日:2017年11月3日

男女平等社会とは何か考えてみた-ジェンダーギャップ指数より。


2017年11月2日、世界経済フォーラムにより、男女平等の度合をはかるジェンダーギャップ指数が発表されたよ。

日本は144ヶ国中114位で0.657(1に近いほど平等)。アイスランド(0.878)を筆頭にノルウェー、フィンランドなど、北欧諸国がよい順位だったよ。

ほかには

アメリカ が0.718 で49位

中国が0.674 で100位

韓国が0.650で118位だよ。

日本のジェンダーギャップ指数、過去最低を更新114位に

「東アジアはいつも揃って、順位が悪いね。」

そうだね。

前にブログでもあげたけど、労働生産性もヨーロッパが高く日中韓が低い。

ETSのデータによると、TOEFLの点数もヨーロッパが高く、日中が低い。

こういうところで、ヨーロッパ、とくに北欧のユートピア感を感じられるね。

とはいっても、不平不満を言うだけじゃ何も変わらない。まずは、知って考えることから始めよう。

1.どの分野で不平等が著しいのか

「そもそも、このジェンダーギャップ指数って、どうやってはかるの?」

うん、14分野の指数をとって、そこから計算するんだ。

経済参画(労働力率の男女比・同種業務での給与格差・所得格差・幹部管理職の男女比・専門職の男女比)

教育(識字率格差・基礎教育格差・中等教育格差・高等教育格差)

健康(出生時男女比・健康寿命)

政治参画(国会議員男女比・閣僚男女比・過去50年の国家代表の性別)

から計算されるよ。

その中で、日本が世界平均より悪かったのは

・幹部管理職の男女比

・専門職の男女比

・高等教育格差

・国会議員男女比

・閣僚男女比

・過去50年の国家代表の性別

の6分野だったよ。

「へえ。所得格差は世界平均よりいいんだ。」

意外だよね。逆に言えば、そのような分野は世界全体でも問題とされていることじゃないかな。

2.ランキング上げを目的にしてはいけない

「格差があるのは良くないよね。なんとかして順位をあげなくちゃ。

あれ、フィリピンが10位なんだ。日本と同じアジアだし、フィリピンに習えばいいじゃん。」

確かにフィリピンは男女平等の度合がアジアトップだ。ただ、順位だけを見るのはよくないよ。

「なんで?」

フィリピンの数値を詳しく見てみればわかるよ。

フィリピンはアジアで最もランキングが高いよ。

特に評価が高いのが、教育分野と専門職男女比で、世界一位だよ。

でも、高等教育格差を詳しく見てみよう。

日本の値が 女 60.9, 男65.7だから、大学進学率のことだと思うよ。

で、フィリピンの数値は

女 40.3 男 31.4

「どちらも日本より低いね。」

また、専門職男女比では、女性の値が男性の1.6倍となっているよ。

「それ、逆に格差じゃない?」

うん。この指数では、女性が男性より多い場合、全て1.00と表示されているよ。

もし、『男/女 または女/男の値で、1より小さい方』を値にするならば、

フィリピンの専門職男女比は0.625。

これは日本の値0.654を下回るよ。

男女平等指数というよりは、女性活躍度指数といったほうがいいんじゃないかな。

そして、純粋に、専門職に就く女性の多さの問題。

専門職の女性が多いのは一見いいことだけど、

こういった途上国の場合では、看護師などの出稼ぎが原因で、女性専門職が上がっていると考えられる。

もし日本がフィリピンを習えば、

大学進学率を下げて、中国や韓国に出稼ぎに行って、その仕送りがGDPの1割を占めるようになる

「何そのディストピア感」

だから、順位が高いからといって、必ずしもいい国とは限らないよ。

3.男女平等に必要なこと

「じゃあ、どうすればいいの?」

そこで、もう一度日本と世界平均とを見てみよう。

日本が世界平均より悪いのは、

幹部管理職男女比、専門職男女比、高等教育格差、そして政治参画。

これらに共通するのは何かと言えば、

専門知識を求められ、重大な決定をする分野じゃないかな。

そして、それを育てる専門教育の男女平等指数が低い。

基礎的なところ、基盤的なところは、もちろん完全に解決されてはいないけれど、世界平均と同じくらいだ。

でも、専門を求められる職に就いたり、国家を動かしたりすることに関して、日本は世界より後進的。

となれば、絶対に取り組まなきゃいけないのは、

専門教育の男女平等

じゃないかな。

もちろん、それと同時に、女性が要職に就きやすいような社会にしなければいけない。これは、ぼくたちの考え方を見直す必要があるということじゃないかな。

まとめると、こうだよ。

日本の男女平等の度合は、基礎的・基盤的なところでは世界平均と同程度以上。しかし専門的な分野の男女格差が著しい。今回はここまでだよ。

男の人も女の人も、同じくらい幸せに暮らせる日がくるといいね(^●ω●^)


Published by english-otter

早稲田大学先進理工学部生。英語とクイズ番組が好き。 社会問題も興味あり。計算も好き。要はたいがい好き。 好きな人は小倉唯。男性は伊沢拓司。 twitter @english_otter Naverなどまとめサイト・キュレーションサイトへの無断転載は禁止しておりますのでご了承ください

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