はいどうも、カワウソだよ。
2019年現在、日本の経済成長は芳しくない。
特に海外先進国と比較して著しいのが、生産性の低さだ。
働き方改革だとかなんだとか言われているものの、実際のところあまりうまくいっていないようだね。
では、生産性を高めるためにはどうすればいいだろう。
今回は、そんな生産性向上のヒントとなる本を紹介していくよ。
効率的・合理的なドイツの働き方

まず、未だに『日本人は、なんだかんだで金持ちだ』と思っている人たちがいる。
しかし、日本が金持ちだという幻想はいい加減やめた方がいい。
この本にある、OECDのデータ(2017年5月)によると、国民1人あたりのGDPは、日本が40737ドル、ドイツが47999ドル。
つまり、日本人はドイツ人ほど金持ちじゃないんだね。
為替の影響もあると思うけど、日本人よりドイツ人の方が18%金持ちだよ。
そして、同じくOECDのデータでは、ドイツの労働生産性は日本より約46%高いことがわかっている。
端的に言えば、2000円分の利益を出すのに、日本人1人が1時間かかるとるすると、ドイツ人は40分しかかからないってことだよ。
ドイツと比べて、日本人は短時間で成果を出すのが苦手ということがわかるね。
かといって、日本人が怠けているかというとそうではない。
怠けてるというよりは、『無駄が多い』ということだろうね。
本書で書かれているのは、「サービスの度合い」だよ。
「自分が顧客だったら何を望むだろうか」と想像しなくては、かゆいところに手の届くサービスはできない。-5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人
日本は同質性が強いというか、『察しろ』の文化がある。
それは、社会的に弱い立場の人を、より生きづらい社会だね。
日本で正しいとされているコミュニケーションこそ、無駄が多くストレスの元にもなっている感じがする。
暗黙の了解を当然として押しつけて、それが出来ない者を排除するなんて、これからの国際社会ではとても通用しないだろう。#発達障害#発達障害あるある#コミュ障
性善説がうまく機能しなくなってきた。

そもそも、なんで日本はこんなに生きづらくなったのだろう?
それは、日本の社会システムが性善説に基づいているからなんだ。
例えば、日本には労働契約書を交わす習慣がないよね。
それに対して、ドイツでは、社員の業務内容、義務、権利、禁止事項、給与、所定労働時間、残業時間の取り扱い、有給休暇などが細かく定められた契約書が交わされる。
著者はこう書いているよ。
日本企業で社員の行動を律するのは、労働契約書ではなく、じょうしや同僚との信頼関係だ。ドイツは「性悪説」に基づく契約社会であり、日本は「性善説」に基づく信頼社会なのである。-5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人
日本の社会では、『上司は部下をこき使わないだろう』『部下は上司の言うことをなんでも聞くだろう』と言うような信頼関係で成り立っているというんだね。
でも、実際どうだろう?
とてもそうとは思えない、少なくとも、すべての会社が信頼関係を構築しているとは思えないよ。
性善説でなんとかなった時代はもう終わったんだね。
身の回りからできる「働き方改革」のヒント
でも、日本にいたらいつもいつもそんな合理的にはいかないんじゃないかと思う人もいるだろう。
もちろん、いきなり自分だけドイツのようするのは難しい。
でも、自分の負担を減らすことはできるよ。
著者は本書で、その方法を書いている。
1.課のサーバーに共有ファイルを作り、同僚にアクセスを許す
2.仕事を1人で抱え込まない。
3.自分がオフィスに不在の時のための、代理を決める。代理とは休みがだぶらないよう注意する。
4.社内メールの量を減らす。「cc」の人数を減らす。
-5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人
ホントはあと9つあるけれど、それは本書を読んでね。
今回はここまでだよ。
日本の社会が改善するといいな(^●ω●^)
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