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リベラルが保守よりいいとは限らない-山口真由・リベラルという病 書評

更新日:

はいどうも、カワウソだよ。

一般、というか、エリートと呼ばれる人達を中心に、保守よりもリベラルがいいと思っている人がいる。

特にアメリカではその傾向が強いようで、リベラルなこと=善という認識が、ハーバードなどのトップ大学で共有されているようだ。

しかし、どうもリベラルには限界が存在するらしい。

今回は、実際にハーバード大学で学んだ経験のある山口真由さんの著書、『リベラルという病』を読んで、リベラルが、正しさが持つ限界について考えていくよ。

PCがかえって差別を生む

本書には、このような例がのってあるよ。

ハーバード・ロースクールの交渉術のクラスで、中国人の男子学生がアメリカ人の女子学生と交渉の練習をしていた。

(中略)

男子学生はこう繰り返したのだ。

「だって相手チームは女性で、女性を守ってあげずに攻撃するというのは、やっぱり申し訳なかったと思う」

(略)

それ以降、その男子学生は、交渉術のクラスでさの中で「性差別主義者」というレッテルを貼られてしまった。

山口さんは、この男子学生の言動は「レディーファースト」として理解できるものと書いているよ。

僕も同意見だよ。

確かに『女性は守られるべき存在』というレッテルがあるのは、あまりポリティカルコレクトネス的観点からすると褒められたものじゃないかもしれないね。吉田沙保里さんのような強い女性もいるし、逆に弱々しい男性もいる。

でも同時に、それで不快に思ったのなら、指摘して直せばいいだけの話。本当に「性差別主義者」のレッテルが貼られたのなら、それこそ差別になりかねないよ。

差別ををなくそうとする側が、差別をした者(というか、レディーファーストの精神が性差別と解釈された)を「差別主義者」として差別している、そんなおかしな事態になっているんだね。

正しいと信じていて、考え直さない

リベラルに限らず、自分が支持するのが完全に正しいと思ってる人が変な方向に進む事例は少なくないよ。

Twitterで、それに関連してちょっとした騒ぎをおこしたよ。

東京大学の地震学の名誉教授 がある番組の地震について誤った報道をし、苦言を呈したのに対して

このような返信

をしたよ。

確かに、東大名誉教授だからといって、その言説を鵜呑みにするのはまずいね。

でも、少なくとも、多くの人よりは地震の研究をしている。

『地震のことを勉強し直せ』という発言は、自分の持つ知識を過信して、耳を傾けていないことの表れだよ。

本書には、コンサバとリベラルとの違いについて、こんなことがかいてあるよ。

リベラルの根底にあるのは、人間の理性に対する信頼、逆に、コンサバのほうは徹底的な不信だ。

リベラルという病

こう見ると、リベラルが性善説かのように思っちゃうけど、事実は逆で、

全ての人間は、理性さえあれば民主主義となり、性差別がなくなり、我々と同じような思想至るはずだ、

逆に言えば、我々と違う思想の人は理性がないと拒絶してるんだ。

僕は堀江貴文や、西村博之、ブロガーのイケダハヤトなんかがそのタイプだとおもっているよ。

世の中の全てには唯一解があって、しかも自分はその解を知っている、人と話をするときは即ち論破するときだ、そういうタイプだね。

対して、コンサバはどうかというと、

人の話を聞いて議論するタイプ。異なる意見に寛容なことが多いのも共和党だと書いてあるよ。

ブッシュ元大統領と小泉元総理とは、お互いコンサバ系だろう。

自民党党首と共和党党首とは仲良いことがたびたびあるよ。安倍首相とトランプ大統領も仲良しだと言われているね。

まとめると、

自分が一番と思っていてもそうでなくても、意見を受け入れること。受け入れないと、差別を引き起こしかねない

ということかな。

今回はこれでおしまいだよ。

思想にかかわらず、意見が尊重される人になりたいな(^●ω●^)

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