イベントで迷惑行為をする厄介オタクがなぜキモいか説明する。

2018年5月20日、声優ユニットTrySailのライブである事件が起きた。

ライブ会場内での飲酒や改造サイリウムを持ち込んだという。

これにより、16人が退場した。

【悲報】TrySailのライブで厄介イキリ声豚が大暴れ　飲酒や改造サイリウムの持ち込み等で16人が退場処分へ・・・

TrySailのライブは行ったことないけれど、この16人という数字はかなりおおいのではないかな。

会場に行った人のツイートによると、

改造ペンライトや飲酒の禁止を喚起する警告が出されていたそうだね。

TrySailよっぽど厄介だらけなんやな pic.twitter.com/7VO7sYmvkb

— けな@このみ日比谷TrySail幕張 (@sphere_NANA) 2018年5月20日

こういう禁止行為は、例えば僕の行ったことのあるライブ、小倉唯さんのライブやアニサマなどでは座席にあるA4くらいの紙にまとめて書かれているし、ここまで大々的に注意喚起しているのは初めて見たよ。

近頃、こういったオタクの迷惑行為が目立ち、オタクの民度についてTwitterなどで議論されているよ。

僕は、声優ファンやアニメファンがこういう行為をすることは、そうでない人が同じような迷惑行為をしたとき以上に迷惑の度合いが大きいと考えているよ。

今回は、それについて考えてみよう。

なぜオタクは差別されるのか

人間は「外部」に先入観を持つ生き物だ

時々話題にされるのが、犯罪者、それも凶悪犯罪の被疑者を家宅捜索したら漫画が出てきたというニュース。

あれは、マスコミが、漫画やアニメが犯罪につながると示唆している。

それを報道するなら同じように、「犯人は朝日新聞を購読していた」とか「容疑者の自宅にはジャーナリスト誰それの著作が100冊あった」という報道もしてほしいよ。

でも、それをしないのがテレビだよ。

しかし、それをどうこう言っても仕方ない。

なぜなら新聞やジャーナリストはテレビ局からして「内側」の存在だからだ。それを報道すれば、自身にも損失が出かねない。だから、テレビ関係者は、テレビにかかわる犯罪を報道しないし、しても大々的には報道しない。

実際、俳優の松尾敏伸氏が逮捕されたとき、彼をNHKでは「仮面ライダーの俳優」、テレビ朝日では「NHK大河の俳優」と表現したそうだよ。

NHK「仮面ライダー出演の…」テレ朝「大河俳優に…」　容疑者紹介に両局の思惑？

とはいえ、こういう誘導・先入観はマスコミに限ったことではない。ぼくらも自然にやっていることなんだ。

今でもあるであろう、特定の民族に対する先入観がそうだね。

高史明氏の調査によれば、調査した大学生のうち、「日本の生活保護受給者1000人のうち在日コリアンは何人いるだろうか」という質問を大学生にしたところ、その中央値は100人。これは中央値だから、大学生の半分以上は、日本の生活保護受給者の1割以上を在日朝鮮人が占めていると考えているということだね。

では実際はどうだろうか。

厚生労働省の調査では、H26の生活保護受給者は216.6万人。そのうち外国人は7.4万人。(数字はどちらも一か月平均)。

占める生活保護受給者のうち、外国人が占める割合は3.4%。

仮にその全員が韓国人だとしても、ぼくたちは生活保護における外国人の割合を実際の3倍近くも見積もっていることになるね。

外国人に対する偏見が外国人に対する知識不足・あるいは偏った知識によるものだとすれば、同じようにオタクでない人がオタクに対して間違ったイメージを抱くのは考えられるね。

こういった、ごく少数の、割合にすれば2,3%の存在が、残りの大多数のイメージを低下させる。

この、ごく少数の人間のせいで特定の集団へ偏見が抱かれるというのが、残念ながら人間の性質のようだ。

オタクが犯罪やらかして報道されると「オタクって一括りにしないで！」「アニメは関係ない！」って騒ぐのに、日大の悪質タックルの一件で「体育会系はこれだから！」「スポーツで健全な精神は得られない！」ってTwitterが騒いでるの見ると人間に対して絶望の感情しか抱かなくなる

— Iwanna (@AQNAWNA) May 23, 2018